あれこれブログ
2019.02.14
インフル3回かかるかも
皆さん、こんにちは^^
インフルエンザもややピークを過ぎたようですが、まだまだ流行は続いています。
しかも、今年は当クリニックではB型がまだ1例も出ていません。
今年のインフルエンザは少し変わっていて、注意が必要です。
インフルエンザの患者数が全国で推計約222万6000人にのぼり、統計開始以来最多を更新したことは以前に書きましたが、今年はインフルエンザに最悪3回かかるかもしれません。
インフルエンザウイルスにA型とB型があることは皆さんご存知だと思いますが、実は原因となっているウイルスの種類は「AH1pdm09」が50%、「AH3亜型」が49%で、B型はわずか1%なのです。(2018年第52週~2019年第4週)
この調査をしている国立感染症研究所の担当者によると、AH1pdm09は2009年に新型インフルエンザとして大流行し、現在は通常のインフルエンザウイルスとして扱われているもので、pdmはパンデミックを意味します。一方のAH3亜型は一般に「A香港型」と呼ばれ、1968年に世界的大流行を起こしたウイルスです。
同じA型ウイルスでも、同シーズンにAH1pdm09とAH3亜型の両方にかかる可能性がある理由について、この担当者は「A型という分類は同じでも分子構造が異なり、それぞれに対抗する抗体も違うためです」と説明しています。
つまり、AH1pdm09にかかった時に得られる免疫はAH1pdm09のものだけで、AH3亜型の予防には通用しないのです。
同担当者によると、例年、A型が同時流行することはあまりなく、特にAH3亜型が流行るとそれ一色になることが多いそうです。そのため、A型に2度かかる危険性は、あまり周知されていないのかもしれません。しかし、今シーズンはしばらくAH1pdm09が主流だったところに、年明け前後からAH3亜型が急激に増加。前述のように、2種類のウイルスがほぼ半々の割合で流行しているのです。
なお例年、A型の後を追うようにB型も流行する傾向が見られるので、理論上は、A型に2度感染したうえ、さらにB型にも感染する恐れがあるのです。
1シーズンで繰り返しインフルエンザにかかる事態はなんとしても避けたいものです。あまりに当たり前な方法ですが、手洗いは入念に。人混みは避けて、十分に睡眠をとることが、史上最悪のインフルエンザ大流行を乗り切るために重要なのです。