あれこれブログ

2020.03.13.

『孤独のグルメ』の食べ方

皆さん、こんにちは^^
相変わらず新型コロナウイルスの話題で溢れ、特措法も成立したみたいですね。
スポーツもイベントも中止、延期となり、北海道では老舗旅館が廃業に。
どうも暗い話題ばかりです。
さて、今日は気を取り直して、普段の食事の食べ方について考えてみましょう!

ビジネスパーソンにとっての「ランチタイム」は、大きな関門です。忙しいから昼食をコンビニ食などで済ませる。大急ぎで外で食べる、あるいはまったく時間がとれず、食べ損ねた、、、という話をよく耳にします。
結論から言います。昼食は、朝食同様、必ず何かを食べてください。なぜなら、昼食をとらないと、胃腸の消化吸収能力が弱まってしまい、便秘などの腸のトラブルに繋がる可能性が高まるからです。
「食べるには食べてるんだけど、時間がないから、つい早食いしてしまって、、、」という話もよく耳にします。確かに、食べないよりマシですが、これでは自律神経が乱れてしまいます。
昼食を食べるに際し、大事なことはひとつだけです。
「ゆっくり味わって食べる」
これだけでOKなのです。

『孤独のグルメ』(原作・久住昌之/作画・谷口ジロー)という漫画をご存じでしょうか?個人で輸入雑貨商を営んでいる井之頭五郎が、仕事の合間にふらりと立ち寄った飲食店で、ひとり食事をする様子を描いたグルメ漫画です。2012年1月から、松重豊さん主演でテレビドラマ化(テレビ東京系)され、すでにシーズン8を数える人気作となっています。
あのドラマを見たことがある人はわかると思いますが、松重豊さん演じる井之頭五郎は、食べながらずっと、心の声を呟き続けています。ほとんど、食の実況中継といっていいでしょう。
なぜ『孤独のグルメ』の話を唐突に持ち出したかと言えば、ここに、早食い対策の「答え」があるからです。「ゆっくり味わって食べる」ことが大事だといっても、早食いに慣れている方にとっては、改善策がわからないかもしれません。でしたら、井之頭五郎になりきってください。

「さあ、お待ちかねの餃子が出てきた~」
「今、箸で餃子を1個掴んだ~」
「この重量は何だ!」
「口の中に入れた~」
「もっちもちの皮」
「その後にジュワッジュワッと押し寄せてくる肉汁が口の中に広がる広がる」
「今、俺は肉汁の虜になっている」
「ごくっと飲み込んだ~」

てな具合です。こんなふうに自分のやっていることを、心の中で実況中継するのです。それによって「大事な食事中に考えても仕方がないこと」が消え去ります。さらに、実況中継することで、食べる速度も遅くなり、ひとつひとつをじっくり味わうことができますよ。是非実践してみてくださいね!

2020.02.28.

疑問

皆さん、こんにちは^^

本日は少し長くなりそうです。少し怒っています。
新型コロナウイルスの拡大を受けて安倍首相は27日に、私立を含めた全国全ての小中学校、高校、特別支援学校に、3月2日から春休みに入るまで臨時休校とするよう要請しました。皆さんは、この件をどう思われるでしょうか?

少し整理してみましょう。
2月20日。新型コロナウイルスの感染拡大にともない厚生労働省は、「イベント等の主催者においては、感染拡大の防止という観点から、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討していただくようお願いします。なお、イベント等の開催については、現時点で政府として一律の自粛要請を行うものではありません。」などとする声明を出しました。
2月25日。文部科学省は、ある自治体の学校で感染者が出た場合、感染者がいない周辺地域の学校も積極的に臨時休校を検討するよう求める通知を、全国の都道府県教育委員会などに出しました。感染者と濃厚接触したと認定された児童生徒は、接触日から2週間の出席停止とする目安も示しました。
2月26日。安倍首相は、「この1、2週間が感染拡大防止に極めて重要であることを踏まえ、多数の方が集まるような全国的なスポーツ、文化イベントなどは大規模な感染リスクがあることを勘案し、今後2週間は中止、延期、または規模縮小などの対応を要請することとします」と述べました。
2月27日。安倍首相は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、全国すべての小中高校と特別支援学校について、3月2日から春休みに入るまで臨時休校するよう要請しました。
皆さんは、この内容をどう思われますか?

20日の声明では、明らかに「イベント主催者に一任しますから、しっかり対応してくださいね。ちゃんとお願いしましたから、あとの責任は主催者側でとってくださいね。」という内容です。
25日の通知は、「学校の臨時休校は、自治体や学校法人などの設置者が決めることになっているので、しっかり対応してくださいね。」という内容です。
この2つの外部への責任丸投げ内容に、内外から批判が高まりました。その批判をかわすために、急遽26日にイベントの中止、延期、規模縮小の要請を首相自ら発信しています。要請に強制力はなく、開催するかどうかの最終判断は主催者に委ねられますが、首相が要請することで政府の強い姿勢を示したつもりなのでしょう。
更に27日にも矢継ぎ早に臨時休校を要請しています。まるで、「政府は先手先手を打っています!すごいでしょ!」と、「政府の対応が後手後手になってる」と批判されている中、逆転ホームランを狙った只のパフォーマンスとしか思えません。

しかし、よく考えてみてください。感染者が1人も出ていない東北地方や中国地方、徳島県に1人しか出ていない四国地方、2人出ている長野県や岐阜県の山奥の小中学校、などなど休校にして何の意味があるのでしょうか?小児や教員の感染が確認された北海道や千葉県は、それぞれ要請がある前に休校を決定しています。これが正常な判断です。例えば、インフルエンザで感染者が1人も出ていないのに、学級閉鎖や学校閉鎖をするバカがどこにいるでしょうか?

Medpeerという医師専門のサイトのアンケート調査でも、約6割の医師が反対しています。また、この休校により医療従事者が出勤困難になる影響で、一部の診療を制限すると発表した病院も出ています。更に、非医療従事者だったとしても仕事を休む事で収入が減少することが予想されます。共働き家族への補償はどうするのでしょうか?誰にも子供を預けることができず、仕方なく子供を1人で家に残して、何か起こった時の責任は誰がとってくれるのでしょうか?休校による学習の遅れや休校中の学習内容はどうするのでしょうか?
これらの様々な課題に「責任を持つ」という言葉は何度も聞きましたが、一度も責任を取ったことがない状況では信頼することはできません。国難の対策をしているというイメージだけをばらまかれても,もはや政治利用としか思えません。

皆さんはどう思われますか?

2020.02.27.

新型コロナウイルスに思う

皆さん、こんにちは^^
本日から週末にかけて、また寒くなるようですね。
毎日毎日、新型コロナウイルスのことばかり。
ちょっと騒ぎすぎの感はありますが、本日は私の思うことについてお届けします。

新型コロナウイルスについては、「どこで感染したかはっきりしない」いわゆる“疫学的リンクが追えない感染例”が各地で確認されるようになり、国内感染期に入ったと考えられます。今後は、急激に国内の感染者が増えていくと考えられています。

2009年のH1N1インフルエンザパンデミックでは、2000万人が感染しました。今回もそれに迫る規模の感染になる可能性はあります。最終的には、今後数年を掛けて、おそらく大多数の日本人が一度は新型コロナウイルスに感染することになるでしょう。
人類がある種の感染症に初めて接すると、爆発的な流行をもたらすことがあります。いわゆる新興感染症の脅威は、その感染症に対する集団免疫がない中で流行が起こるからなのです。しかし、流行はピークを作って、やがて下火になっていきます。これは、社会の中に既感染者が増えることで、集団としての免疫が構築されるからだと考えられています。

今回の新型コロナウイルス感染症が終息する見込みは、神のみぞ知るとしか言いようがありません。しかし、参考になるデータはあるのです。季節性インフルエンザは毎年11月頃から始まって、2月頃にピークを越え、4月頃に終息します。つまり約6か月の流行期間なのです。
また、同じコロナウイルス感染症であるSARSを見ても、2002年末から2003年5月頃までの約6か月の流行であったことが分かります。SARSが6か月で終息したのは、集団免疫が構築されたからなのか、季節が変わったからなのかは分かりません。新型コロナウイルス感染症の季節性変動については、南半球での疫学状況や、一年を通しての流行状況が今後どのように推移するかを今しばらく見守る必要がります。

これらの経験から類推すると感染が落ち着くまでには半年前後かかるかもしれません。
また、毎年インフルエンザ感染者数は全世界で約1500万人、死亡者数は約1万人と言われています。今回の新型コロナウイルス感染者数は2月25日で約8万人、死亡者数は約2,600人です。確かに死亡率は新型コロナの方が高いですが、感染者数はインフルエンザの方が圧倒的に多いのです。

ですから、慌てることなく、恐れることなく、騒ぎすぎることなく、先日書いた手洗いとマスクを行ってしっかりと感染予防をしていきましょう。

2020.02.21.

マスク、手洗い、うがい

皆さん、こんにちは^^
新型コロナウイルスの感染者の増加が止まりませんね。
そして、各都市でマスクが無くなるという事態も発生しています。
まるで、オイルショックの時のトイレットペーパーのようです。
(この話題を知っているということは、相当歳ですな)
本日は皆さんに冷静になっていただくために、感染予防の話題をお届けします。

私もブログで、インフルエンザの時にも「マスク」、「手洗い」、「うがい」と書いています。
これはよく言う一般論で、感染予防という意味では1つしか効果はないのです。

咳やくしゃみなどによって飛び散る飛沫(直径5μm=5/1000mm=以上の水分)に含まれる病原体が、口や鼻などの粘膜に直接触れて感染することを「飛沫感染」と言います。飛沫は1m位飛んでから落下しますので、通常は1~2m以内の至近距離で飛沫を浴びることで感染します。風邪のウイルスやインフルエンザウイルスがその代表です。
ウイルスそのものは直径0.1μm位で、普通のマスクの網目よりずっと小さいため、ウイルス自体をマスクで防ぐことはできません。しかし、ウイルスを含んだ水分の「飛沫」はマスクに引っかかりますので、感染した本人が飛沫を出さないためにマスクをすることは、周囲の人たちにとって十分効果的です。
一方、外出時にマスクをしても、至近距離から咳やくしゃみを浴びることがなければ、予防策としてあまり意味はありません。ただし、花粉は直径30μmくらいなので花粉症対策としては効果があります。

しかし、残念ながら飛沫は目にも入ってきて、その粘膜から感染することも多いので、ゴーグルのようなものを着けないと本当の飛沫感染対策にはなりません。日常生活でそこまではちょっと難しいですよね。

感染した本人のマスク着用は重要ですが、周囲の予防としては「手洗い」が最も重要です。飛沫感染する病原体は当然、接触感染も起こすからです。
手洗いは、感染を未然に防ぐための基本になります。30秒間のアルコール塗布を、石ケンと水での30秒間の手洗いと比較すると、アルコール消毒の方が5倍以上消毒効果が優れているのです。石けんは、トイレ後や手指が目で見て汚れているときに使いましょう。
研究結果でもアルコール手指消毒薬による皮膚上の細菌数の減少は、30秒で1/3000、1分で1/1万~1/10万。一方、石けんと水の手洗いによる皮膚上の細菌数の減少は、15秒で1/4~1/12、30秒で1/63~1/630にしかなりません。
手洗いはアルコール消毒が絶対的に優れているのです。

一方、「うがい」については専門家の間でも賛否両論あります。「ウイルスは目や鼻からも侵入するのでほとんど予防効果がない」という意見がある一方、水道水によるうがいは、しない場合に比べかぜの発症率を40%抑えたという研究結果もあります。結論は出ていませんが、しないよりはした方が良いというくらいです。

つまり、感染予防で重要なのは、断然「手洗い」なのです。ですから、皆さんも慌ててマスクの買い占めなどしないでくださいね。
もう一つ、私の個人的な印象ですが、私を含め医師たちは風邪をひくことが少ないように思います。これは数えきれないほど風邪のウイルスを浴びていて、ウイルスに対する免疫が強くなっているからかもしれません。感染に神経質になりすぎて、病原微生物と全く接触しないのも、免疫がつかないという意味で問題があるかもしれませんね。

2020.02.14.

ワンちゃんがお出迎え

皆さん、こんにちは^^
昨日も少し触れましたが、新型コロナウイルスで初の死者が出ましたね。
感染経路も未だ解明されていません。
はっきり言って、国内には新型ウイルスはウヨウヨいると思います。
だって、中国の春節で最初から海外渡航を禁止にせずに、途中からでしょ。
海外渡航禁止になる前に大勢の中国人が日本各地でうろうろしていたんですから。
我々にできることは、インフルエンザ対策と同じです。
人ごみに出ない、うがい、手洗い、マスクです。
それで感染したなら、仕方ありません。交通事故にでもあったと思ってあきらめましょう。

さて、暗いニュースが多い中、当クリニックの入り口で可愛いワンちゃん6匹が皆さんをお迎えします。
先代のランちゃんと、今のポンちゃんとラッキー君がそれぞれ2匹ずつ。
可愛いケースの中から、皆さんの健康を祈っております。
是非、ご来院の際には気付いてあげてくださいね。

2020.02.13.

マイクロプラスチック

皆さん、こんにちは^^
本日は春のような陽気ですね。ちょっと歩くと汗ばむくらいです。
しかし、世の中は新型コロナウイルスで大騒ぎ。
検疫官が感染するとは、何ともお粗末なお話。
通常勤務してるし、電車通勤としたら大問題ですよ!
さて、気分を変えて、今回はマイクロプラスチックのお話です。

海に流れ出たプラスチックごみが砕けた微小な粒「マイクロプラスチック」。有害な化学物質を吸着しやすく、生態系への影響が懸念されています。海の生きものだけでなく、すでに人間の暮らしにも深く入り込んでいるのです。

人間の口に入るものから、マイクロプラスチックが検出される例が相次いでいます。
英ブルネル大は2018年、英国のスーパー8店で売られている貝を調べたところ、すべての貝からマイクロプラスチックが検出されたと発表しました。推計でムール貝100グラムあたり70個が含まれているとみられています。日本でも東京農工大の高田秀重教授らが、東京湾でイワシやムール貝の一種、ムラサキイガイなどから検出しているといいます。
水道水を調査したのは米ミネソタ大の研究チーム。米国や英国、イタリア、キューバ、インドなど14カ国159カ所の水道水を調べたところ、イタリア以外の13カ国の水道水からマイクロプラスチックが検出されました。研究チームは「米国など先進国でも多く検出されており、一概に浄水設備の問題とは言えない。様々な要因が関係していそうだ」とみています。
マレーシアやフランス、英国などの国際研究チームは、マレーシアで販売されている食塩を調べました。豪州や日本、フランスなど8カ国で製造されたものからマイクロプラスチックが検出されたのです。研究チームは「健康に影響が出る量ではなかったが、体内に蓄積されるので引き続き調べていく必要がある」と話しています。
オーストリアの研究チームが日本、英国、イタリア、オランダ、オーストリア、ポーランド、フィンランド、ロシアの計8人の大便を調べたところ、すべてからマイクロプラスチックを検出しました。便10グラムあたり平均20個が見つかったのです。

こうした情報を収集している欧州食品安全機関(EFSA)は「マイクロプラスチックの人間の体内での挙動や毒性を明らかにするにはデータが十分でなく、有害かどうかを言及するのは時期尚早だ」との見解を公表しています。しかし、東京農工大の高田教授らの研究では、魚を食べている海鳥の体内にマイクロプラスチックが原因とみられる有害物質が蓄積していることが分かっています。
プラスチックストローやプラカップなど、我々の周りにはプラスチックがたくさんあります。確かに便利ですが、環境のことを考えると、やはりマイストローやマイカップを持ち歩いた方が良いのかもしれませんね。未来に生活する子供たちのためにも。

2020.01.31.

寝不足の影響は深刻

皆さん、こんにちは^^
本日で1月もあっという間に終わり、明日から2月。
世間では新型コロナウイルスのニュースで溢れていますが、 あまり騒ぐ必要はないと思います。
インフルエンザの予防と同じです。
うがい、手洗い、マスクできちんと予防すれば大丈夫ですから。
さて、今回の話題は寝不足の影響に関するお話です。

寝不足で頭が働かないと感じるのは、気のせいではないようです。睡眠不足がもたらす脳への影響は、これまで考えられていたよりもはるかに深刻であることが、米ミシガン州立大学の睡眠・学習ラボ(Sleep and Learning Lab)の研究で示されました。睡眠不足が認知機能に与える影響は注意力だけにとどまらず、予想以上に大きな危険を伴うことが分かったということです。

今回、計138人の参加者のうち77人には一晩中眠らずに起きていてもらい、61人には自宅で普段通りの睡眠を取ってもらい、認知機能を比較する実験を行いました。全ての参加者には、実験当日の夕方と翌朝に2つの認知機能に関するテストを実施し、一方では、光に反応してボタンを押すまでの時間を測定して注意力を評価。さらに、途中で作業を中断されても、1つのタスクを完了させるために複数の手順を踏むことを指す「プレースキーピング」の能力を評価しました。

その結果、睡眠不足のグループでは、作業が中断された後にプレースキーピングエラーを起こす確率は、実験当日の夕方には15%だったのに対し、翌朝には30%にまで急上昇したことが分かりました。一方、自宅で普段通りに眠ったグループでは、実験当日の夕方と翌朝でエラーを起こす確率に変化は見られませんでした。

代表者は「睡眠不足の人は、何をするにも十分に注意を払う必要があり、大きなミスなどはしないと思ってはいけない。とりわけ自動車を運転する際には、そうしたミスが悲劇的な結果をもたらすことも少なくない。睡眠不足は、仕事や生活のあらゆる面に多大な損失をもたらすことを知っておくべきだ」と警鐘を鳴らしています。
人によって最適な睡眠時間は違うので、朝スッキリと目覚める睡眠時間を探してみてくださいね。

2020.01.24.

超悪玉コレステロール

皆さん、こんにちは^^
中国は新型コロナウイルスの話題で大変ですが、日本は暖冬のせいもあり予想外にインフルエンザの発生が例年より少ない感じです。
このまま春になるとは思いませんが、雪があるべきところに無いのも寂しい気がします。
さて、本日の話題は超悪玉コレステロールについてです。

動脈硬化は、高血圧、脂質異常症、糖尿病などによってダメージを受けた血管壁に、LDL(悪玉コレステロール)が入り込むことで進行します。
通常、LDLはコレステロールを肝臓から末梢に運んでいますが、生活習慣病の人には、血管壁に入り込みやすい、小型で密度の高いLDL(small dense LDL)が存在するのです。これは、“超悪玉コレステロール”とも呼ばれ、近年注目を集めています。このsmall dense LDLが、動脈硬化を強力に誘発すると考えられ、血清脂質値が正常にもかかわらず、動脈硬化を引き起こした例も報告されています。

血管壁に入り込んだLDLは、「酸化」されることで白血球のターゲットとなり、プラークの形成をもたらいします。LDLの酸化反応は、身近な食品中にも含まれる「酸化コレステロール」によって促進され、特にsmall dense LDLは酸化されやすいのです。
つまり、動脈硬化を防ぐためには、酸化コレステロールが多く含まれる食品を避けたほうがよいと言えるでしょう。
例えとして、焼き鳥の皮の部分、インスタントラーメンの麺、マーガリンやマヨネーズの変色した部分、二度揚げされた揚げ物、漬け込み保存された魚卵、加工肉食品、するめやビーフジャーキーなどUV照射を受けた食品などが挙げられます。

酸化コレステロールについてはさまざまな研究が行われていますが、まだ解明できていない点も多く、現行の治療ガイドラインには記載されていません。バイオマーカーや治療標的として利用するためには、引き続き研究を重ねる必要があるのです。
つまり、現時点で酸化コレステロールを特異的に下げる薬はまだないので、まずは酸化コレステロールの摂取を避け、食事療法と運動療法を組み合せた生活習慣の改善が重要ということです。

2020.01.18.

朝食を抜くと、、、

皆さん、こんにちは^^
本日はセンター試験。特に東日本は今季最大の冷え込み。
健康には十分留意してもらいたいものです。
我々の時代は、「共通一次試験」でしたが、時代の流れを感じます。
さて、今回は朝食を抜くとどうなるのかをお届けします。

「食べる量を減らすために、朝食は抜いてしまおう」と、ついつい考えてしまいがちですが、実は朝食を抜くと体重はかえって増加しやすくなってしまいます。これは、最近になって名古屋大学の研究チームにより解明されました。
理由は、体内のエネルギー代謝をつかさどる「時計遺伝子」と、「脂質代謝を担う遺伝子」に狂いが生じたことが原因でした。また、活動期になっても上がるはずの体温も上がってこないという症状もありました。

つまり、朝食を抜くことで「体内時計」に異常が生じ、エネルギーをあまり消費しない体になってしまうのです。また朝食をとらないと空腹の時間がより長くなってしまうので、その反動が昼食や夕食のドカ食いへとつながってしまう危険性も大きくなります。
ダイエットのためにも、朝食は必ずとりましょう。しかし、だからといって油断をして糖質をとりすぎてしまうと、その後の空腹感を導いてしまいます。朝食では、なるべく不足しがちな栄養素である食物繊維やビタミン、ミネラルを含んだ食事になるよう心がけましょうね!

2019.12.24.

血液1滴でがん検出

皆さん、こんにちは^^
本日はクリスマスイブ。
大阪はホワイトクリスマスとはなりそうにありませんが。
本日はうれしい話題をクリスマスプレゼントです。

東芝は11月25日、1滴の血液から13種類のがんいずれかの有無を99%の精度で検出できる技術を開発し、2020年から実証試験を始めると発表しました。東京医科大や国立がん研究センターとの共同研究に基づく成果で、数年以内の実用化を目指しているそうです。
同社によると、血液中に分泌される「マイクロRNA」と呼ばれる分子の種類や濃度を検査し、乳がんや膵臓がん、食道がん、胃がん、大腸がんなど13種のがんについて、ごく初期の段階でもがんの有無を識別することができるといいます。実用化すれば、生存率が高まることも期待されています。

リキッドバイオプシー(血液採取)の解析対象となるマイクロRNAを巡っては、2014年から国立がん研究センターなどが保有するバイオバンクを活用し、膨大な患者血清などの検体を臨床情報と紐づけて解析。この研究成果をベースに、国内メーカー4社が、日本人に多い13種のがんについて、血液検体から全自動で検出するための機器や検査用試薬、測定器キットなどの開発に取り組んでいる最中なのです。
東芝も本プロジェクトに当初より参画。東京医科大学と国立がん研究センターとの共同研究において、このほど膵臓がんや乳がんなど13種類のがん患者と健常者について、独自の電気化学的なマイクロRNA検出技術を活用し、2時間以内に99%の精度で網羅的に識別することに成功しました。

本研究により、13がん種いずれかのがんの有無について、簡便かつ高精度に検出するスクリーニング検査の実現が期待されています。独自のマイクロRNAチップと専用の小型検査装置を用いることで、検査時間を2時間以内に短縮し、即日検査も可能になるといいます。
そう遠くない時期に、がん健診は飛躍的に簡単になる可能性がありそうですね。特に、胃がん健診のバリウム検査や上部消化管内視鏡検査、大腸がん健診の2次検査である大腸ファイバーなどはなくなるかもしれませんね。

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