あれこれブログ
2017.01.24.
院長のお気に入りVol.18 蘭蘭
皆さん、こんにちは^^
寒い日が続きますね。インフルエンザも流行ってきました。
暖かくして、湿度もしっかり管理して、体調に気を付けましょう。
さて、今回は久しぶりの院長のお気に入りのお店の紹介です。
さて、今回のお気に入りは、「蘭蘭」さん。
平野の中華屋さんといえば、おしゃれな「モダンチャイナ大橋」や、春巻の美味しい「華楽」などがありますが、手軽で安くてボリューム満点といえば「蘭蘭」でしょう!
場所は、、、クリニックから25号線に出て、東に向かうとパチンコ・BUN・EIがあるので、そこを左に曲がってすぐ右手です。
カウンター8席位とテーブル3席とこじんまりとしたお店です。どんな時間に行っても、入れ代わり立ち代わりお客さんが入ってきます。
ここは、営業時間に昼休みが無いので、仕事の都合でお昼が3時になっても4時になっても全然大丈夫なのです。そして、色々なものが少しずつ食べられる小メニューがあるのも魅力的なのです。お酒のおつまみにぴったり!
下の写真の、右6品のうち餃子は250円ですが、それ以外の肉焼売、小龍包、酢豚、麻婆豆腐、小エビの天麩羅は全て300円なのです。その他にもエビ餃子、エビチリ、叉焼など色々あります。まさに、お酒のお供です。
あと、何を食べても美味しいのですが、私のお勧めは左下のニラレバ(600円)です。レバーの臭みが全くなく、たっぷりのニラともやしと玉ねぎと絶妙のバランスで炒めてあります。あとは、写真はありませんが、豚天(700円)もお勧めです。豚肉自体に味がしっかり付いていて、そのまま食べても十分美味しいのです。からしを付けるとさらに美味しい。
食事系でいうと中上のちょっと珍しいビーフン(600円)や、中下のボリューム満点の炒飯(500円)、写真はありませんがカツカレー丼(750円)もお勧めです。揚げたてのカツを一口大に切ってあって、トロミたっぷりのカレーあんがよく絡んで、たまりません!
但し、初めていく方は、ちょっと注意が必要です。1日中やっているランチですが、、、まずご飯の量が半端ありません。普通で通常のご飯2膳半位は軽くあります。また、ミニラーメンが付くのですが、決してミニではありません。
食べれる自信のない方は、周りで注文したのを確認してから注文されるのをお勧めします。
2017.01.16.
お酒の後のラーメン
皆さん、こんにちは^^
今季最強の寒波のせいで、寒い日が続いていますね。
強風のせいで、裏の休憩所のテントが破壊されました。。。信じられません!
さて、昨年末から忘年会から新年会と飲む機会が多いですが、お酒に関する話題です。
お酒を飲んだ後に、ついついラーメンを食べてしまうことがありませんか?
ラーメンやアイスクリームを食べたくなるのは、アルコールが食欲にかかわる脳の神経細胞を活性化させるためらしいことを、イギリスの研究グループがマウス実験で突き止め、発表しました。
アルコールは高カロリーなので、飲めば飢えは満たされるはずなのに、逆に食が進むことが知られています。酔って食べ過ぎを防ぐ抑制心が働かなくなるなどの説がありますが、理由はよくわかっていませんでした。
研究グループはマウスにアルコールを与えると、食べる量が約1~2割増えることを確認。アルコールを与えた時のマウスの脳を調べたところ、ふだんは飢えによって食欲が増す時に働く神経細胞が活性化していることがわかったのです。人為的にこの神経細胞の活動を抑えると、アルコールを与えても食べる量は増えませんでした。
この神経細胞は、マウスと人で共通だといわれています。
お酒を飲むと過食しやすいことを、しっかりと自覚しておく必要がありそうですね。
2017.01.13.
地ビールにご注意を
皆さん、こんにちは^^
この冬最大の寒波到来で、北日本を中心に大荒れの天気ですね。
大阪も風が冷たくて、本当にしばれます。
しかも、明日からはセンター試験。
受験生の皆さんは体調に十分気を付けてくださいね。
さて、約束通り、前回に引き続き尿酸のお話です。
最近、小規模なビール工房がつくる「クラフトビール」、いわゆる地ビールの人気が高まっています。
国内のクラフトビールの製造免許場数は2014年時点で181ヵ所と、小規模な醸造所や銘柄が乱立しています。日本のクラフトビール自体は市場の1%にも満たない規模なのですが、米国では成長分野として期待され注目が集まっています。
国内でも、2015年にはキリンビールが「よなよなエール」などを主力商品に持つヤッホーブルーイングと提携を果たし、業界では「2015年はクラフトビール元年」などと言われたそうです。実際に、コンビニや居酒屋でクラフトビールを目にする機会も増えているのではないでしょうか?
ところがこのクラフトビール、実は一般のビールと比べると総じて2倍量から3倍量のプリン体を含んでいるものが多いと言われています。その差はどこからくるのでしょうか?
実は、ビールの中に「酵母」が残っているか否か?が、その主な原因とされています。ビールは、一般的に製造の最終工程で酵母を取り除くために濾過を行います。しかし、クラフトビールでは、濾過をせず酵母を取り除かないことが多いようです。
つまり、クラフトビールにはたくさんの酵母が含まれることになります。酵母も生き物ですので、DNAを持っています。DNAの主な成分の1つにプリン体があるため、結果として、クラフトビールは一般のビールよりもプリン体が高くなってしまうわけです。
クラフトビールは各醸造所において「原料」、「発酵方法」、「酵母の種類」等の工夫が施されています。これらの工夫によりもたらされるユニークかつ多様な酵母は、ビールの個性となって独自の香りや味わいとなっています。
多種多様なクラフトビール。
それぞれの酵母の違いを味わいながら、飲み過ぎない程度に楽しんでみてはいかがでしょうか。
2017.01.07.
恐竜も痛風に
皆さん、こんにちは^^
急に寒くなりましたが、体調にお変りありませんか?
また、正月に美味しいお節料理やお雑煮、お酒をいっぱい摂られた方。
体調は大丈夫ですか?
ということで、尿酸に関連したお話を2回連続でお届けします。
今から6500万年以上前、肉食恐竜のティラノサウルスが痛風に苦しんでいたことをご存じですか?
シカゴのフィールド自然史博物館には、世界で最も有名と言われる「スー」と名付けられたティラノサウルスの化石があります。この「スー」の右手指の骨には、骨の一部が丸く溶けるという痛風の痕跡が認められています。原因は解明されていませんが、赤身肉などの高プリン食の摂取が原因と考えられています。
しかし、肉食動物はすべて痛風かというと、そうではありません。トカゲや亀、ワニ類は痛風になることが明らかになっています。
しかし、肉食動物であるライオンは痛風にはなりません。
この違いは何によるものなのでしょうか?
それは「ウリカーゼ」という酵素の存在によります。
ヒトを含む霊長類や爬虫類にとって、プリン体の最終分解産物は尿酸です。しかし、霊長類以外の哺乳類は、尿酸をウリカーゼで酸化し、水溶性の高いアラントインという物質にまで分解します。このため、人間のように排泄しきれなくなった尿酸が結晶となって関節にたまり痛風の症状として出る、といったことは起こりません。
太古の時代にはヒトもウリカーゼを保有していたといわれていますが、進化の過程で失われたということです。
太古の時代、地球の王者であった恐竜は、ウリカーゼを保有しておらず、現在の王者である人間もウリカーゼを保有していません。
これは偶然なのでしょうか?
王者は、次の王者に痛風という病も継承したのかもしれませんね。
2017.01.05.
明けましておめでとうございます
皆さん、新年明けましておめでとうございます。
あっという間の年末年始でしたが、どのように過ごされたでしょうか?
帰省された方、寝正月だった方、海外に行かれた方、色々だと思います。
昨日、あるいは本日から勤務の始まる方も多いと思います。
まだ、身体が慣れていない状態ですから、新年宴会等があると思いますが、決して無理はされないようにして下さい。
村田クリニックも本日より通常診療しております。
今年1年も地域医療のために尽力していきますので、宜しくお願い致します。
2016.12.28.
3年目が無事に終わりました。
皆さん、こんにちは^^
本日の午前で今年最後の診療が無事に終わりました。
3年間、大きな事故もなくそれなりに順調だったと思います。
来年早々には、オーダーリングシステムも導入するので、患者さまの待ち時間も多少緩和されると思います。
これからも、地域の皆さまに愛される、信頼されるクリニックを目指していきますので、宜しくお願いいたします。
天気もよさそうなので、のんびりとした年末年始をお過ごしください。
皆さまにとって来年もいい年でありますように。
2016.12.26.
見えないネコ
皆さん、こんにちは^^
今年も1週間を切ってしまいました。
そしてクリニックの診療も、今日を含めてあと3日。
何とも早いものです。
さて、今日の話題は「ネコ」です。
2015年頃から、空前のネコブームに沸いています。ネコブームによる経済効果はアベノミクスをもじって「ネコノミクス」と呼ばれているそうですが、関西大学名誉教授・宮本勝浩氏の試算によると、2015年の1年間で約2兆3162億円となるそうです。
このブームを受けてか、平成23年度ではイヌの方が230万頭も多く飼われていましたが、最近ではイヌとネコの飼育頭数はほぼ同数で推移しています。近いうちに、ネコの飼育頭数がイヌを抜くかもしれません。この記事を読まれている方のなかにも、これからネコを飼うことを考えている人もいることでしょう。
しかし、飼いネコが増えることにより心配になるのが、ネコアレルゲンによるアレルギーです。
実は、ネコがいないはずの学校やデイケアなどの公共施設、ネコを飼っていない家庭からも、ネコアレルゲンが検出されることが報告されています。なぜネコを飼っていない場所なのに、ネコアレルゲンがあるのでしょうか。
ネコアレルゲンはネコの毛ではなく、皮膚の皮脂腺からの分泌液や唾液に含まれているFel d1と呼ばれる糖タンパクが主犯格とされています。その成分が、毛づくろいするときなどに毛やフケなどに付着することで空気中に飛び散ってしまうのです。そして、これらが飼い主の衣類等に付いて家の外へ持ち出され、それが別の場所の床に落ちる、他の人の衣類等に付着するなどして、拡散するのではないかと考えられています。特に原因が見当たらないにも関わらず、突然アレルギー症状を訴える患者さんは、どこからかともなく現れたネコアレルゲンに曝露されている可能性があります。
「不思議の国のアリス」に登場する、片方の耳から反対側の耳にまで広がった大きな口でにやにや笑いながら、現れたり消えたりする「チェシャネコ」のように、ネコアレルゲンも意外な場所に現れて、空中を漂っているのかもしれませんね。
2016.12.16.
暑さ寒さに強い人・弱い人
皆さん、こんにちは^^
今年もいよいよ半月となりました。早い早いと言っていましたが、本当に早い!
あっという間に年が越しそうな雰囲気です。
しかし、今日は寒いですね。今年最強の寒波のようです。
ということで、今日のテーマはそんな寒さ・暑さに関する話題です。
暑さ寒さに強い人・弱い人。これにはいろいろな要因が関与しますので、一言で差はこれこれです、と言い切ることはできません。恐らく最も大きな要因は個人差でしょう。これでは答えになっていないのですが、生まれつき足の速い人と遅い人がいたり、生まれつき歌の上手い人下手な人がいるように、暑さ寒さに強い人と弱い人がいるのでしょう。暑さには強いが寒さには弱い人、暑さにも弱いが寒さにも弱い人、どちらにも強い人、等々いろいろなパターンがあります。
暑いときには汗をかきますが、ダラダラと滴るような汗のかき方は冷却効果が悪く、しっとりと肌が湿る程度が最も効果的に体温を低下させることができます。このように汗腺の働き具合も暑さに対する抵抗力を変化させます。汗腺の働き具合は恐らく遺伝的に決まっていますから、生まれつきのものであるとしか言えません。
ベルクマンの法則というのをご存じでしょうか。寒い地方に住む動物ほど大型になるという法則です。例えばクマを例にとると、北極にいるホッキョクグマが最大で、ヒグマ、ツキノワグマ、といった具合に南に行くにつれて小型化し、東南アジアのマレー半島にいるマレーグマが最小です。これは体の体積と表面積との関係によるものです。
熱の産生量は体積で決まるのに対し、熱の放散量は体表面積で決まります。つまり、体が大きくなった方が、熱放散にくらべて熱産生の方がより大きく増加しますから寒さに強くなるわけです。人間についても同様のことが言えるでしょうから、体の大きな人は寒さに強く、体の小さい人は暑さに強いはずです。
以前、NHKの「ためしてガッテン」で太った男性とやせた男性を数人ずつ、パンツ1枚の裸にし、寒い部屋でどちらが長く我慢できるかを比較したものがありました。先に寒さを我慢できなくなって部屋から飛び出してしまったのは、太った男性陣でした。
皮膚には温度感覚があります。つまり、温度の感覚には皮膚が大きく関わっています。太った人は皮下脂肪が多く、脂肪は断熱効果が高いため、血流によって運ばれる熱量はやせた人と同じでも身体の中心部から伝導してくる熱量が少なく、このために皮膚が冷えやすく寒さに敏感なのです。つまり、太った人は寒がりです。
ただし、こんな実験をやった人はいないでしょうから断言はできませんが、うんと寒い部屋に閉じ込めて鍵をかけ、どちらが先に凍死するかを比べたら、断熱効果の高い太った人の方が長く生きられるはずです。つまり皮下脂肪が厚いと皮膚が冷えるので寒く感じるのですが、皮下脂肪が厚い方が体の中心部の熱が奪われにくく、寒さに耐える力は大きいからです。
決して実験しないでくださいね!
2016.12.10.
膝の痛みにキャベツ?
皆さん、こんにちは^^
12月も今日で10日目。本当に早いです。あっという間です。
最後まで気を引き締めて頑張りましょう!
さて、前回、変形性膝関節症に関するお話を書きましたが、今回もその絡みです。
前回も書きましたが。長引く膝の痛みの原因で一番多いのが変形性膝関節症です。重症では手術が必要になります。薬などいろいろな治療が試されていますが、決定的なものは見つかっていません。今回、ドイツの研究班が、なんとキャベツの葉を巻く治療を変形性膝関節症に試した研究の結果を報告しました。
変形性膝関節症は、加齢などにより膝の軟骨がすり減って痛みや動かしにくさを現す変化です。一度傷付いた軟骨は再生しないので、変形性膝関節症はしだいに進行し、治ることはありません。この研究では、変形性膝関節症の進行度がステージIIまたはIIIの人が対象とされました。ステージIIとステージIIIは、ある程度進行し、手術が検討されることもある状態です。平均年齢65歳の変形性膝関節症の患者81人が集められました。対象者はランダムに3グループに分けられ、それぞれ治療を受けました。
①毎日2時間以上キャベツを巻くグループ
②毎日1回以上痛み止めのジェルを塗るグループ
③通常のケアをするグループ
痛み止めのジェルとして、薬剤1gあたり10mgのジクロフェナクが使われました。ジクロフェナクは痛み止めの成分として広く使われています。日本で処方箋なしで買える薬としてはボルタレンACゲルなどが1gあたり10mgのジクロフェナクを含んでいます。
そして、4週間の治療によって次の結果が得られました。
キャベツを巻いたグループで、通常のケアのグループよりも痛みが弱くなっていました。痛み止めのジクロフェナクと比べると痛みに差が見られませんでした。
また膝の機能や生活の質の質問紙でも効果が見られました。
キャベツを巻く治療の効果を示すデータが得られました。キャベツに含まれる何らかの成分が炎症や痛みを抑えるように作用していたのかもしれません。
ただし、ここで紹介したキャベツの効果も、キャベツを食べたときに同じ効果がありそうだとは言えません。
キャベツを巻く方法も、この1件の報告だけで「確かに有効」と決めることはできません。試してみてもいいでしょうし、効果があるかもしれませんが、ほかの方法もいろいろあることと、一度傷付いた軟骨は元に戻らないことを頭に置いていてくださいね。
でも、私的には、ドイツの研究班は何故キャベツを選んだのかの方が興味がありますね。
2016.11.29.
グルコサミンとコンドロイチン
皆さん、こんにちは^^
11月も明日で終わり。今年もあと1か月となりました。
12月は師走と呼ばれるだけに、日が過ぎるのが今以上に早く感じるのでしょうね。
だんだん寒くなってくると、膝の痛みを訴える方が増えてきます。
今回は、CMでもよく流れているサプリメントのお話です。
少し長くなるのですが、お付き合いください。
膝の痛みや変形をおもな症状とする変形性膝関節症。代表的な治療法は手術やリハビリなどです。一方で「膝の痛みに効くかもしれない」と消費者が感じている民間療法に、グルコサミンやコンドロイチンといったサプリメントがあります。しかし、実際に効果はあるのでしょうか?
まずグルコサミンとコンドロイチンについて説明します。
グルコサミンは「糖」のひとつで、軟骨に含まれるプロテオグリカンを作る物質として知られています。一方、コンドロイチンは、前述のプロテオグリカンに含まれる成分のひとつです。
つまり、グルコサミンもコンドロイチンも、軟骨を構成する物質であるという理由で注目されています。しかし、ここで気をつけないといけないことは、「軟骨を構成する物質」を「口から飲む」ことによって、軟骨に行き渡るのか?という点です。さらに、もし行き渡るとしても、人間の体にはたくさんの関節があり、それが「傷んでいる膝に集まる」ことはあるのだろうか、という点も考えなければいけません。
それでは、実際にグルコサミンやコンドロイチンといったサプリメントを飲むことで、すり減った軟骨が改善することはあるのでしょうか?
動物実験では、軟骨が再生したという研究と軟骨は再生しないという研究があります。一方、人を対象とした研究では、軟骨が再生するか画像検査で検討したものがありますが、それについては「効果があるとは言えない」という結果でした。そもそも、口から入ったグルコサミンやコンドロイチンは体内で分解されるのですが、それが軟骨の成分に再合成されるのかという疑問が残ります。ちなみに、効果があるという論文もあるのですが、そのサプリメントを飲む量や継続期間などは実現可能性が高いとは言えない方法であるようです。
一方、軟骨がどうなったかという視点ではなく「痛みはどうなったか?」という視点に基づいた研究も多く検討されています。これに関しては、British Medical Journalという雑誌で検証されています。この研究では、過去に行われた10の研究(3803名の変形性関節症の患者)を対象にグルコサミン、コンドロイチンの効果を調べたものです。効果は痛みについて調べており、痛みのスケール(10cmの線上で、自分の痛みがどの程度か示してもらう検査。0cmを全く痛みがない、10cmを想像できる最大の痛みとしている。)を使っていました。
結果は、グルコサミンを飲んだ群ではプラセボ群(偽薬群)よりも、平均で0.4cm改善したというものでした。コンドロイチンを飲んだ場合、グルコサミンとコンドロイチンを併用した場合では、統計的に意味のある効果はありませんでした。この0.4cm(4mm)という数値を想像してみてください。感じ方はそれぞれかと思いますが、この論文では「臨床的に意味があるほど、痛みに対してグルコサミンとコンドロイチンの効果はない」と結論付けています。
また、この論文が世に出される前には、アメリカ食品医薬品局(FDA)は同様に、「グルコサミンとコンドロイチンに、健康上の有効性を示す、または変形性膝関節症などの危険性を減らすほどの信頼できる根拠はない」と結論付けています。
以上のように、変形性膝関節症の膝の痛みにグルコサミンやコンドロイチンの効果があるとは言えないというのが一般的な意見なのかもしれません。(飲みたい方は全然飲まれてもいいと思いますが、、、信じる者は救われるかもしれません)