あれこれブログ
2014.09.11.
吸入ステロイド薬配合剤について
皆さん、こんにちは^^
関西では秋晴れが続いていますが、関東ではゲリラ豪雨で、私の友人が住んでいる台東区では、道路が川になってました。
友人宅は無事でしたが、本当に異常気象には困ったものです。
さて、前回まで吸入ステロイド薬について書いてきましたが、今回は当クリニックで処方している吸入ステロイド薬配合剤も含めて紹介したいと思います。
近年、世界的にアドエア、シムビコートなどの、吸入ステロイド薬と長時間作用性β2刺激薬(気管支拡張薬)の配合剤が気管支喘息(咳喘息)によく使われるようになっています。
現在、日本でも4種類の配合剤が発売されています。
①アドエア:日本で最初(2007年6月)に発売された配合剤で、現在は自吸式とエアゾール式があります。
②シムビコート:2010年1月に発売された自吸式の配合剤で、日本でアドエアとシェアを二分しています。
③フルティフォーム:2013年11月に発売されたエアゾール式の配合剤で、ステロイドはアドエアと同成分です。
④レルベア:アドエアの成分を進化させて2013年12月に発売された自吸式の配合剤で、1日1回吸入が特徴です。
※①~③は1日2回吸入が一般的
当クリニックでは、基本的にシムビコートを使っています。理由としては、
◆他の3剤に比べて、薬剤の粒子が小さく、中枢気道のみならずより末梢気道への作用が期待できる。
◆アドエアは、吸入ステロイド薬の用量によって3剤型使い分ける必要がありますが、シムビコートは1剤型で、患者さまの状態に応じて吸入の回数を増減することで用量の調節が可能。
◆レルベアは14日投与しかできない。
などがありますが、最大の理由は、シムビコートに含まれる気管支拡張薬の効果発現が迅速で、効果持続が長いため、咳込んで苦しい時などに屯服使用が出来ることです。これは、他の3剤では認められていません。これをSMART(Symbicort Maintenance and Reliever Therapy)療法といいます。
但し、シムビコートを処方する患者さまには必ず説明してありますが、朝夕の定期吸入を含めて、1日最大8吸入までにしてください。
吸入ステロイド薬配合剤を使って、苦しい咳から早く解放されましょう!
2014.09.08.
吸入ステロイド薬と妊娠
皆さん、こんにちは^^
朝夕はすっかり秋の気配で、今週は秋晴れが続きそうです。
先週、吸入ステロイド薬の安全性についてアップしましたが、先日、妊娠の可能性のある咳喘息の方が来られましたので、もう少しお話をしておこうと思います。
「妊娠中に吸入ステロイド薬を使用しても大丈夫?」と心配される方は多いと思います。
前回のブログ(こちら)で書きましたが、吸入ステロイド薬が体内に吸収されて全身に流れる量は、ごくごく微量なので、全く問題ありません。
逆に、妊娠中に著しい喘息発作が起こると、母体の低酸素血症が胎児に悪影響を及ぼすので、積極的に吸入ステロイド薬を使用して喘息をコントロールすることの方が大切です。
ちなみに、吸入ステロイド薬(パルミコート:当クリニックで主に処方しているシムビコートに入っているステロイド薬と同成分)を使用した2000例以上の患者さんの催奇形性を調査した研究では、一般の妊婦の催奇形性の発生率と同程度であったという報告もあります。
なお、抗アレルギー薬やロイコトリエン受容体拮抗薬は、妊娠中は原則的に禁忌となっていますので、注意が必要です。
余談ですが、男性が吸入ステロイド薬を使用していても、産まれてくる子供さんに全く影響はありませんので、ご安心ください^^
2014.09.03.
吸入ステロイド薬は怖い?
皆さん、こんにちは^^
8月も終わり、今年もあと4か月となりました。
そして、イネ科や、雑草類(ブタクサ、ヨモギ)などの花粉が飛散する秋の花粉症の季節ともなりました。
長引く咳で来院される患者さまが1日3人以上来られることもあります。
当クリニックでは、吸入ステロイド薬(と気管支拡張薬の配合剤)を積極的に処方していますが、そのお薬について簡単に説明したいと思います。
「ステロイド」と聞けば、多くの方が「副作用が怖い」というイメージをお持ちだと思います。
以前に、アトピー性皮膚炎の治療に使うステロイドの塗り薬に関して、マスコミがステロイドの怖さを大々的に謳ったことも一因で、わが国には悲しいかな「ステロイドは危険な薬」という認識が根付いてしまったようです。
しかし、それは大きな間違いなのです。
内服薬や注射薬である「全身投与ステロイド薬」と、吸入薬や点鼻薬、塗り薬である「局所投与ステロイド薬」をはっきり区別しなければなりません。
局所投与ステロイド薬は、正しく使用する限り、全身的副作用の心配はありません!
なぜなら、内服のステロイド薬の1回量はミリグラム単位ですが、吸入ステロイド薬の1回量はマイクログラム(1/1000ミリグラム)単位と非常に少量だからです。
しかも、肺から吸収された薬の大部分が、すぐに肝臓で分解されるため、血液中のステロイド濃度はごくごく微量にすぎないのです。
ですから、世界的にも、気道の炎症を抑える効果が強力で、副作用が少ない吸入ステロイド薬が、喘息治療の第一選択薬として位置づけられているのです。
ですから、咳喘息の患者さまにも、当クリニックでは、吸入ステロイド薬(と気管支拡張薬の配合剤)を積極的に使用しています。
咳込みは非常につらいものです。
安心してご使用ください!
2014.08.28.
半身浴でリラックス
皆さん、こんにちは^^
盆明けも残暑が続いていましたが、ここ2,3日、夜更けや朝方は涼しい秋の風を感じるようになってきました。
夕方には、とんぼの姿も見かけるようになりました。
過ごしやすくなってきたと同時に、夏に蓄積した疲れを感じやすくなるこの時期。
こんな時にお勧めなのが「半身浴」です。
半身浴とは、胸より下の下半身だけお湯に浸かる入浴方法です。
体温より若干高めとなる38度から40度ぐらいのぬるま湯に、20~30分の間ゆっくりと浸かります。
お湯に入る前の掛け湯の方法にも注意が必要で、お湯を掛けるのは下半身だけ。
上半身や腕にはお湯が掛からないようにします。
半身浴中は、腕はお湯から出しておくようにしましょう。
ぬるめのお湯にゆったりと浸かることで、心身の緊張を解きほぐす副交感神経が刺激されてリラックス効果が高まると言われています。
入浴剤やアロマオイルを使って香りを楽しみながら、音楽を聴きながら、本を読みながら、テレビを見ながら、半身浴を更に楽しみましょう。
疲れを癒して、爽やかな秋を迎えたいですね。
2014.08.22.
ちょい旅 in 南紀白浜
皆さん、こんにちは!
お盆も過ぎて過ごしやすくなるかと思っていたら、まだまだ暑い日が続きますね。
しかし、広島では大規模な土砂災害で、多くの方が亡くなられました。
まだ行方不明の方も50人以上いらっしゃるようです。
ご冥福と、早期の救出をお祈りします。
さて、クリニックの夏季休診の期間を利用して、南紀白浜に行ってきました。
先週後半の天気予報は、雨時々曇り。降水確率80%。。。
折角のちょい旅が天候に恵まれないとは残念!
と思っていたら、昼間には全く雨には打たれることがありませんでした~^^
(日頃の行い!日頃の行い。。。?)
お蔭さまで、浜辺でキンキンに冷えたビールを美味しく頂けました。
約20年ぶりの白浜でしたが、風景は変わってない気がしました。
帰りには、三段壁と円月島も観光して、のんびり帰ってきました。
久々の命の洗濯でした。これからも、頑張るぞ~!
2014.08.18.
お腹の夏風邪にご注意を!
皆さん、こんにちは!
熱中症の患者さまも以前に比べ減ってきたようですが、逆に西日本では日照不足の影響が懸念されています。
しかし、まだまだ湿度の高い状態は続いているので、しっかり健康管理をしていきましょう。
さて、今月に入って「感染性胃腸炎」の患者さまが増えている気がします。
患者さまには分かり易いように、「夏風邪がお腹に来ましたね」とお伝えしていますが、本日は少しだけ詳しく説明しておきます。
感染性胃腸炎とは大きく分けて、ウイルスが原因になるものと、細菌またはその毒素が原因になるものとで分かれ、吐き気や嘔吐、下痢や腹痛、微熱などの胃腸炎を引き起こす病気です。
ウイルスによる場合は、「ノロウイルス」や「ロタウイルス」が知られており、冬場に多く見られます。
これに対して細菌が原因となる場合は、サルモネラ(半生の鶏肉,豚肉などやペットを介して)、腸炎ビブリオ(生の海産魚介類を介して)、カンピロバクター(半生の肉類を介して)、病原性大腸菌(O-157など)などがあり、毒素が原因となる場合は、黄色ブドウ球菌やセレウス菌、ウェルシュ菌(夏場に放置された食品や加熱不十分な食品を介して)などがあり、主に夏場に見られます。
夏に見られる細菌や毒素による胃腸炎の場合には、特に脱水症状に注意が必要です。全身倦怠感に見舞われることが多く、ぐったりした症状が表れることが多いので、早めに水分を補給して当クリニックを受診してください。
また、ウイルス性の場合は、感染力が高いため、集団感染を引き起こしやすいとされていますが、細菌(毒素)性は食品に付着した細菌(毒素)を体に取り込んでしまったことにより発症する為、人から人への感染は起きにくいとされています。どちらが原因であったとしても、日頃から手洗いやうがいの励行(特にトイレの後、便や吐物を処理した後、調理の前、食事の前など)が求められます。また、食品の十分な加熱や、調理器具の消毒も心がけましょう。
感染性胃腸炎にならないようにして、暑い夏を乗り切りましょう!
2014.08.12.
院長のお気に入りVol.4 おーい
皆さん、こんにちは!
お盆前に2つの台風で甚大な被害が出た日本各地。
関西でも奈良方面は大雨だったようで、JR大和路線が運休で出勤できなかった職員もいました。
明日から本格的なお盆ですが、土砂崩れには十分注意してください。
さて、今回のお気に入りは、「居酒屋 おーい」さん。
場所は、、、本音を言えば、教えたくない!
私が入れなくなると困るから。。。
でも、お教えしないわけにもいかないので、ヒントだけお教えしますね。
JR新加美駅、本屋さん、焼き鳥しし丸、たちばな温泉。
ここの売りは、何といっても「魚、さかな、サカナ~」!
平野で「魚」といえばここでしょ!って感じです。
ご夫婦で営まれていますが、いつも可愛い恥ずかしがり屋のちびっ子がおられます。
ここの大将は、魚介類の美味しさを引き出す技術をお持ちです!(なんて、偉そうに、すいません)
今日のお勧めは、ホワイトボードをご覧ください。
値段は激安ではありませんが、質を考えると、とってもお手頃価格です。
例えば、下の刺身盛り合わせは何と11種盛りで、このボリュームで、たったの1,280円!
魚を官能できて、ボトルキープ(焼酎)も安い、私にとって至福の時が過ごせるお店です!
左上:店舗正面、左下:本日のお勧めホワイトボード、中上:刺身盛り合わせ、中下:のどぐろ塩焼、中右:オリジナル焼酎、
右上:名代 天巻き、右下上:珍味4種、右下中:アナゴの天麩羅、右下下:海鮮サラダ
これ以外にも、美味しいメニューがいっぱいです!
何と〆には、天巻き以外にも、パスタやあんかけ焼きそばがお勧め。
是非、ご賞味ください! (でも、あまり行かないでくださいね。。。入れないと困るので、、、)
2014.08.08.
お帰りなさい。ホルター心電図
皆さん、こんにちは^^
大型台風の2連発で、各地で被害が相次いでいます。
関西は大きな被害はないようですが、今後も十分に注意しましょう!
さて、院内設備のページ内に「ホルター心電図」の項目を追加しました。
基盤等の整備に出していたのですが、やっとこさ戻ってまいりました。
健診を沢山やらせていただいているためか、不整脈の患者さまも増えてきています。
ホルター心電図は、24時間の心臓の波形が判るため、診断や治療方針の決定、治療効果の判定など大活躍が期待される検査なのです。
胸部の違和感や、動悸、胸痛等の症状がある方は、早めに受診してくださいね。
2014.08.04.
PL花火大会
皆さん、こんにちは。
夏といえば、夏祭りとビール、海水浴とビール、花火とビール!
(ビールばっかりか。。。)
その中で、花火大会が各地で開催されていますが、
先週の金曜日(8月1日)に、あの有名なPLの花火を生れてはじめて体験しました!
といっても、現地は凄い人、人、人に違いなく、
診療時間が終わって向かっても間に合うはずもなく、
がっかりしていたら。。。
知り合いの方からお誘いを受けて、マンションのベランダからPL花火を官能させて頂きました!
当然、片手にはビール!花火を見ながらのビールは最高!
しかし、花火は儚い(はかない)ですね。
一瞬でその美しさを人の目に焼き付けて消えていく。
PLの花火はもっと儚かった。
始まってから僅か40分で終了。。。
知り合いの方もおっしゃってました。「今年は短すぎるよ。」
PLが甲子園に行けなかったからかな?
2014.07.30.
なんと、8,580人!
皆さん、こんにちは!
暑い日が続いていますが、皆さんの体調は大丈夫でしょうか?
先週、熱中症の警戒警報を私的に勝手に発令しましたが、、、
なんと、7月21日からの1週間で熱中症による救急搬送患者数は、8,580人に!
先週の3倍弱に増加しています。
そして悲しいことに亡くなられた方が15人。。。
65歳以上の高齢者の比率はやはり高く44.4%!
通常の診察に来られている患者さまにも
「水分と塩分をしっかり取ってくださいね。」
「おかしいと思ったらすぐ連絡してくださいね。」
とお伝えしていますが、もっと声を大にして言わなければいけませんね。
熱中症対策を万全にしましょう!
熱中症警戒警報、勝手に発令中!
(字が大きいだけという話もある。。。)