あれこれブログ
2020.02.27
新型コロナウイルスに思う
皆さん、こんにちは^^
本日から週末にかけて、また寒くなるようですね。
毎日毎日、新型コロナウイルスのことばかり。
ちょっと騒ぎすぎの感はありますが、本日は私の思うことについてお届けします。
新型コロナウイルスについては、「どこで感染したかはっきりしない」いわゆる“疫学的リンクが追えない感染例”が各地で確認されるようになり、国内感染期に入ったと考えられます。今後は、急激に国内の感染者が増えていくと考えられています。
2009年のH1N1インフルエンザパンデミックでは、2000万人が感染しました。今回もそれに迫る規模の感染になる可能性はあります。最終的には、今後数年を掛けて、おそらく大多数の日本人が一度は新型コロナウイルスに感染することになるでしょう。
人類がある種の感染症に初めて接すると、爆発的な流行をもたらすことがあります。いわゆる新興感染症の脅威は、その感染症に対する集団免疫がない中で流行が起こるからなのです。しかし、流行はピークを作って、やがて下火になっていきます。これは、社会の中に既感染者が増えることで、集団としての免疫が構築されるからだと考えられています。
今回の新型コロナウイルス感染症が終息する見込みは、神のみぞ知るとしか言いようがありません。しかし、参考になるデータはあるのです。季節性インフルエンザは毎年11月頃から始まって、2月頃にピークを越え、4月頃に終息します。つまり約6か月の流行期間なのです。
また、同じコロナウイルス感染症であるSARSを見ても、2002年末から2003年5月頃までの約6か月の流行であったことが分かります。SARSが6か月で終息したのは、集団免疫が構築されたからなのか、季節が変わったからなのかは分かりません。新型コロナウイルス感染症の季節性変動については、南半球での疫学状況や、一年を通しての流行状況が今後どのように推移するかを今しばらく見守る必要がります。
これらの経験から類推すると感染が落ち着くまでには半年前後かかるかもしれません。
また、毎年インフルエンザ感染者数は全世界で約1500万人、死亡者数は約1万人と言われています。今回の新型コロナウイルス感染者数は2月25日で約8万人、死亡者数は約2,600人です。確かに死亡率は新型コロナの方が高いですが、感染者数はインフルエンザの方が圧倒的に多いのです。
ですから、慌てることなく、恐れることなく、騒ぎすぎることなく、先日書いた手洗いとマスクを行ってしっかりと感染予防をしていきましょう。