あれこれブログ

2020.02.21

マスク、手洗い、うがい

皆さん、こんにちは^^
新型コロナウイルスの感染者の増加が止まりませんね。
そして、各都市でマスクが無くなるという事態も発生しています。
まるで、オイルショックの時のトイレットペーパーのようです。
(この話題を知っているということは、相当歳ですな)
本日は皆さんに冷静になっていただくために、感染予防の話題をお届けします。

私もブログで、インフルエンザの時にも「マスク」、「手洗い」、「うがい」と書いています。
これはよく言う一般論で、感染予防という意味では1つしか効果はないのです。

咳やくしゃみなどによって飛び散る飛沫(直径5μm=5/1000mm=以上の水分)に含まれる病原体が、口や鼻などの粘膜に直接触れて感染することを「飛沫感染」と言います。飛沫は1m位飛んでから落下しますので、通常は1~2m以内の至近距離で飛沫を浴びることで感染します。風邪のウイルスやインフルエンザウイルスがその代表です。
ウイルスそのものは直径0.1μm位で、普通のマスクの網目よりずっと小さいため、ウイルス自体をマスクで防ぐことはできません。しかし、ウイルスを含んだ水分の「飛沫」はマスクに引っかかりますので、感染した本人が飛沫を出さないためにマスクをすることは、周囲の人たちにとって十分効果的です。
一方、外出時にマスクをしても、至近距離から咳やくしゃみを浴びることがなければ、予防策としてあまり意味はありません。ただし、花粉は直径30μmくらいなので花粉症対策としては効果があります。

しかし、残念ながら飛沫は目にも入ってきて、その粘膜から感染することも多いので、ゴーグルのようなものを着けないと本当の飛沫感染対策にはなりません。日常生活でそこまではちょっと難しいですよね。

感染した本人のマスク着用は重要ですが、周囲の予防としては「手洗い」が最も重要です。飛沫感染する病原体は当然、接触感染も起こすからです。
手洗いは、感染を未然に防ぐための基本になります。30秒間のアルコール塗布を、石ケンと水での30秒間の手洗いと比較すると、アルコール消毒の方が5倍以上消毒効果が優れているのです。石けんは、トイレ後や手指が目で見て汚れているときに使いましょう。
研究結果でもアルコール手指消毒薬による皮膚上の細菌数の減少は、30秒で1/3000、1分で1/1万~1/10万。一方、石けんと水の手洗いによる皮膚上の細菌数の減少は、15秒で1/4~1/12、30秒で1/63~1/630にしかなりません。
手洗いはアルコール消毒が絶対的に優れているのです。

一方、「うがい」については専門家の間でも賛否両論あります。「ウイルスは目や鼻からも侵入するのでほとんど予防効果がない」という意見がある一方、水道水によるうがいは、しない場合に比べかぜの発症率を40%抑えたという研究結果もあります。結論は出ていませんが、しないよりはした方が良いというくらいです。

つまり、感染予防で重要なのは、断然「手洗い」なのです。ですから、皆さんも慌ててマスクの買い占めなどしないでくださいね。
もう一つ、私の個人的な印象ですが、私を含め医師たちは風邪をひくことが少ないように思います。これは数えきれないほど風邪のウイルスを浴びていて、ウイルスに対する免疫が強くなっているからかもしれません。感染に神経質になりすぎて、病原微生物と全く接触しないのも、免疫がつかないという意味で問題があるかもしれませんね。

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