あれこれブログ

2020.07.02

新型コロナを迅速診断

皆さん、こんにちは^^
あっという間に1年の半分が過ぎ去りました。
本当に新型コロナに翻弄させられた前半でしたが、後半はどうなることでしょう。
最近、新型コロナの話題ばかりですが、今回も迅速診断の新開発についてお届けします。

少し前になりますが、東京医科大学は5月14日、PCR法より短時間で簡便に、新型コロナウイルス感染の有無を知ることのできる診断法の確立に成功したと発表しました。また、2020年5月11日付で、「新型コロナウイルスSARS-CoV-2の検出キットおよび検出方法」として特許出願されています。

インフルエンザはすでに多くの迅速キットが市販され、一般外来において簡便迅速に診断可能となっています。COVID-19は検体に含まれているウイルス量が少なく、現在用いられているウイルス検出方法はPCR法のみです。しかし、この方法においては、検査の判定に専用機器が必要であり、一般外来で検査を行うことは困難で、迅速性はありません。今後は、幅広いスクリーニングにも適用できるような、高感度かつ特異性の高い、なおかつ簡易で安価な迅速診断方法の開発が急務でした。

今回、研究グループが開発した診断法は、核酸(DNAやRNA)の抽出が不要であり、新しい革新的核酸増幅法(SATIC法)を用いることで、サンプル中のごく微量のウイルスを検出することが可能であり、きわめて高感度であることを確認したということです。また、臨床検体として、既存のPCR法で陽性と判定された咽頭・鼻腔ぬぐい綿棒、唾液、喀痰を用いた結果、すべての検体で検出可能でした。健常者やインフルエンザ患者からの検体は全例、陰性だったといいます。
検査は約20~25分で終了し、陽性陰性の判定は目視で十分に可能。偽陽性は極めて少ないという結果を得ました。25分以上経過した場合、さらに、陽性陰性の差が明瞭となりました。

これらの結果から、研究グループは同診断法について、PCR法と同等の高感度をもつため、現行のPCR検査に代わりうる方法だとし、また、鼻咽頭ぬぐいの綿棒だけでなく唾液や喀痰からの検出が可能であるため、検体採取に伴う医療従事者の感染の危険性が限りなく低減され、唾液の場合は患者本人による検体採取も可能と述べています。

非常に明るい話題ですね。早く商品化してもらいたいものです。

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