あれこれブログ
2018.05.14.
はしかの拡大
皆さん、こんにちは^^
昨日までの雨とうってかわって、温かい日でした。
今週は穏やかな日が続きそうですね。
さて、今回の話題は「はしかの拡大」です。
以前のブログでも紹介しましたが、沖縄県で3月下旬、海外からの観光客から麻疹(はしか)が広がり、愛知や東京でも感染者が見つかりました。全国各地で不安が広がっており、今年の患者数は、全国で累計120人以上に上ります。
麻疹の特徴は、感染から約10日後、風邪のような症状で2~3日熱が出て、その後、全身に発疹が現れ、高熱が数日続きます。肺炎や中耳炎を合併することもあり、まれに脳炎を発症するケースもあります。先進国でも1000人に1人の割合で亡くなるとされています。
感染経路は、咳やくしゃみなどの飛沫からだけではなく、ウイルスが浮遊した空気を吸い込むことでも感染します。マスクを装着しても防げません。特に風邪のような症状の時は最も感染力が強いといわれています。
唯一の予防策はワクチン接種です。1回では約5%の人に免疫がつかないため、2回接種することが推奨されています。免疫があるかどうかは、採血による「抗体検査」で調べられますが、判明するのに約1週間かかります。しかし、現在は今回の麻疹の流行で、検査薬が不足しており、当クリニックでも検査を受けることはできません。
1990年4月2日以降に生まれた人はワクチンを2回打っている可能性がありますが、それ以前の生まれで、麻疹にかかっていない人は、免疫が十分でない可能性があります。ワクチン接種が1回以下の人は打つことを勧めます。ただし、妊婦は接種できません。また、免疫がつくのには、約2週間かかります。
ワクチンは当クリニックでも接種できますが、予約が必要です。定期接種の対象でなければ全額自己負担で、麻疹と風疹の混合ワクチン(MRワクチン)で7,500円(税抜き)です。
不安な方はお早めにご予約を。
2018.05.10.
ドライマウス
皆さん、こんにちは^^
今年も今日で130日目。1/3以上が過ぎてしまいました。
早いものですね。あっという間に夏祭りですよ。
さて、本日はドライマウスのお話です。
加齢とともに唾液の分泌が減り、口の乾きが長く続く「ドライマウス」になりやすくなります。ドライマウスは虫歯や歯周病を悪化させる原因にもなり、若い頃とは違う口腔ケアが必要です。
唾液を出す唾液腺は3種類あります。耳の前あたりにある耳下腺、顎関節の内側にある顎下腺、舌の真下にある舌下腺です。
唾液腺の機能は、加齢につれて低下し、唾液が十分に出なくなります。唾液は口中のpHバランスを整えたり、殺菌したりする作用があり、唾液が減ると、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
唾液は食べ物をかむことで出やすくなりますが、高齢者は歯に問題を抱え、かむことがおろそかになって唾液がでにくいこともあります。持病の薬の副作用で口が乾くケースもみられます。
唾液の分泌を促すにはどうすればよいでしょうか。「手軽にできる唾液腺マッサージがお勧めです」と高齢者の歯の健康増進を促す公益財団法人8020推進財団の専務理事さん。
三つの唾液腺は、それぞれマッサージのコツがあるそうです。耳下腺は左右の上の奥歯あたりのほおに指をあて、後ろから前に円を描くように10回刺激します。顎下腺は顎のカーブの内側を耳の下から顎の先にかけて左右5か所ほど場所を変えて各5回ずつ押します。舌下腺は両親指をそろえて顎の真下を10回刺激します。
舌の運動も効果的で、前に3回大きく出す、左右に大きく3往復する、唇をなめるように舌先で3回円を描きます。
アメをなめるのもいいでしょう。最近はドライマウス対策のアメも出ています。アサヒグループ食品の新商品「うるおいキャンディ」はノンシュガーで、pHバランスを保つよう酸性とアルカリ性の2層構造になっているそうです。
口腔ケアを十分に行うには「かかりつけ歯科医を持つことが大切」と専務理事さん。各地の保健センターや歯科医師会で、シニアの口腔ケアに力を入れている歯科医などの情報が入手できるのです。虫歯などがなくても、年2~3回は歯科を受診し、歯石などをきれいに取り除くことが望ましいようです。
とは言うものの、なかなか歯科受診もできない方も多いはず。
しっかりとした歯磨きと、上記のマッサージが実用的かもしれませんね。
2018.04.27.
麻雀の論文
皆さん、こんにちは^^
前回書いたはしかの件ですが、愛知県でも8人かかっているようですね。
十分注意してくださいね。
さて、今回は非常に珍しい麻雀の論文についてお届けします。
私は医学生の頃、よく友達と徹夜で麻雀を打っていました。も、も、も、も、もちろん、お金なんて1円も賭けていない、健康麻雀ですよッ!
麻雀は現在では全自動卓が当たり前になっていますが、安くても数十万円するあんな大きなモノが学生に買えるはずがなく、仲間内では“手積み”でプレイするのが一般的でしょう。
かの有名な「Lancet」に、麻雀の論文があることをご存じでしょうか。これは、麻雀の本場である中国から投稿された短報です。
2009年、左下肢痛を訴えた40歳女性が来院しました。下肢は赤くパンパンに腫脹していました。問診してみると、どうやら彼女は連続8時間も麻雀に興じており、なんとその間ほとんど水分を摂らなかったというのです。
下肢エコーを見てみると、見事なドデカイ深部静脈血栓症があるではありませんか。経口避妊薬を常用しており、もともと多少なりとも血栓症があったのかもしれませんが、8時間に及ぶ死闘が引き金になったのは確かなようです。
あまりにひどかったので、入院して低分子ヘパリンで治療が施されました。その後、リハビリなどを経て、無事2ヵ月後に退院したそうです。
麻雀は、全自動卓でないと、1局あたり1時間に及ぶこともあります。その間、足を動かさずにじっとしているわけですから、ほとんどエコノミークラス症候群と同じ状況です。麻雀の対局中は、立ち上がって対戦者の手牌をのぞき込むわけにはいきませんので、ふくらはぎを揉んだり足を動かしたり、工夫をしないといけないかもしれませんね。熱中して、水分を摂るのを忘れないようにしたいものです。
ちなみに長時間の麻雀は痙攣のリスクもあると報告されています。てんかんの既往がある人は注意したほうがよいかもしれません。
というわけで、麻雀に熱中している皆さん、気を付けくださいね!
2018.04.14.
はしかにご用心
皆さん、こんにちは^^
今日の夜から明日にかけて、春の嵐のようなので、十分注意してくださいね。
さて、本日の話題は、「はしか」です。
沖縄県ではしか(麻疹)の感染が広がっているのです。10日時点で患者は計38人にも上っています。
国内のはしかは予防接種の普及で「排除状態」とされていますが、今回は台湾からの旅行者が感染源の「輸入はしか」でした。旅行者から感染した人から、さらにうつる「三次感染」とみられる患者も出始めています。専門家は「訪日客が増える中、日本のどこでも起きうる」と警鐘を鳴らしています。
沖縄県地域保健課によると、最初に感染が確認されたのは3月下旬。台湾から旅行でやってきた30代男性が19日に発疹などの症状で県内の医療機関を受診。検査の結果、20日にはしかとわかりました。男性は17日から3日間、県内を旅行しており、立ち寄った商業施設や飲食店の従業員や客を中心に感染が広がった模様。
県内で患者が出たのは4年ぶり、感染者数が2桁に上ったのは10年ぶりです。4月7日以降は、旅行者の男性からうつった「二次感染」の患者から、さらに家庭内や職場でうつったとみられる「三次感染」の疑いのある患者も出始めています。
はしかは40度前後の高熱や発疹が出るウイルス性の感染症。空気、飛沫(ひまつ)、接触で感染し、死亡例もあります。かつては国内でも年間10万~20万人の患者がいたとみられています。2006年にワクチンの定期接種が1回から、1歳と就学前の2回に増え、15年に流行を抑え込む「排除」を達成しました。
しかし、今回のように海外からの渡航者や帰国者がウイルスを持ち込む可能性が十分あるのです。昨年もインドネシアから帰国後に山形県内を訪れた男性がはしかを発症。県外にも広がり50人超の感染者が出ました。沖縄では、38人の患者のうち12人はワクチンの接種歴が「なし」あるいは「1回」、23人は打った記憶がないなど接種歴が「不明」でした。
今後県外へ感染が拡大する可能性もあり、沖縄県は沖縄に訪問後にはしかに似た症状が出た場合は医療機関に相談するよう呼びかけています。感染症に詳しい岡部氏(川崎市健康安全研究所長)は「沖縄の例をひとごとと思わず、ワクチンの2回接種で自分の身を守り、他の人へ感染を広げないようにして欲しい」と話しています。
卒業旅行などで沖縄に行かれた方は、上記の症状があれば、早めに受診してくださいね。
2018.04.10.
ふれあいフェスタのご報告
皆さん、こんにちは^^
先日の日曜日。「第6回 医療法人富寿会&野堂東組合同イベント 平野東ふれあいフェスタ2018秋Spring」が、大事故もなく無事に終了することができました。(置き引きがあったのは残念でした)
当日は天気には恵まれましたが、風が強く、気温もあまり上がらなかったので、集客を心配しておりましたが、近隣のお子さまやお年寄りの方々も含めて、多くのご家族さまに立ち寄っていただき、非常に盛り上がり、大成功だったと思います!
チアリーディング、常磐会の吹奏楽、ジャグリング、フラダンス、マジックショウ、バルーンアート、パンチボールなど各企画イベントも盛況でした。
また、今回もミニチュアホースの「かんしゃ」ちゃんが来てくれ、普段触れ合うことのないお子さまも大変喜んでおられました。予約には大行列ができていました。
そして、富寿会が用意したポップコーン、綿菓子も、野堂東組さんが用意した焼き鳥やアルコールも、はまださんが用意したたこ焼も、きむらさんか用意した牛BBQも全て完売となりました。今回のイベントも、野堂東組と平野公園愛護会、はまださん、きむらさん等の皆さまのご協力のお蔭と感謝しております。本当にありがとうございました。
今回は、老健側と公園側に初めて分散して企画いたしました。
そのため、今まで経験しなかったようなトラブルもあり、色々と勉強させていただきました。その点を考慮して、来春のふれあいフェスタはもっともっといいものにしていきたいと思いますので、今後とも宜しくお願いします。
今回のイベントの写真については、また後日アップしますので、お楽しみに!
2018.04.06.
初体験
皆さん、こんにちは^^
日曜日はフェスタですが、何とかお天気は回復しそうです。
やはり、日頃の行いでしょうか^^
ポスター以外にも、いろいろな方が参加される予定なので、最新情報は平野東ふれあいフェスタ公式facebookでご確認ください。
さて、今回の話題は初体験のお話です。
初体験といえば何となく意味深な言葉に聞こえますが、、、
真面目なお話です。
3月27日頃から左前胸部に3か所、プツッとした(何かに噛まれたような)小水疱で周りが赤くて、痒みを感じていました。その前の週末に公園に行ったので、何か虫にでも噛まれたのかなと思い、それなりの軟膏を塗っていたのです。
通常であれば、2~3日で軽快したり、治癒したりするのですが、なかなか治りません。
おかしいなと思いながらも同様の治療を続けていると、4月2日の風呂上りに見つけてしまったのです。更に背部にかけて同様の赤い湿疹様のものが更に3か所出現しているのを。
私は確定診断を下しました。その診断は、
「帯状疱疹」
さっそく抗ウイルス薬の内服を開始しました。
更に、4月4日からは、シャツが擦れるとピリピリとした痛みが出現しました。そして、時間がたつとその赤くなった部位に沿った肋間神経に鈍い痛みを感じるようになりました。
またまた確定診断が下りました。
「帯状疱疹後神経痛」
ということで、リリカという薬も開始しました。帯状疱疹後となっていますが、帯状疱疹が完治する前に痛みを感じたらできるだけ早く内服を開始した方が、痛みが残りにくいと言われているのです。
この帯状疱疹後神経痛は、非常に厄介で、長い方だと1年位長引くこともあるのです。
帯状疱疹は、子供の時にかかった水疱瘡のウイルスが神経節に潜伏しつづけ、大人になってストレスや過労によって免疫力が低下するとムクムクっと起き上がって悪さをするのです。
今回は本当の早期に治療を開始したので、今のところ順調に推移していますが、放置すれば水疱が形成され、皮膚のただれ、夜も眠れないほどの痛みが出現したりするのです。
特に高齢者の方は重症化する可能性があるの、十分注意してください。
以上、私の帯状疱疹の初体験のお話でした。
2018.04.04.
シムビコートが効かない②
皆さん、こんにちは^^
本日、4月4日って何の日か知ってましたか?
おかまちゃんの日なんだそうです。
3月3日が女の子の日で、5月5日が男の子の日だからだそうです。
と、関係のない話でしたが、本日もシムビコートが効かなかったお話です。
1か月以上続く咳で来院された20歳代の男性。
呼吸音は正常、強制呼気でも呼吸音正常。
呼気NOは56と好酸球性炎症は高い状態。
アレルギー歴は特になし。
胸部レントゲンでも特に異常を認めませんでした。
やはり、咳喘息の診断のもと、シムビコート等を処方し、吸入の仕方も説明し、1週間後に来院を勧めました。
そして、1週間後、その男性が来院されました。
咳の具合を聞くと「ほとんど変わりません」との返答。
???と思いましたが、同じ処方でもう2週間頑張りましょうと励ましました。
看護師さんが待合で待つ男性に薬を持っていくと、何やら話し声が。
その後、看護師さんが「先生、吸入の方法を再度説明してください」と。
???と思いましたが、いつも通り「」右に回して、左に戻してカチッと音がしたら、吸いましょう」と説明すると、その男性は「逆にしてました」と。
つまり、左に回してカチッと音がしてから、右に回して、吸っていたようです。
薬がセットされてないのですから、そりゃ効かないでしょう。
改めてデバイスの説明の重要性を感じたのでした。
その患者さんは、2週間後、だいぶ良くなりましたと来院されました。
めでたし、めでたし。
2018.03.29.
シムビコートが効かない①
皆さん、こんにちは^^
すっかり春ですね。平野公園の桜も満開です。
花見したいですね!
さて、今回は私が最も信頼している薬の一つである「シムビコート」のお話です。
風邪の後の長引く咳で来院された30歳代の女性。
以前から同様な症状を繰り返されて、色々な病院を回り、気管支喘息や逆流性食道炎や咳喘息等の診断のもと、治療されていました。
待合でもかなり咳き込まれている様子。
呼吸音は正常、強制呼気でも呼吸音正常。
呼気NOは26と微妙な数字。
アレルギー歴は花粉症かな?程度。
お薬手帳を見ると、モンテルカスト(シングレア)とシムビコートが処方されていました。
「シムビコートでよく効きませんでしたか?」と質問すると、
「ほとんど効きませんでした。先生(前医)はよく効くからって言ってたんですけど。。。」
おかしいなぁ?と思いましたが、やはり咳喘息の診断のもと、気管支を広げるテープ、アレルギーを抑える薬と、上皮を修復して痰の切れを良くする薬と、吸入のシムビコートの説明に入りました。
「帰ったらすぐ2吸入、寝る前にも2吸入、そして明日からは定期的に朝2吸入夜2吸入してください。それでも途中で咳き込むようなことがあったら、屯服として追加で吸入してください。ただし、1日8吸入までで。」と、当たり前の説明を終えると、その患者さんは、
「こんな話は一切聞いていませんでした。ただ単に、吸入してとしか聞いていませんでした。」と。
なんとも勿体ない話です。せっかくのシムビコートの特徴であるSMART(Symbicort Maintenannce & Reliever Therapy)療法の説明が一切されていなかったのです。しかも、低用量の朝1吸入夜1吸入のみ。
説明に納得されたその患者さんは、1週間後にやってきました。
「先生、とっても良くなりました!」
めでたし、めでたし。
2018.03.19.
快便のコツ
皆さん、こんにちは^^
三寒四温といいますが、春が近づいている証拠でしょうか。
フェスタまであと3週間。
お天気が気になる今日この頃です。
さて、今回の話題は、快便のコツについてです。
背筋がスッと伸びた姿勢は美しく、賢く見えます。
しかし、洋式トイレでおなかに力を入れる時は、フランスの彫刻家・ロダン作のブロンズ像「考える人」のような前傾姿勢が良いらしいのです。
その理由を明らかにしたのは大腸肛門病センター高野病院(熊本市)の副院長さん。米国の病院で、排便困難を訴える患者約50人を対象に研究したそうです。
小麦粉とバリウムで作った疑似便を排せつしてもらうと22人は背筋を伸ばした姿勢では排泄できませんでしたが、うち11人は前傾姿勢で完全に排泄できました。この検査中にエックス線写真を撮り、直腸や肛門の様子を詳細に分析した結果、前傾姿勢になると直腸から肛門につながる便の通り道が真っすぐになり、排便しやすくなることが分かったのです。副院長は「直腸の下部は、安静時は恥骨直腸筋という筋肉に引っ張られて曲がり、便が出にくくなっている。おなかに力を入れると、この筋肉が緩んで便が出やすくなる。この筋肉は前傾姿勢でも緩みやすくなることが分かった」ということです。
洋式トイレに座り、両肘を両膝の近くに置くと、ちょうど良い前傾姿勢になります。「考える人」をまねてほおづえをつく必要はありませんよ。和式トイレでは自然と前傾姿勢になりますが、洋式トイレでは意識して前傾にすることが大切なようです。
また、床にしっかりと足をつけることも重要。便器に座ると足がブラブラする子どもは、足置きの台を使うと排便しやすくなります。台は大人にも有効のようで、高野さんは「高さ15~20センチの台に足をのせて前傾すると、さらに排便しやすくなる人もいる」と語っています。
排便に違和感のある方は、是非お試しくださいね。
2018.03.12.
今年の花粉症
皆さん、こんにちは^^
今週前半は春の陽気になりそうですが、一部の方にはつらい時期でもあります。
鼻水、くしゃみ、目のかゆみ。
そうです。あの季節です。
今や日本人の国民病ともいえる「花粉症」の季節がまたやって来ました。
日本気象協会の発表によると、関東地方の一部では早くも1月23日に花粉の飛散が確認されており、広い範囲で昨シーズンの飛散量を上回る見込みだそうです。すでに首都圏の耳鼻咽喉科には数多くの患者が訪れており、昨シーズンに比べ深刻な症状を訴えるケースも少なくありません。
その一因として考えられるのは、昨年末から今年にかけて猛威を振るったインフルエンザの影響です。
今年は患者さんの数も増えていますし、例年に比べて症状がひどい方が多いようです。インフルエンザや風邪が完治しておらず、それに伴う様々な症状を抱えているのに、間髪入れずにスギ花粉の飛散が増えてきてしまったことが理由として考えられます。免疫力が低下している時はアレルギー症状も強く出るので、タイミングが悪いとしか言いようがありません。
花粉の出所であるスギやヒノキの生育には、前年の6月から8月頃にかけての気象条件が大きく影響するとされています。その時期に気温が高く、日照時間が多く、降雨量が少ないと花芽が多く形成され、翌春の花粉の飛散量が増加するのです。日本気象協会は北海道、九州を除く広範囲で、昨シーズン比で「非常に多い」「多い」「やや多い」飛散量を予想しています。福岡はすでにスギ花粉の飛散量のピークを迎えていますが、高松、広島、大阪、名古屋は3月上旬〜中旬にピークを迎える見込みです。
ストレスが多い方や不眠が続いている方などは症状が強く出ることも多いので、よく食べ、よく眠り、よく運動をするなど、人間が基本的に必要としている行動を取ることが症状の抑制に効果的です。
そのうえで花粉の飛散予報に従い、防護していただければと思います。花粉対策に王道なしです。皆さま、ご自愛を。