あれこれブログ

2018.10.29.

耳鳴りは白髪と同じ

皆さん、こんにちは^^
すっかり秋の空気に包まれて、過ごしやすい季節になってきました。
ただ、寒暖差があるので、体調管理には十分注意してくださいね。
さて、今日のテーマは耳鳴りです。

国内で初めてとなる、耳鳴りの診療指針がまとまりました。耳鳴りの大半は、薬で治療をしても効果がなく、カウンセリングによって、耳鳴りとの付き合い方を支援することの重要性を強調する内容となっています。

耳鳴りは、多くは加齢に伴うもので、耳が遠くなる「難聴」の裏返しの現象のようです。耳が衰える一方で、脳の認知機能が音を拾おうとするために起きているのが耳鳴りという症状です。ある意味、白髪や薄毛のようなものなのです。人口の1~2割が経験しているとされていて、超高齢社会の訪れとともに、今後も増えていくとみられます。

しかし、残念ながら、加齢に伴う耳鳴りに特効薬はありません。「このまま耳が聞こえなくなるのではないのか」「頭がおかしくなりそうだ」といった悩みを抱えている人がいる一方で、そんなに気にしない人もいます。耳鳴りは個人の受け止め方次第で、苦しむ人と平気な人が出てきます。「まあ、年だから」くらいに受け止めて、気にしないで生活できるようになるということが耳鳴りと付き合う上で重要のようです。

疲れたり、ストレスがたまったりすると、人は身を守るため危機を早く察知しようと感度が上がります。このため耳鳴りもひどくなったり、気になったりします。自分の生活の環境やリズムを整えることだけでも、苦痛が和らげられる可能性があります。気になって眠れない場合には、音楽をかけたり一時的に睡眠薬を使ったりすることも考えられます。

加齢に伴う耳鳴りの多くは、両耳で徐々に現れてくるということが多いのです。こうした場合はほとんど心配ありません。片方の耳だけで急に耳鳴りがするようになった時などは注意が必要です。突発性難聴や、メニエール病、聴神経腫瘍などが隠れている場合もあります。まずは耳鼻科でしっかりとした検査をしてもらうことが大切です。

内容的には、ちょっとショッキングな内容ですが、あまり深刻に考えない方が良いのかもしれませんね。

2018.10.22.

魚と大動脈疾患

皆さん、こんにちは^^
突然ですが、さんまの美味しい季節ですよね。
今回は、そんな魚と大動脈疾患のお話です。

国立がん研究センターは、魚をほとんど食べない人で大動脈疾患(大動脈解離・大動脈瘤)による死亡が増加することを世界で初めて明らかにしたと発表しました。

大動脈疾患は、かつては日本での死亡率は高くありませんでしたが、高齢化に伴って近年やや増加しています。大動脈瘤が破裂、解離すると、医療が進んだ現代でも急速に死に至ることが多く、予防が重要です。同疾患は主に動脈硬化が基盤として生じることから、心筋梗塞と同様に魚に予防効果があると考えられていました。しかし、がんや脳卒中などに比べると症例が少なく、科学的エビデンスはほとんどありませんでした。

研究グループは、日本の8つの大規模研究から36万人以上を統合した解析を行い、日本人における魚摂取頻度と大動脈疾患死亡リスクとの関連を分析しました。それぞれの研究で使用している食習慣アンケート調査結果から、魚摂取頻度を、ほとんど食べない、月1~2回、週1~2回、週3~4回、ほとんど毎日の5つの群に分けました。循環器疾患の主なリスク要因を統計学的に調整した上で、ほとんど食べない群に対する他の群の大動脈疾患死亡リスクを算出し、その後、全ての結果を統合しました。

その結果、魚を週1~2回食べる群と比べ、ほとんど食べない群では、大動脈解離で死亡するリスクが2.5倍、大動脈瘤で2.0倍、これらをあわせた大動脈疾患全体では1.9倍高くなりました。一方、月に1~2回食べる群では、魚を週1~2回食べる群と比べて大動脈解離で死亡するリスクの上昇は見られませんでしたが、大動脈瘤で1.9倍とややリスクが上昇する傾向が見られました。また、週3~4回食べる群、ほとんど毎日食べる群では、リスクの大きさは変わらなかったようです。

今回の研究では、魚をほとんど食べないような非常に摂取頻度が少ない場合に、大動脈疾患で死亡するリスクが上がり、魚を摂取する機会が少なくとも月1~2回あれば、大動脈疾患で死亡するリスクは高くならないことが判明しました。このことから、魚の摂取が極端に少なくならないことが大動脈疾患死亡を予防するために重要だと考えられます。なお、魚の高摂取は心筋梗塞のリスクを低下させることがわかっているため、摂取が極端に少なくならないよう気をつけるだけでなく、より多く摂取していくことが循環器疾患予防につながると考えられます。

魚を全く食べない人は殆どいないと思いますが、2週間に1回は最低でも魚を食べる習慣を身に着けてくださいね。

2018.10.16.

昼食後の眠気

皆さん、こんにちは^^
季節はすっかり秋めいてきて、朝晩の冷え込みも徐々に進んできました。
当クリニックでは、まだインフルエンザの発生はありませんが、大阪でもチラホラ発生しているようです。
気を付けてくださいね。
さて、今回は昼食後に来る眠気についてです。

午後から大事な会議があるというのに、昼食後に襲ってくる眠気。コーヒーを飲もうが、体を動かそうが、なかなか眠気を振り払うことができないビジネスマンも多いことでしょう。ところで、どうして食後に眠気が襲ってくるのでしょうか?

昼食後に襲ってくる眠気は、「消化するために胃や腸に血流が集まり、脳に行く血流が減るので眠くなる」と言われています。でも、それに異を唱えているのが西野精治スタンフォード大学医学部精神科教授です。
西野教授は、「どんな状況であっても“脳への血流”は第一に確保されることがわかっています。14時ごろに眠くなるのは“アフタヌーンディップ”と呼ばれるヒト固有の生理機能です。ランチは食べても、抜いても、その後眠くなるのです」と、「ランチを食べたから眠くなるは誤解」であると解説しています。さらに、「ランチ後にやってくる眠気は、厳密にいうと“眠気”ではなく、満腹感からくる“気だるさ”」ということのようです。

睡眠については、1998~1999年に脳の覚醒と睡眠に関係する脳内神経伝達物質「オレキシン」が発見、それをきっかけに研究が進み、睡眠の謎が次々と解明されています。ところで、このオレキシンが発見されたのは、食欲を刺激する脳の中の「食欲中枢」という場所です。オレキシンが活発に働いているときには、脊髄動物の多くは覚醒し、オレキシンの働きが鈍ると睡眠状態に入ると考えられています。

たとえば野生動物は、お腹が空くとエサを確保しなければなりませんが、そのためには敵と戦う危険性もあります。身を守り、エサを確保するためには意識を最高潮に覚醒する必要が生じてきます。しかし、満腹になると意識を覚醒する必要がなくなりますから、オレキシンの活動が鈍って眠くなるというわけです。つまり、食後に眠くなるのは、野生動物時代の名残なのかもしれません。
また、空腹時には血液中の血糖値が低下してオレキシンが活性化しますが、満腹時には、血糖値が上昇し、オレキシンの活動が低下することも解明されています。つまり、満腹時と空腹時のオレキシンの活動状況を比べると、眠気は満腹時に襲ってくるようです。

睡眠、眠気のメカニズムについては、まだまだ謎が多いですが、“アフタヌーンディップ”と呼ばれる生理機能か、それとも野生動物の名残かは研究の成果を待つとして、午後に適度な仮眠タイムを採り入れることなども検討する必要がありそうですね。

2018.10.11.

インフルで8万人死亡

皆さん、こんにちは^^
秋雨前線の影響で、すかっとしない天気ですが、気温差が大きくなっていますので、体調には十分注意してくださいね。
昨日よりインフルエンザの予防接種を開始しておりますが、インフルエンザでのショッキングな出来事をお届けします。

昨年の冬(2017/18)のインフルエンザシーズンにインフルエンザによって命を落とした米国民は8万人と推定され、過去40年で最も死者数の多いシーズンとなったことを米国の公衆衛生当局が9月27日に明らかにしました。

昨シーズンには特に病原性が高い亜型であるH3N2インフルエンザウイルスが米国全土で猛威をふるい、米疾病対策センター(CDC)のデータでは死亡者数や入院者数が史上最多となりました。米公衆衛生局のAdams氏は「昨年はインフルエンザワクチンの接種率が低下し、インフルエンザに感染しやすい状態の人が多かったことも事態を悪化させた」と説明しました。

CDCの推計では、2017/18シーズンにはインフルエンザによる小児の死亡者数も180人と2012/13シーズンの171人を上回りました。Adams氏によると、死亡した小児の大多数はワクチンを接種していなかったといいます。
また、昨シーズンはインフルエンザによる入院者数も90万人と史上最多を記録し、病人で溢れかえった病院の様子がメディアでも報じられました。さらに、全ての年齢層で重症度の高さが記録された初めてのシーズンとなったのです。

しかし、インフルエンザによる打撃を受けたにもかかわらず、米国におけるワクチン接種率は2年前の59%から昨シーズンには57.9%と1.1ポイント低下。特に感染弱者であり、感染すると周囲にも感染が広がりやすい特定の年齢層で接種率が低下したことは状況を悪化させましたた。例えば、生後6カ月~4歳の乳幼児でも接種率の低下がみられましたが、「これらの年齢層の子どもは、それまで健康であったとしても病気になると重篤な合併症を発症しやすい」とAdams氏は指摘しています。また、「低年齢児が感染すると、免疫系の働きが低下した祖父母などの家族間や学校で感染が拡大する可能性もある」と説明しています。

昨シーズンは妊婦のワクチン接種率も低下しましたが、米マサチューセッツ総合病院のRiley氏は「妊婦は免疫が低下しているためインフルエンザに感染しやすい。また、妊娠中に高熱が続くと子どもに先天異常が起こる可能性が高まることが分かっている」と指摘しています。また、「6カ月未満の子どもにワクチンは接種できないが、妊婦がワクチンを接種すると胎児にも抗体が移行するため出生後に感染から守ることができる」と話し、妊婦に対しても積極的な接種を呼びかけています。

これは、あくまでもアメリカでのお話ですが、8万人といえば、2020年の東京五輪でメーンスタジアムに予定されている国立競技場の入場者数です。その人たちが、バタバタとお亡くなられることを想像するだけでもゾッとします。
他人の振り見て、我が振り直せではないですが、いかにインフルエンザの予防接種が重要であるかを理解いただけたと思います。
早目の接種を心掛けてくださいね。

2018.10.04.

来年の花粉予想

皆さん、こんにちは^^
台風25号の備えは十分ですか?
日本海を通る予想のため、関西は暴風域圏内ではないと思いますが、十分気を付けましょう。
さて、少し気が早いですが、来年の花粉予想が出たので、ご紹介します。

気象情報会社ウェザーニューズは10月1日、来年春は花粉(スギ、ヒノキ、北海道はシラカバ)が広い範囲で大量に飛散する恐れがあると発表しました。今年夏に「災害級」の猛暑となった影響もあり、同社は現時点で全国平均の飛散量は平年(2009~18年の平均)の約6割増と予想しています。

大量飛散が予想されるのは、東北南部、関東甲信、北陸、東海、近畿、山陰。山陽と九州北部は平年よりやや多く、北海道と東北北部、四国、九州南部は平年並みの予想。特に関東で飛散量が多く、埼玉県は約3倍、東京都、神奈川県、栃木県などは2倍以上とみています。

同社は独自の観測や花粉のもととなる雄花の生育状況調査などから飛散量を予想。猛暑で雄花の生育が活発だったことや、飛散量は隔年で増減を繰り返す傾向がある中で今年春が少なかったため、大量飛散を予想しているといいます。

飛散開始時期や飛散ピークについてまとめる「第二回花粉飛散傾向」は、12月上旬に発表される予定です。
花粉症も事前の内服治療による準備が重要なので、発表されたらまたご報告しますね。

2018.10.02.

夢のワクチン

皆さん、こんにちは^^
台風24号が過ぎたと思ったら、今度は25号。
ひっきりなしに台風が発生していますが、本日はからっとした秋晴れ。
貴重な快晴なので、有意義な午後をお過ごしください。
さて、昨日、インフルエンザ予防接種の開始をアップしましたが、本日はそれに関連した夢のようなお話です。

インフルエンザの予防接種で病院やクリニックを受診すると鼻水をすすり、くしゃみをする患者で溢れかえった待合室で呼ばれるのを待たなければなりません。しかし、代わりにパッチ型(皮膚に貼るタイプ)のインフルエンザワクチンを自宅に郵送してもらい、自分でワクチンを接種できる日は近く実現するかもしれません

米感染症研究所のDarrick Carter氏らは、そのようなコンセプトで注射針を使用しない腕に貼る絆創膏状のワクチンを開発し、その予備的な臨床試験の結果を発表しました。Carter氏らは今回、病院を受診しなくても自分で接種できるように、パッチ型の新たなインフルエンザワクチンを開発しました。このパッチはマイクロニードルと呼ばれるごく微小の針を備え、これを通してワクチンが接種される仕組みになっています。同氏によれば、かすり傷や浅い傷を負うと皮膚表面の免疫システムが反応するメカニズムを応用することで、筋肉注射が不要となりました。また、ワクチン抗原には、別の企業から提供されたウイルス様の粒子を産生するようにリプログラミングされた植物細胞を用いまいした。

さらに、Carter氏らは、今回のワクチンに使用した効果増強のために添加されるアジュバントの液状製剤を、ワクチンとともにフェレットに投与する実験を行いました。その結果、1回のワクチン投与でフェレットを完全にインフルエンザ感染から守ることができたのです。

このパッチ型ワクチンの安全性を検証するために100人の健康な成人を対象に実施した臨床試験では、ワクチンの重大な副作用は認められず安全性が確認されました。また、この臨床試験はヒトにおける有効性の検証を目的としたものではありませんでしたが、ワクチン接種群では非接種群と比べてより強い免疫応答が示されたことが分かりました。

以上の結果を受けてCarter氏らは「このワクチンであれば郵送することもできるため、使用者は自分で皮膚に貼ってインフルエンザの感染から身を守ることができるだろう」と説明しています。

日本でいつ認可されるか分かりませんが、郵送は出来なくても、注射の嫌いな子供たちにも非常にメリットのある開発だと思います。
注射が好きな人なんていませんからね!早い実用化を期待しています!

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