あれこれブログ

2019.10.10.

コーヒーで脂肪燃焼?

皆さん、こんにちは^^
この週末は台風直撃のようですね。
特に関東の方は十分な注意をお願いします。
さて、今回はコーヒーと脂肪燃焼のお話です。

世界中で広く親しまれているある飲み物が、米国で蔓延する肥満に立ち向かう助けとなるかもしれません。英ノッティンガム大学のMichael Symonds氏らが実施した研究で、コーヒーには体内の脂肪を燃焼して熱を産生する“褐色脂肪細胞”を活性化させる働きがある可能性が示唆されました。

余分なカロリーを蓄積する白色脂肪細胞などとは異なり、褐色脂肪細胞は、寒さを感じた時などに糖や脂肪を燃焼して熱を産生する働きをもっています。そのため、「褐色脂肪細胞の活性を高めると血糖コントロールや脂質値が改善し、余分なカロリーが燃焼されて減量につながるとされる」とSymonds氏は説明しています。同氏らによると、従来は、褐色脂肪細胞は寒さに弱い乳児や冬眠動物のみが持つものと考えられていましたが、近年、成人でもその存在が確認されたといいます。

では、食べたり飲んだりすると褐色脂肪細胞は活性化し、カロリー燃焼につながるのでしょうか? Symonds氏らは今回、マウスの幹細胞から分化させた脂肪細胞を一定量のカフェインに曝露させる実験を行いました。その結果、カフェインには脂肪を燃焼させるような働きがあることが確認されたのです。

次に、健康なボランティアの成人9人を対象に、コーヒーあるいは水を摂取してもらい、最新の赤外線画像装置を用いて産生される熱を測定しました。その結果、コーヒーを飲んだ直後に、褐色脂肪細胞が多いとされる肩甲骨周辺で熱が産生する様子が観察されました。これらの結果を踏まえ、Symonds氏らは「われわれは、カフェインである可能性が高いとみているが、今後、コーヒーの中のどの成分が褐色脂肪細胞を活性化させているのかを突き止める必要がある」と述べています。

ただし、肥満や栄養の専門家からは、「ダイエットにはコーヒーが最適と結論づけるのは時期尚早だ」とする声も上がっています。米レノックス・ヒル病院の管理栄養士であるSharon Zarabi氏は、「褐色脂肪細胞の活性化によるエネルギー産生は限られたもので、その影響力は極めて小さく、過体重の人が適正体重となるほどではない」と指摘しています。
また、Zarabi氏は「例えば、頭をすっきりとさせ、元気に1日をスタートさせるためであれば、コーヒーを飲むことは勧められるが、減量目的では勧められない」と話し、「ダイエット中の人は、コーヒーが減量につながる魔法の薬だと考えるべきではない」と強調。その上で、「カロリー燃焼に最善かつ最も効率的な方法は運動であることに変わりはない」と付け加えています。

これからの研究が待たれますが、やはり運動が第一のようですね。

2019.09.27.

今季、初インフル

皆さん、こんにちは^^
以前に沖縄を中心に既にインフルエンザが流行しているというブログを書きました。
そして、東大阪でも学級閉鎖とも書きましたが、お隣の加美北でも学級閉鎖の噂があります。
そして、なんと、当クリニックでも今季初のインフルエンザが検出されました。

その患者さんは50歳の女性。
2日前から39℃の発熱、咳、咽頭痛、鼻水、関節痛で来院されました。
咽頭に発赤を認めましたが、呼吸音は正常。
念のために調べてみると、なんとインフルエンザA型。
5日間の出勤停止を指示して、ゾフルーザを処方して、帰宅していただきました。

その日の午後、前述の女性と一昨日一緒に飲みに行った38歳の女性が来院。
軽い咽頭痛と微熱でしたが、患者の希望もあり調べてみると、、、
なんと、なんと、またまたインフルエンザA型でした。

昨年インフルエンザを最初に検出したのは12月22日。その前年は11月31日。その前年は11月17日。
徐々に遅くなっていましたが、今期は一気に9月26日に早まりました。
今年は全国的に暖冬といわれていますが、インフルにとっては暖冬など関係ないようです。
詳細はまたアップしますが、今年は早めにインフルエンザワクチンを接種した方がいいかもしれませんね。

2019.09.26.

楽観的な人ほど長生き

皆さん、こんにちは^^
秋らしいカラッとした天気ですね。
9月ももう少しで終わって、10月になると、今年も残り3か月。
やり残しの無いように、計画的に進めましょう。
さて、本日の話題は、楽観主義の方が長生き?という話題です。

女性を10年間、男性を30年間追跡した米国の大規模な研究では、楽観主義者の方が長生きし、85歳以上で生活する可能性が高いことがわかりました。
楽観主義とは、良いことが起こるという一般的な期待、または重要な結果を制御できるので将来が好ましいと信じていることを指します。今までの研究では、病気や早死の可能性を高める多くのリスク要因が特定されていますが、健康な加齢を促進できる肯定的な心理社会的要因についてはあまり知られていませんでした。

この研究は、69,744人の女性と1,429人の男性で行われ、女性は10年間、男性は30年間追跡調査されました。楽観主義のレベルに基づいて個人を比較すると、研究者は、最も楽観的な男女が平均して寿命が11%から15%長く、85歳に達する確率が50%から70%大きいことを発見しました。

研究者の一人は、「今までの研究は病気や早死の多くの危険因子を特定してきましたが、健康な老化を促進できる肯定的な心理社会的要因についてはあまり知られていません。この研究は、楽観主義が人間の寿命を延ばす可能性のある心理社会的資産の1つであることを示唆しているため、公衆衛生との関連性が高い。興味深いことに、楽観主義は、比較的単純な技術または療法を使用して修正可能です。」と。

ただし、楽観主義がどのように人々の長寿命に役立つのかは不明です。今後のさらなる研究が待たれますね。

2019.09.20.

シェーグレン症候群

皆さん、こんにちは^^
朝晩はだいぶ過ごしやすくなってきましたね。
このまま秋に突入していくのでしょうか?
今週末は台風に十分注意してくださいね。
さて、本日は当クリニックで最近診断したシェーグレン症候群についてお届けします。

和田アキ子さんや菊池桃子さんがこの病気であることを告白したシェーグレン症候群。自分の体を守るはずの免疫システムが誤って自らの体を攻撃してしまう自己免疫疾患で、膠原病の一つとされています。発症の仕組みが解明されておらず、指定難病ともなっています。慶応大学病院のリウマチ・膠原病内科の竹内勤教授は「シェーグレン症候群は、いかに早期に発見して早期に治療を行うかが経過を左右します」と話しています。

シェーグレン症候群は、関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどの膠原病に合併する二次性と、他の膠原病を合併しない原発性に分けられます。患者の約94%が女性といわれ、涙腺や唾液腺に炎症が表れるのが特徴です。主な症状は目や口が乾くドライアイやドライマウスで、両方の症状が出る場合もあれば、どちらか片方の場合もあります。

竹内教授は「症状の感じ方は様々です。目がゴロゴロする、痛い、見えにくいと感じたり、口の渇きで味が変わった、カラオケで歌いづらくなったなど、渇きとは結びつきにくい症状を訴えたりすることがあります」と説明しています。発症後早期には体のだるさや微熱、関節の痛みなど、捉えどころのない症状が出ることもあります。
目や口の症状以外にも、皮膚の乾燥や気管の乾きによる咳、女性の場合は腟が乾くことに伴う性交痛など、症状は全身に及びます。50~60代に発症しやすいとされていますが、慢性的に進行するため気付きにくく、「実際の発症年齢と診断年齢には大きな開きがあると思われます」と竹内教授は話しています。

シェーグレン症候群の診断には、唾液腺や涙腺の検査のほか、血液中の抗SS-A抗体と抗SS‐B抗体という自己抗体の検査が行われます。発症のメカニズムはまだ解明されていないため、治療は対症療法となってしまします。広範囲に炎症を抑えるステロイド薬を服用し、乾燥には人工涙液、スプレー状の人工唾液などを用います。竹内教授は「炎症により失われてしまった涙腺や唾液腺の機能は回復しません。どれだけ早く治療に取り掛かれるかが重要になります」と強調しています。
また、シェーグレン症候群は、間質性肺炎や間質性腎炎などの重い病気に移行することもあるので、病気の進行状態や他の膠原病の合併の有無を含め、定期的な受診が必須です。竹内教授は「目や口の乾燥は意外に意識しづらく、年だからと思いがちです。違和感があれば迷わず受診してください」と呼び掛けています。

2019.09.13.

暑い9月にインフルが

皆さん、こんにちは^^
昨日あたりからカラッとした秋の空気に変わったような感じです。
ただ、まだまだ暑い日はありそうなので熱中症にも十分注意してください。
本日はこの暑い9月にインフルエンザの話題です。

夏休み明け早々、インフルエンザによる学級閉鎖が、各地で相次いでいます。大阪でも東大阪のほうで学級閉鎖があったようです。
特に沖縄県を中心にインフルエンザ患者が増えています。沖縄の増加が全国平均を押し上げ、10年ぶりの高水準となっているのです。和歌山県や埼玉県などでも報告数が全国平均を上回っており、専門家はこまめな手洗いなどの感染予防策を訴えています。

国立感染症研究所が10日に発表した直近1週間(8月26日~9月1日)の全国1医療機関あたりの平均患者報告数は0.39人。新型インフルエンザが流行した2009年に次ぐ多さでした。前週の0.24人より大幅に増加しました。
特に沖縄県では1医療機関あたりの患者数が、大流行の発生・継続が疑われる「警報レベル」20.31人に達し、前週の1.5倍を超えています。増加の理由は不明ですが、沖縄では近年夏にインフルエンザが流行する年があるようです。沖縄県によると、今年の流行では特に9歳以下の小さな子どもの感染が多いということです。専門家によると、夏休み期間に南半球(気候は冬です)に旅行した人たちが、ウイルスを持ち帰っている可能性も指摘しています。

報告数が全国平均を上回ったのは、沖縄のほかに和歌山(0.55人)、宮崎(0.54人)、埼玉(0.42人)。感染症に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「インフルエンザに限らず感染症予防にはこまめな手洗いが有効だ。また、急に熱が出たら夏風邪と思って放っておかず医療機関を受診してほしい」と話しています。
平野地区でもインフルエンザが検出されたクリニックや診療所があるようです。高熱が出たら是非早めに受診してくださいね。

2019.08.29.

亜鉛不足で脱毛に

皆さん、こんにちは^^
今年の秋雨前線は台風並みですね。
北九州や西日本の方は十分注意してくださいね。
さて、今回の話題は、亜鉛不足と脱毛のお話です。

亜鉛は1,000の酵素反応、2万以上の転写反応に必要な必須微量元素であり、発生、分化、増殖といった幅広い生体活動に関与しています。しかし、その役割の多くは明らかされていません。2019年7月13~14日に行われた日本men's health医学会において、小川 陽一氏(山梨大学皮膚科学部内講師)が「亜鉛と皮膚疾患」について講演されました。

亜鉛はすべての生物に不可欠であり、継続的に欠乏すると死に至ります。必須微量元素としての生体内含有量は鉄に次いで2番目に多く、体内で常時2~3gに維持されています。しかし、「亜鉛欠乏患者は発展途上国を中心に世界で13億人も存在し、全世界人口の17%に相当する」と小川氏はコメント。亜鉛が欠乏すると、味覚異常をはじめ、皮膚炎や口内炎のほか、脱毛や傷が治りにくいなどの症状が出現します。また、亜鉛濃度は日内変動と加齢変化を起こすことから、後者により50歳以上で潜在的な亜鉛欠乏に陥っている可能性が高いといわれています。

亜鉛不足による皮膚疾患として、ペラグラやビオチン欠乏症などが挙げられますが、同氏は「脱毛」に着目した研究結果を報告。亜鉛欠乏マウスの実験により、亜鉛欠乏による脱毛は、真皮乳頭が萎縮し毛包幹細胞が減少することで毛周期・再生の異常をきたすことが原因であることを明らかにしました。また、この臨床応用として、11歳女児の症例を報告。脱毛の原因として、トリコチロマニア(抜毛癖)や膠原病、甲状腺機能低下症などを否定し、亜鉛濃度が69μg/dLであったことから酢酸亜鉛水和物製剤を開始した結果、良好な結果が得られたそうです。

最後に同氏は「亜鉛欠乏は思っているよりもcommonな疾患・状態である。血清亜鉛が80μg/dL以下であれば酢酸亜鉛水和物製剤の投与を推奨する。また、採血のタイミングは早朝空腹時の測定が望ましいが、朝ごはんを食べたとしても午前中に採血できれば問題ない」と述べています。

50歳以上で脱毛が気になる方は、一度調べてみてはいかがでしょうか?

2019.08.06.

ペットボトルで熱中症対策

皆さん、こんにちは^^
8月に入って一層暑さが増してきていますが、熱中症対策は十分でしょか?
本日開幕した甲子園で新たな熱中症対策がされているようなので、ご紹介します。

日本高校野球連盟と朝日新聞社は8月1日、本日開幕の第101回全国高校野球選手権大会から実施する暑さ対策を発表しました。冷たい水が入ったペットボトルで手のひらを冷やす方法で、深部体温の上昇を防ぎ、熱中症を予防するのが狙いのようです。

15度前後の冷水で冷やしたペットボトルを、ベンチ内に用意し、選手がベンチに下がった際に、ペットボトルを手のひらで転がしたり握ったりして冷やすのです。冷たすぎると逆に体温が上昇する可能性があるため、温度管理ができるようにペットボトルを浸す水の温度を測る温度計も設置するそうです。

実施を決めるにあたり、7月に大学野球部の協力を得て、効果を検証しています。手のひらを冷やさずに運動した選手に比べ、冷やした選手の方が、体温の上昇を抑えられる傾向が見られたといいます。ただ、地方大会で導入しなかったため、参加校には実施を強制しない予定だそうです。

日本高野連は7月、甲子園大会で選手の体調管理をサポートする理学療法士とともに、手のひらを冷やすことの効果を確かめました。実験に参加したのは大学生の投手と捕手。イニング間を想定し、20球を投げてから5~10分ずつ、腕や手を冷やしました。冷水が入ったペットボトルを手のひらで転がしたり、15度前後の冷水にグラブ側の腕をつけたりする方法で、体温の変化や、投球への影響を見たのです。
その結果、冷却をしなかった選手に比べ、冷やした選手の多くで体温の上昇が抑えられました。なかでも、ペットボトルで手のひらを冷やす方法は、「手軽で、投球にも影響はない」などの肯定的な意見が多かったといいます。
一方、13度ほどに下がった水に、腕から指先まで冷やした選手の一部は、逆に体温が上昇したり、冷やした方の手が重く感じたりするような例がありました。

日本高野連の田名部和裕理事は「熱中症対策は待ったなしで、甲子園での事故は絶対にあってはならない。これからも効果が期待できる方法を探り、どんどん試していきたい」と話しています。

手軽にできそうですね。特に外でスポーツをする方は是非お試しください。

2019.07.30.

院長のお気に入りVol.22 きむら商店

皆さん、こんにちは^^
いやはや、暑い!外に立っているだけでも、汗が噴き出してきます。
まとわりつくような暑さです。
でも、暑さに負けずに、久々の院長のお気に入りを行っちゃいましょう!

本日のご紹介は「きむら商店」さん。
ご夫婦で営まれている、店内カウンターと店外テーブル1個のこじんまりとしたお店です。
場所は、クリニックからビス平野を目指して商店街を進んで、出口の近くの左手にあります。

ここのお勧めは、もちろん「いか焼き」なのですが、いつも食べてるので、写真は撮るの忘れてました。
いか焼きが美味しいのは言うまでもないのですが、ここの凄いところは1品料理が豊富ということなのです。
メニューの一部を載せていますが、これだけではないのです。
カウンターの上からメニューの隣からいたるところに1品料理のメニューがいっぱい!
しかも、お酒のあてになる量なので、いろいろな料理が楽しめちゃいます。
焼き物から、揚げ物、おでん、麺類、そして肉吸いまで。

ちなみに、この日は、いか焼き→アジフライ→餃子→鶏唐→蒸し豚→韓国冷麺でした。
最近は、肉吸いにはまってます。最初は一味をかけて、その後、おろししょうがをたっぷり入れて味変です。

いか焼きのお持ち帰りだけもやってますので、是非お立ち寄りください。

きむら商店

院長のお気に入りVol.21 蘭蘭

2019.07.29.

子供の熱中症

皆さん、こんにちは^^
大阪でもやっと梅雨が明けて、いよいよ夏本番の始まりです。
何回も書きますが、これからの時期は熱中症に気を付けてくださいね。
今回は、子供の熱中症にスポットを当ててみました。

先月後半から急に暑くなってきました。熱中症のニュースも、ちらほら耳にします。熱中症といえば、夏真っ盛りのイメージかもしれません。ですが、熱中症のリスクは、ただ気温が高いことだけではありません。湿度が高いと発症しやすく、また、体がまだ暑さに慣れていない時期もリスクは高くなります。
これらの条件がそろい始めるのが、この季節。梅雨明けあたりからは、特に注意が必要です。消防庁によると、記録的猛暑となった昨年は、全国で過去最多の9万5000人超(5~9月)が熱中症になり、救急搬送されました。患者数を見ると、6月後半から増え始め、7月がピークとなっています。

熱中症といえば、高齢者のイメージが強いかもしれません。実際、昨年、熱中症で救急搬送された方の年齢も、65歳以上が48%と約半数を占めています。ただ、その一方で、子供もまた、熱中症にかかりやすいことも知っておいて下さい。
子供は、体温を調節する機能が未熟で、汗腺も十分に発達していないため、大人と比べ、体温が上がりやすいのです。また、体に占める水分の割合が大人よりも大きく、代謝が活発なため、汗や尿として体から出る水分も多いという特徴があります。そのため、脱水になりやすいことも、熱中症のリスクになります。

もう一つ、強調しておきたい点があります。子供の中でも、特に小学生以上の場合に、重症化しやすいことです。昨年のデータでも、熱中症で救急搬送に至った子供の多くは7~17歳で、全年齢の14%。これに対し、7歳未満は1%でした。乳幼児は保護者が見守っていて、無理させないことが多いためと考えられますが、言い換えれば、乳幼児の熱中症予防は保護者にゆだねられているともいえます。

まず、小学校入学前までの子供特有の注意点を、お伝えします。まず、大人より背が低いため、同じ場所にいても、大人よりも地表からの照り返しを強く受けます。ベビーカーに乗っている子供も同じです。夏のアスファルトからの照り返しは、非常に高温になります。ベビーカーには、直射日光から子供を守る 覆いが必須ですが、それだけでは熱をさえぎることができないのです。
また、小さな子供は体の不調を正確に訴えることができず、遊びに夢中になるとギリギリまで無理をしてしまうため、熱中症のサインに気づくのが遅れがちです。休憩や水分補給は、本人任せではなく、大人が20~30分ごとに促すことが必要です。

小学生から高校生くらいまでの青少年の熱中症の多くは、スポーツ時に発症しています。野球などの球技や陸上競技など、グラウンドで行うスポーツが多いといわれています。しかし、日差しのない屋内でも安心はできません。特に、体育館は風もなく、閉め切っていることもあり、熱中症のリスクが高くなります。剣道など、防具や厚い衣類を着用するスポーツでは特に注意が必要です。米国小児科学会は、「気温29度以上の運動は危険」と、中止勧告を出しています。

昨年ほどではないかもしれませんが、今年の夏も暑そうです。しっかり予防し、少しでも熱中症の患者さんが減ることを願っています。

2019.07.23.

夏場も注意、脳梗塞

皆さん、こんにちは^^
本日の昼間の暑さは、まさに夏本番という感じでしたね。
これからの季節、ますます熱中症に注意する必要がありますが、その他にも意外な病気に注意が必要です。
それが、脱水による脳梗塞なのです。

脳卒中は冬に起こりやすいと思われがちですが、脳梗塞に限ると夏の発症も実は多いのです。
国立循環器病研究センター病院の豊田副院長は「夏は汗をたくさんかくため、脱水症状から脳梗塞を起こす危険性があります。特に高齢者では注意が必要です」と警鐘を鳴らしています。

脳梗塞は、脳の血管が細くなったり、血管に血栓が詰まったりして血流が途絶えることで発症します。脳の細い血管が詰まるラクナ梗塞、太い血管が詰まるアテローム血栓性脳梗塞など動脈硬化が原因となるものと、心房細動など心臓の病気が原因となって起こる心原性脳塞栓症があります。夏に比較的多いのは、動脈硬化が原因のラクナ梗塞とアテローム梗塞なのです。

「気温が高い夏は汗の量が増え、特に高齢者では簡単に脱水に至ります。脱水状態に陥ると、血液中の水分量も減少して血液がドロドロになり、血液の塊である血栓が生じやすくなります。この血栓が、動脈硬化により狭くなった血管を詰まらせるのです」と豊田副院長は説明しています。高血圧や高脂血症、糖尿病や肥満などがあると、動脈硬化が進みやすく、更に注意が必要です。

夏の脳梗塞予防では、小まめな水分補給が重要です。「高齢者では喉の渇きや暑さの感じ方が鈍くなる傾向が見られ、気付かぬうちに脱水になってしまうことがあります」と豊田副院長は指摘しています。アルコールには利尿作用があり、尿量が増えるので脱水の原因にもなります。運動後や入浴後はビールではなく、利尿作用の少ない麦茶や水などがお勧めです。また、人は睡眠中にも180mLほどの汗をかくので、就寝前や起床後にコップ1杯の水を飲むことをお勧めします。さらに、気温が高い日中の外出や炎天下での活動は避け、外出時には帽子や日傘などで直射日光を避けるよう心掛けましょう。脳梗塞を起こすと、突然、片方の腕や脚に力が入らなくなり、物がつかめない、歩けない、その場に倒れるといった状態になります。また、顔の片方が垂れ下がる、ろれつが回らなくなる、言葉が出なくなるなどの症状も表れます。

「発症後すぐに治療を開始すれば、後遺症もなく回復する可能性が高まります。脳梗塞が疑われる顔の麻痺(Face)、腕の麻痺(Arm)、言葉の障害(Speech)に突然見舞われたら、発症時刻を確認(Time)して、ためらわずに救急車を呼んでください」と豊田副院長。頭文字をつなげて「FAST(ファスト)」と覚え、活用してくださいね。

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