あれこれブログ

2017.06.30.

空腹時、お腹が鳴る理由

皆さん、こんにちは^^
本日で6月も終わり。ということは、今年も半分が終わる計算です。
ついこのあいだ、お正月だった気がしますが、本当に早いものです。
さて、今回はトレビア的なお腹の音のお話です。

会議中や授業中におなかが鳴ると、ちょっと恥ずかしいですよね。では、空腹になると、なぜ音が出るのでしょうか?
口に入れた食べ物は食道を通って胃、十二指腸に入り消化され、小腸で吸収されます。一般的に胃から食べ物が出ていくのに3、4時間かかります。胃の中がほぼ空っぽになると、周期的に胃の収縮運動が始まり、小腸にその動きが伝わっていきます。この時に、消化しきれなかった食べ物のかすや水分、空気がかき回されて、空気が振動します。これが「グー」という音になるのです。

この空腹時の収縮運動は、十二指腸のモチリンというホルモンが関係しているとされています。詳しい仕組みはわかっていませんが、分泌されると運動が始まり、胃腸の中に残っているものを絞り出すように排出させようとします。音が鳴っている時は、胃腸をきれいにするための掃除が行われているというわけなのです。

音には個人差があり、「グー」、「ゴゴゴ」、「キュルキュル」など様々。収縮する部分や空気の量などで変わります。こうした胃腸の運動は緊張すると低下しますが、自分で意識的にコントロールして音を止めることはできません。
厄介に思うかもしれませんが健康の証しなのです。気にしすぎないようにしましょう。

むしろ音が鳴らない食生活のほうが注意が必要です。間食をし続けたり、就寝前に食事をしたりすると、胃は常に食べ物で満たされ掃除をする間もない状態。結果的にカロリーオーバーとなり、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクも高まるので要注意ですよ。

2017.06.15.

脂肪とがんリスク

皆さん、こんにちは^^
梅雨入りしたというのに、雨は一向にふりません。
というか夏並みの暑さです。
外を歩いて買い物に行くだけで、汗ダラダラです。
少しくらい雨も降って欲しいものです。
さて、今日の話題は、脂肪とがんリスクについてです。

余分な脂肪が付くと一部のがんリスクが上昇しますが、その際は脂肪の量だけでなく脂肪の付く場所が重要であるという研究結果が、「British Journal of Cancer」オンライン版に掲載されました。
研究を率いた国際がん研究機関(IARC)によると、「今回の研究で、過剰な腹部脂肪はBMI(体格指数)と同じくらい、肥満関連のがんリスクを示す指標となることが判明した。今回の研究は、体型によるリスクに対する理解をさらに深めるものだ。生物学的な基盤による影響をより明確に示すためには、がんリスクを検討する際にBMI以外の因子についても調べることが重要だと考えられる」と話しています。

今回の研究では、平均年齢62~63歳の計4万3,000人を前向きに追跡した7件の研究結果を分析しました。中央値12年間の追跡期間中に、1,600人超が肥満関連のがんと診断されました。

分析の結果、腹囲(ウエスト周囲長)が1標準偏差(SD)増大するごとに肥満関連のがんリスクは13%上昇していました。同様に、臀囲(ヒップ周囲長)が増大すると9%上昇し、ウエスト・ヒップ比が大きくなると15%上昇していました。ただし、この結果は過剰な腹部脂肪ががんリスクを高めると証明するものではありません。

過体重や肥満は、予防可能ながんの原因としては喫煙に次ぐ因子であり、大腸がん、乳がん、膵臓がんなど13種類のがんと関連しています。イギリスのがんの専門家は、「がんリスクを減らす方法について、人々に知らせることが重要である。健康体重の維持は、がんのリスク低減に利益をもたらす可能性があり、他にも多くの恩恵が得られる」と話しています。
さて、皆さんの最近のお腹周りはいかがですか?

2017.06.09.

野菜と果物と血圧の関係

皆さん、こんにちは^^
関西も梅雨入りですが、今日はとっても気持ちの良い天気です。
今年の梅雨は、雨量が多く、蒸し暑いのだそうです。
健康管理には十分注意してくださいね。
さて、今日の話題は、野菜と果物と血圧のお話です。

野菜や果物は血圧を下げると言われています。中でも特に関係しているものがあるのでしょうか。18万人を超える人の長期間のデータから、統計的に関連が見られた食品が報告されました。
研究班は、アメリカで行われた大規模研究3件からデータを集め、合計187,453人の対象者について解析を行い、野菜、果物の消費量と高血圧症の頻度の関連を調べました。

果物、野菜ともに、週4食以上食べる人で高血圧が少なくなっていました。食品ごとに見ると、ブロッコリー、にんじん、大豆食品、レーズン、リンゴを週4食以上食べる人で、それぞれ月1食未満の人と比べて高血圧が少なくなっていました
やはり野菜や果物は血圧には良いようです。

ただし、この研究の方法では、ほかの原因が関係していた可能性も否定しきれません。たとえば個別の食品についての結果は週4食以上と月1食未満の比較ですが、にんじんを月に1回も食べない食習慣はほかの面でもかなり偏っていたかもしれません。
ここで挙がった食品をひとつの目安にすることで、全体としてバランスのいい健康的な食事につながるかもしれませんね。

2017.06.01.

アニサキス食中毒

皆さん、こんにちは^^
今日から6月です。早いもんですね。
来週には梅雨入りするそうですが、非常に暑い5月でしたね。
全国で2000人以上の方が熱中症で救急搬送されています。
充分お気を付け下さい。
今回は、アニサキスについての話題です。

近年、魚の生食などによって発生する、アニサキスという寄生虫による食中毒の報告が急増しており、大きな問題となっています。厚生労働省の発表している食中毒統計資料によると、2016年のアニサキスによる食中毒の報告件数は124件で、2007年における報告数の20倍以上となり、ノロウイルス(354件)、カンピロバクター菌(339件)に次ぐ、第3位の原因微生物となっていました。
しかし、これらの件数は、あくまでも医療機関から発生届のあった報告数であり、それ以外にも多くの未報告例もあることが指摘されています。国立感染症研究所が行った調査では、病院の患者33万人における診療報酬明細書データによる試算で、年間に約7000件のアニサキス食中毒が発生していると推計されました。つまり、報告されている件数は「氷山の一角」であり、それよりも 遥はる かに多いアニサキス食中毒が、全国で発生しているということなのです。

アニサキスは、長さ2~3cmの白い幼虫として、サバ、サンマ、アジ、カツオ、イワシ、サケ、イカなど、いろいろな種類の魚介に寄生しています。一般的なスーパーなどで買ってきた魚でも、その内臓や身をよく探してみれば、白い糸のようなアニサキスの幼虫が、小さくとぐろを巻いて住んでいる姿がみつかることがあります。アニサキスは、魚の内臓が大好きで、ふつうは内臓を中心に寄生しています。しかし、魚の内臓の鮮度が落ちてしまうと、刺し身などで食べる魚の身(筋肉)の方に移動する傾向があります。
アニサキスは、胃や腸の壁に入ってしまうことで、強い腹痛や嘔吐を起こすことがあります。腹痛は想像以上の激痛となることもあり、緊急手術を必要とするような虫垂炎や胆石症などと間違えられることもあるほどなのです。
アニサキスを駆除する有効な治療薬はありません。胃のアニサキスの場合には、内視鏡検査で胃の壁に頭を潜り込ませている幼虫をみつけて、直接つまみ出すことで治療しています。

アニサキスは、養殖魚ではほとんどみられません。加熱には弱く、60℃でも1分間、70℃以上ではすぐに死んでしまいます。 また、冷凍にも弱く、マイナス20度以下で24時間以上で死んでしまうので、一度冷凍した魚であればリスクは少なくなります。一方、酢、しょう油、わさび等では、アニサキスの幼虫は死にません。したがって、シメサバも残念ながらアウトです。
かつてアニサキス食中毒は、新鮮な魚を食べることができる漁港近くの地域で、集中的に発生していました。しかし今は、本来は焼いて食べたり、冷凍して運んでいた魚を、そのまま食べる機会が増えています。それによって都心でも、サンマの刺し身などによるアニサキス食中毒が、多くみられるようになってきています。

まずは、アニサキスがいる可能性が高い内臓を、生で食べるのは避けましょう。また、鮮度の良い魚を選ぶことで、内臓にいる幼虫が身の部分(筋肉)へ移動することを、少しでも防ぐことができます。
「新鮮=安全」とは限りません。天然物で冷凍なし、おまけに内臓つき、というのが危険なパターンです。「天然、新鮮」は美食のキーワードですが、そこにはアニサキスがいるかもしれません。ご注意を!

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