あれこれブログ
2017.08.04.
院長のお気に入りVol.19 うどん我龍
皆さん、こんにちは^^
8月になって猛暑日が続いていますが、お元気ですか?
今週末は台風5号の進路が気になるところです。
今回は、しばらく休憩していた「院長のお気に入り」です。
さて、今回のお気に入りは、「うどん我龍」さん。
平野でうどんといえば「DAIKI」さんが有名ですが、新しいうどん屋さんが明日オープンします。
場所は、、、クリニックから25号線に出て、西に西に進むと左手にあります。
カウンター8席位とテーブル1席とこじんまりとしたお店です。
まだ、オープンしていないのに何でお気に入りかというと、このお店は院長のお気に入りVol.1に登場した「M’s Style」の店長さん「むらちん」が出した2号店だからなのです。
早速、プレオープンにお邪魔しました。
プレオープンなので、まだ1品はありませんが、無理を言ってつまみで天麩羅を揚げてもらいました。なすとオクラと海苔とエビ2匹。カラッと揚がっていて、サクサクでした。
そして「カレーうどん」と「鳥なんば」と「炊き込みごはん」を頂きました。
カレーうどんは実はM’s Styleの裏メニューなのですが、それよりも味が引き締まって、奥行きがありました。むらちん曰く、醤油を変えたそうです。
鳥なんばはネギ多めでお願いしました。こちらはあっさりとした醤油味に適度の甘さがあって、一味をかけてピリ辛で頂きました。
そして、炊き込みご飯もちょうどよい塩加減で、うどんの汁スープ代わりに、パクパクいけちゃいます。
ごちそうさまでした。
当分は夕方のみの営業となりますが、お昼の営業も計画されているようです。また、メニューにない「かすカレーうどん」なども出来るみたいなので、こんなのが食べたい!と我儘も聞いてくれそうですね。
2017.07.31.
意外とインドア派
皆さん、こんにちは^^
今日で7月も終わりです。今年も5か月となりました。全く、はやい!
そして、暑い!今日も36度!猛暑日ですよ。
先日、車の中の「Indoor Pollution」の問題について書きましたが、本日もその話題です。
こんな暑い日はカラッとしたアメリカ西海岸でも行きたくなりますよね。(なかなか行けませんが、、、)
アメリカ西海岸といえば、タンクトップや水着姿の人々が、ビーチパラソルの下で、ザ・ビーチ・ボーイズの“サーフィンUSA”でも聴きながら、小説のページをめくる、、、こんなアウトドアライフを想像するのではないでしょうか?
しかし、このようなイメージをいとも簡単にひっくり返すデータがあります。実は、アメリカ西海岸・カリフォルニアの人々は、過ごしている時間の87%を室内(インドア)で過ごしているのだそうです。
カリフォルニアでさえ87%であるなら、梅雨や猛暑、雪など四季の移り変わりがある日本ではどうなのでしょうか。国内の調査によると、平日は90%、休日は88%をインドアで過ごしているそうです。洋の東西を問わず、多くの人は日常生活の大半をインドアで過ごしていることがわかります。
そして、インドアに関して世界的に注意喚起されているのが室内汚染、“Indoor Pollution”の問題です。これは、アレルギー疾患の発症・悪化要因になるアレルゲン・汚染物質が室内の空気を汚すことを指します。欧州からの報告によると、室内の汚染濃度は屋外の2~5倍になりうることが指摘されているのです。
やはり、アレルギー疾患をもつ患者さんにとって、室内環境を整え、アレルギーの原因になるアレルゲンや汚染物質を除去することは重要と思われるます。しかし、インドアは自宅だけとは限りません。職場や公共施設などもインドアのことがあるので、全ての室内環境を個々の人々に最適な状況に整えることはとても難しいことです。
思わぬ場所で発症したアレルギーなどは、アレルゲン回避とともに適切な治療も重要となってきます。
最近では、眠たくならずに効きのいい抗アレルギー薬もあるので、思い当たる方は早めに受診して下さいね。
2017.07.24.
レジャーシーズンとアレルギー
皆さん、こんにちは^^
先週は大阪も4日連続の猛暑日でした。
外に出るだけで、蒸し焼きになってしまいそうな暑さでした。
今週はややましですが、それでも真夏日には変わりなく、体力消耗しますよね。
さて、今回の話題はレジャーシーズン到来に相応しい話題です。
海開き、山開きと本格的な夏のレジャーシーズンを迎えました。家族や親しい友人を誘って、キャンプや避暑地へのドライブを計画している人もいることでしょう。待ちに待った週末、自家用車にさっそうと乗り込んで「さあ、出発!」とカーエアコンをつけた瞬間、吹き出し口からすっぱい臭いが一気に噴き出してきたら、、、楽しい気持ちも一瞬にして薄れてしまいそうです。
この臭いのもとは、主に好湿性のカビであるアオカビやクロカビの一種とされています。どちらも浮遊性で、アレルゲンとしてもよく知られているカビです。これらの車内に浮遊するカビの量を春と夏で比べると、何と夏のほうが3倍以上も多いことが報告されています。これは、カーエアコンの使用頻度が高くなることでカーエアコンの中にある熱交換器に結露が発生しやすく、カビにとって絶好の環境になるからです。
また車内を汚染しているのはカビだけではありません。靴の裏や服に付着しているアレルゲン、車内の食べかすに集まる虫やダニも汚染にかかわっている可能性があります。車の中は密閉された空間であり、室内と同じく“Indoor Pollution”が問題になります。
車内の“Indoor Pollution”なんて気にせず、消臭剤の使用や軽い拭き掃除で済ませれば良い、と考える人もいるでしょう。しかし、一年中アレルギーでお困り(通年性アレルギー)の患者さんではどうでしょうか。
例えば、通年性アレルギー性鼻炎の患者さんが時速40キロで運転中に、車内のアレルゲンに誘発されてくしゃみを1回したとします。くしゃみをすると反射的に目をつぶってしまいますが、目を閉じている時間が0.5秒だとすると、車は非コントロール下で約5mも進んでしまうのです。
イギリスの保険会社の調査によると、くしゃみをして一瞬車をコントロールできずに危険な目に遭ったり、事故を起こしたドライバーは、調査対象の7%(200万人)にものぼることが報告されています。また、くしゃみだけでなく、鼻をかんだり目をこすったりと、アレルギー症状に注意が向いて脇見運転となると、重大な過失につながりかねません。
アレルゲンを除くためには、車内の清掃を定期的に行うことが大切です。しかし、カーエアコンの内部洗浄などは個人では難しく、清掃によるアレルゲンの除去には限界があります。
したがって、治療も並行して行わなければならないときがありますが、抗アレルギー薬として用いられる抗ヒスタミン薬の一部には、飲んだ人が気づかないうちに能力が低下してしまう作用があるとされています。最新版の「鼻アレルギー診療ガイドライン」には、自動車運転に関する注意が記されています。
アレルギーの発症を予防し、症状も上手にコントロールすることで楽しい夏をお過ごしください。
2017.07.19.
杭全祭り、無事終了
皆さん、こんにちは^^
近畿も梅雨明けみたいですね。
さて、アップが遅くなりましたが、先週は11日から14日まで杭全祭りでした。
今年から、救護班として正式に参加させていただきました。
開催中は命に関わるような大きな病気や怪我もなく、ホッとしております。
熱中症 2名
その他 2名
という結果でした。
途中、熱中症の疑いの方もおられましたが、OS1や梅干しのお蔭で、大事に至らなかったのだと思います。
来年も食事からの塩分補給をよろしくお願いします。
そして、13日には医療法人富寿会として接待をさせて頂きました。
時間が早まって、焦りましたが、ぎりぎり間に合いました。
地車囃子も披露して頂き、涙を流している入居者さんもいらっしゃいました。
野堂東組の皆さん、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします^^
2017.07.04.
夏に太る、、、
皆さん、こんにちは^^
7月に入って暑い日が続いていましたが、台風3号のお蔭で久々の雨です。
しかし、ムシムシしますね。
こんな時には、こってりした料理より、さっぱり、あっさりの料理が嬉しいですよね。
今回の話題は、この料理についてです。
一昔前は「冬になると太るが、夏になると痩せる」と言われていましたが、最近では「夏場に太る」という方も出てきました。その原因として、暑さのためにビールなどのアルコール飲料やジュース類の摂取が増えること、冷房の効いた室内で過ごし運動不足になることなどが、容易に想像できます。
その他の原因としては、実は食生活の変化が考えられます。とくに変わっていないと思われる方もいらっしゃるでしょうが、暑くなると、食べたくなるものはありませんか?そうめん、冷やっこ、スイカなど、あっさりしたものが欲しくなりますよね。実は、ここが落とし穴なのです。
そうめんは、のどごしも良いのでついつい食べ過ぎてしまいますね。子供にも人気ですし、簡単に作れるので、昼に2~3束食べることがありませんか?実はそうめん1束50gはコンビニのおにぎり1個(ごはん100g)のカロリーより多いのです。そうめんが178kcalに対し、おにぎりは168kcalなのです。さらに、関西人はそうめんにハムや錦糸卵をトッピングしますが、そうすると更にカロリーアップ。2~3束+トッピングで、おにぎり2.5~3.5個位に相当しますよね。
冷やっこはどうでしょうか?豆腐自体は非常にヘルシーなイメージがありますが、1丁約300gで、絹ごし豆腐は168kcal、木綿豆腐は216kcalあります。さらに、ネギ、かつお節、しょうが、醤油の薬味で、約30kcalあるので、おにぎり1個以上のカロリーです。
そしてスイカは、ほとんどが水分なので、大丈夫と思っていませんか?中位のスイカ1玉を12等分すると、その1切はなんと204kcalもあるのです。
また、最高気温が27℃以上になるとアイスクリームがよく売れると言われていますが、寝る前にアイスクリームを食べる習慣の方がいらっしゃいます。内臓脂肪の蓄積には、アイスクリームやジュースの多食多飲が関係しているとの報告もあるのです。
これから本格化する夏に向けて、食生活を確認した後で、夏場の体重増加予防対策を一度立ててみたらいかがでしょうか。
2017.06.30.
空腹時、お腹が鳴る理由
皆さん、こんにちは^^
本日で6月も終わり。ということは、今年も半分が終わる計算です。
ついこのあいだ、お正月だった気がしますが、本当に早いものです。
さて、今回はトレビア的なお腹の音のお話です。
会議中や授業中におなかが鳴ると、ちょっと恥ずかしいですよね。では、空腹になると、なぜ音が出るのでしょうか?
口に入れた食べ物は食道を通って胃、十二指腸に入り消化され、小腸で吸収されます。一般的に胃から食べ物が出ていくのに3、4時間かかります。胃の中がほぼ空っぽになると、周期的に胃の収縮運動が始まり、小腸にその動きが伝わっていきます。この時に、消化しきれなかった食べ物のかすや水分、空気がかき回されて、空気が振動します。これが「グー」という音になるのです。
この空腹時の収縮運動は、十二指腸のモチリンというホルモンが関係しているとされています。詳しい仕組みはわかっていませんが、分泌されると運動が始まり、胃腸の中に残っているものを絞り出すように排出させようとします。音が鳴っている時は、胃腸をきれいにするための掃除が行われているというわけなのです。
音には個人差があり、「グー」、「ゴゴゴ」、「キュルキュル」など様々。収縮する部分や空気の量などで変わります。こうした胃腸の運動は緊張すると低下しますが、自分で意識的にコントロールして音を止めることはできません。
厄介に思うかもしれませんが健康の証しなのです。気にしすぎないようにしましょう。
むしろ音が鳴らない食生活のほうが注意が必要です。間食をし続けたり、就寝前に食事をしたりすると、胃は常に食べ物で満たされ掃除をする間もない状態。結果的にカロリーオーバーとなり、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクも高まるので要注意ですよ。
2017.06.15.
脂肪とがんリスク
皆さん、こんにちは^^
梅雨入りしたというのに、雨は一向にふりません。
というか夏並みの暑さです。
外を歩いて買い物に行くだけで、汗ダラダラです。
少しくらい雨も降って欲しいものです。
さて、今日の話題は、脂肪とがんリスクについてです。
余分な脂肪が付くと一部のがんリスクが上昇しますが、その際は脂肪の量だけでなく脂肪の付く場所が重要であるという研究結果が、「British Journal of Cancer」オンライン版に掲載されました。
研究を率いた国際がん研究機関(IARC)によると、「今回の研究で、過剰な腹部脂肪はBMI(体格指数)と同じくらい、肥満関連のがんリスクを示す指標となることが判明した。今回の研究は、体型によるリスクに対する理解をさらに深めるものだ。生物学的な基盤による影響をより明確に示すためには、がんリスクを検討する際にBMI以外の因子についても調べることが重要だと考えられる」と話しています。
今回の研究では、平均年齢62~63歳の計4万3,000人を前向きに追跡した7件の研究結果を分析しました。中央値12年間の追跡期間中に、1,600人超が肥満関連のがんと診断されました。
分析の結果、腹囲(ウエスト周囲長)が1標準偏差(SD)増大するごとに肥満関連のがんリスクは13%上昇していました。同様に、臀囲(ヒップ周囲長)が増大すると9%上昇し、ウエスト・ヒップ比が大きくなると15%上昇していました。ただし、この結果は過剰な腹部脂肪ががんリスクを高めると証明するものではありません。
過体重や肥満は、予防可能ながんの原因としては喫煙に次ぐ因子であり、大腸がん、乳がん、膵臓がんなど13種類のがんと関連しています。イギリスのがんの専門家は、「がんリスクを減らす方法について、人々に知らせることが重要である。健康体重の維持は、がんのリスク低減に利益をもたらす可能性があり、他にも多くの恩恵が得られる」と話しています。
さて、皆さんの最近のお腹周りはいかがですか?
2017.06.09.
野菜と果物と血圧の関係
皆さん、こんにちは^^
関西も梅雨入りですが、今日はとっても気持ちの良い天気です。
今年の梅雨は、雨量が多く、蒸し暑いのだそうです。
健康管理には十分注意してくださいね。
さて、今日の話題は、野菜と果物と血圧のお話です。
野菜や果物は血圧を下げると言われています。中でも特に関係しているものがあるのでしょうか。18万人を超える人の長期間のデータから、統計的に関連が見られた食品が報告されました。
研究班は、アメリカで行われた大規模研究3件からデータを集め、合計187,453人の対象者について解析を行い、野菜、果物の消費量と高血圧症の頻度の関連を調べました。
果物、野菜ともに、週4食以上食べる人で高血圧が少なくなっていました。食品ごとに見ると、ブロッコリー、にんじん、大豆食品、レーズン、リンゴを週4食以上食べる人で、それぞれ月1食未満の人と比べて高血圧が少なくなっていました。
やはり野菜や果物は血圧には良いようです。
ただし、この研究の方法では、ほかの原因が関係していた可能性も否定しきれません。たとえば個別の食品についての結果は週4食以上と月1食未満の比較ですが、にんじんを月に1回も食べない食習慣はほかの面でもかなり偏っていたかもしれません。
ここで挙がった食品をひとつの目安にすることで、全体としてバランスのいい健康的な食事につながるかもしれませんね。
2017.06.01.
アニサキス食中毒
皆さん、こんにちは^^
今日から6月です。早いもんですね。
来週には梅雨入りするそうですが、非常に暑い5月でしたね。
全国で2000人以上の方が熱中症で救急搬送されています。
充分お気を付け下さい。
今回は、アニサキスについての話題です。
近年、魚の生食などによって発生する、アニサキスという寄生虫による食中毒の報告が急増しており、大きな問題となっています。厚生労働省の発表している食中毒統計資料によると、2016年のアニサキスによる食中毒の報告件数は124件で、2007年における報告数の20倍以上となり、ノロウイルス(354件)、カンピロバクター菌(339件)に次ぐ、第3位の原因微生物となっていました。
しかし、これらの件数は、あくまでも医療機関から発生届のあった報告数であり、それ以外にも多くの未報告例もあることが指摘されています。国立感染症研究所が行った調査では、病院の患者33万人における診療報酬明細書データによる試算で、年間に約7000件のアニサキス食中毒が発生していると推計されました。つまり、報告されている件数は「氷山の一角」であり、それよりも 遥はる かに多いアニサキス食中毒が、全国で発生しているということなのです。
アニサキスは、長さ2~3cmの白い幼虫として、サバ、サンマ、アジ、カツオ、イワシ、サケ、イカなど、いろいろな種類の魚介に寄生しています。一般的なスーパーなどで買ってきた魚でも、その内臓や身をよく探してみれば、白い糸のようなアニサキスの幼虫が、小さくとぐろを巻いて住んでいる姿がみつかることがあります。アニサキスは、魚の内臓が大好きで、ふつうは内臓を中心に寄生しています。しかし、魚の内臓の鮮度が落ちてしまうと、刺し身などで食べる魚の身(筋肉)の方に移動する傾向があります。
アニサキスは、胃や腸の壁に入ってしまうことで、強い腹痛や嘔吐を起こすことがあります。腹痛は想像以上の激痛となることもあり、緊急手術を必要とするような虫垂炎や胆石症などと間違えられることもあるほどなのです。
アニサキスを駆除する有効な治療薬はありません。胃のアニサキスの場合には、内視鏡検査で胃の壁に頭を潜り込ませている幼虫をみつけて、直接つまみ出すことで治療しています。
アニサキスは、養殖魚ではほとんどみられません。加熱には弱く、60℃でも1分間、70℃以上ではすぐに死んでしまいます。 また、冷凍にも弱く、マイナス20度以下で24時間以上で死んでしまうので、一度冷凍した魚であればリスクは少なくなります。一方、酢、しょう油、わさび等では、アニサキスの幼虫は死にません。したがって、シメサバも残念ながらアウトです。
かつてアニサキス食中毒は、新鮮な魚を食べることができる漁港近くの地域で、集中的に発生していました。しかし今は、本来は焼いて食べたり、冷凍して運んでいた魚を、そのまま食べる機会が増えています。それによって都心でも、サンマの刺し身などによるアニサキス食中毒が、多くみられるようになってきています。
まずは、アニサキスがいる可能性が高い内臓を、生で食べるのは避けましょう。また、鮮度の良い魚を選ぶことで、内臓にいる幼虫が身の部分(筋肉)へ移動することを、少しでも防ぐことができます。
「新鮮=安全」とは限りません。天然物で冷凍なし、おまけに内臓つき、というのが危険なパターンです。「天然、新鮮」は美食のキーワードですが、そこにはアニサキスがいるかもしれません。ご注意を!
2017.05.23.
ビールで認知症予防
皆さん、こんにちは^^
大阪は真夏日まではいきませんが、この時期にしては暑い日が続いていますね。
こんな時期は、帰宅後のビールが非常に美味しいものです。
そこで、本日はビール好きな方にとっておきの情報です。
ホップ由来のビール苦み成分「イソα酸」がアルツハイマー病の予防に有効である可能性が、マウスを用いた実験で判明しました。イソα酸はアルツハイマー病の原因物質であるAβの脳内沈着を抑制し、認知機能の改善に働く可能性があることを、東京大学の研究グループが学習院大学、キリン株式会社との共同研究で明らかにしました。
超高齢社会となった日本では認知症対策は緊急の課題ですが、根本的な治療法はいまだ確立されていません。そこで、日常生活でできる認知症予防への取り組みが注目されています。その1つとして赤ワインに含まれるポリフェノールの摂取が認知症予防に効果がある可能性が報告されていますが、ビールの成分については十分に検討されていませんでした。そこで、研究グループは古来より薬用植物として利用されてきたポップ由来のビール苦み成分である「イソα酸」に着目し、アルツハイマー病モデルとして用いられている遺伝子改変マウスを使って実験を行いました。
研究グループは、イソα酸がマウスの脳内ミクログリア(脳内免疫を担う細胞の一種)のAβ貪食能を亢進し、炎症性サイトカインの産生を抑制する作用をもつことを見いだしました。次に、通常マウスにイソα酸を含有する食餌を3日間摂取させたところ、脳内ミクログリアの貪食活性が亢進して抗炎症型へと変化したことから、脳の炎症が抑制されることも明らかにされました。
さらに、アルツハイマー病モデルマウスにイソα酸を含有する食餌を3カ月間摂取させたところ、対照マウスに比べて脳内ミクログリアの機能が活性化し、脳内に生じるAβなどの老廃物の沈着や炎症を抑制することがわかりました。また、イソα酸の摂取により海馬における神経細胞のシナプス量が有意に増加し、記憶学習機能が改善することも判明したのです。
研究グループは、適量のビールやノンアルコールのビールテイスト飲料の摂取が認知症予防につながる可能性があるとしています。確かに、人間にとってどれだけの量のビールが認知症予防に必要なのかはこれからの課題ですが、ビール好きな方にとっては、ビールを飲む言い訳の一つに出来そうですね^^