あれこれブログ
2015.04.18.
糖尿病とがん
皆さん、こんにちは^^
ぐずついた天気が続きましたが、本日は晴天!
久々にウォーキングにでも出かけてみようかな。
さて、今回の話題は「糖尿病とがん」についてです。
糖尿病と聞くと、多くの人は目や腎臓、心臓などに起きる合併症を心配すると思います。
しかし、実はがんとも深い関係にあることは、あまり知られていません。
糖尿病になると、様々ながんのリスクが増えることがわかってきました。例えば、膵臓がんや肝臓がんでは約2倍になります。糖尿病患者にがん検診を勧めるのは、これが理由なのです。
がんの治療にも影響します。血糖値が高いと抗がん剤が効きにくいとされ、手術や放射線治療では傷が治りにくい、感染症にかかりやすいといった問題があります。抗がん剤と同時に使われるステロイドは、食欲増進や吐き気予防に有効ですが、血糖値も上げてしまう「ステロイド糖尿病」が起きる可能性があり、糖尿病やその予備群の人は注意が必要になります。
糖尿病は自覚症状がないことが多く、がんになって初めてわかる人も少なくありません。糖尿病や予備群の人のがん治療では血糖値コントロールが不可欠です。ただ、治療法や薬の種類も多く、食事など日常生活にも大きくかかわるため、簡単ではありません。
ですから、糖尿病の治療を受けられている患者さまは、必ず医師の指示に従って薬の服薬やインスリンの投与を行ってください。決して自分の判断で減量や中断をしないでください。
また、現在糖尿病でない方も、必ず健診を受けてチェックしておきましょう!
2015.04.14.
シムビコートの小窓事件
皆さん、こんにちは^^
グズグズした天気が続いて、すっかり桜も散ってしまいました。
寒の戻りもあり、体調管理には十分気を付けてくださいね。
さて、今回はブログでも良く取り上げている吸入ステロイド薬配合剤「シムビコート」のちょっとした事件をお届けします。
「最近、シムビコートを吸っても良くならない」と言われて、他院から当クリニックに替わられた喘息の患者さまがおられました。
他院では以前からシムビコートが処方されていて、お話を伺うとそれなりの効果はあったようです。
吸入の回数も、朝2吸入と夜2吸入を基本として、呼吸がしんどくなると屯用されていました。
吸い方の確認をしましたが、全く問題ありません。
薬の整理も兼ねて、現在服用している薬を吸入中のシムビコートも含めて全て持参するようにお願いしました。
次の日、大量のお薬とともに問題のシムビコートがやってきました。
機器の不具合でもあるのか確認していると、なんと、残りの吸入回数を示す小窓が真っ赤の状態に。
つまり、残量「0」です。
小窓の赤い色も剥げかけており、残量「0」の状態でかなり使い込んでおられたようです。
最近、シムビコートが効かないわけです。
これで納得。一件落着^^
と、笑ってはいけませんが、ご本人に説明し、ご本人、私、看護師の3人で笑ってしまいました。
確かに、シムビコートの薬剤の粒子が非常に細かいため、薬を吸っている感覚が乏しく、空気を吸っているのと変わらないと言われる方もおられます。
ですから今回のような事件が起こったのでしょう。
シムビコートを吸入中の皆さん。
是非、吸入の前に小窓をご確認ください!
2015.04.06.
肌のトラブル、花粉症皮膚炎かも
皆さん、こんにちは^^
本日はシトシト雨で花粉飛散量も少ないですが、花粉症の患者さまにはつらい時期が続きますね。
花粉症の症状といえば、くしゃみや目のかゆみと思われがちですが、花粉は肌にも刺激を与えているのです。
そのため、肌がかゆくなる、肌荒れするなどの症状がある人は、花粉症皮膚炎かもしれません。
冬に肌のかさつきや痒みの症状があれば、まずは乾燥を疑いますが、今の季節は徐々に湿度が上がってきているので、花粉が肌につくなどして、刺激を与えている可能性が十分にあります。
乾燥の場合は、「すね」「腰まわり」など、肌を乾燥から守る皮脂の分泌が少ない場所に症状が出やすいですが、花粉が原因の場合は、「顔」「首」など露出している場所に症状が出る人が多いのが特徴です。
花粉症皮膚炎を防ぐためには、花粉を肌に付けたままにしないことが必要です。外から帰ったら顔を洗い、シャワーを浴びましょう。洗えない場合は、水で濡らしたハンドタオルで、こするのではなく、そっと押さえるように拭きましょう。
また、症状がある時は、化粧品も刺激になることがあるので、塗るとピリピリとした刺激を感じるものは使わない方がいいでしょう。
花粉症の患者さまで、肌の調子がおかしいなと思ったら早めにご相談ください。
2015.04.01.
コメントを頂いた方へ
妊娠の件でコメントを頂いた方、こんにちは。
コメントで返しましたが、見ていただけたかどうか不安になってブログにも掲載することにしました。
早く治療されることを切に望みます。
喘息は妊娠後期に悪化する傾向があり、また風邪によっても悪化します。
ブログでも書きましたが吸入ステロイド薬の安全性は確立されています。是非使用されるべきだと思います。
フルティフォームがご心配であれば、パルミコートか同一成分を含むシムビコートに変更されてはどうでしょうか?
詳しくは2014年10月21日の「再度、吸入ステロイド薬②」を参考にしてください。
また、「妊娠と薬情報センター」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/druglist.html
もご覧になられるとご安心頂けるかと思います。
2015.03.28.
PM2.5と喘息
皆さん、こんにちは^^
全国的にポカポカ陽気ですが、関西はお花見にはちょっと早いようです。
クリニック前の公園の桜も咲き始めです。
来週あたりが見頃でしょうか。
さて、今回は前回に引き続きPM2.5の話題です。
兵庫医科大の公衆衛生学教室は、大気中の微小粒子状物質「PM2.5」に含まれる特定の物質が、喘息発作に関連していることを突き止めました。その物質は、石炭や石油の燃焼などで排出される「硫酸イオン」という物質で、国内で喘息との関連を特定したのは初めてです。
2008年8月~13年3月の間、姫路市医師会などの協力を得て、同市内で調査を実施し、PM2.5の濃度や含まれる成分と喘息発作の関連を調べました。すると、大気1立方メートル当たりのPM2.5濃度が環境基準の1日平均35マイクログラムを週1日超えただけで、喘息発作の率が全年齢で7%、0~14歳では13%増えました。さらに成分ごとに分析したところ、硫酸イオンが含まれていた場合は発作の率が10%高くなるという結果となりました。
子供は、体が小さい上、屋外にいる時間が比較的長いことなどから、大気汚染物質の影響を受けやすいと考えられます。また、硫酸イオンは国内での排出に加え、石炭や石油の利用が多い中国からの飛来が問題となっています。
硫酸イオンと喘息の関係は判明しましたが、個人の努力で影響を避けるのは困難な状況です。
改めて、社会が責任を持って、国を超えて大気汚染防止対策に乗り出す必要がありそうですね。
2015.03.23.
PM2.5がロシアからも
皆さん、こんにちは^^
昨日までは晴天で暖かい日でしたが、花粉症の方にはつらかったのではないでしょうか?
今年は、気温が低かったせいもあり、花粉症の時期も遅れ気味です。
また、関西は関東よりも花粉量もましなようですが、例年以上になりそうです。
花粉症の時期ですが、その他にも黄砂やPM2.5など色々とややこしいものが飛び交っています。
今回は、PM2.5についての話題です。
蔵王連峰の自然環境を調査している山形大の「蔵王樹氷火山総合研究所」は、日本に飛来しているPM2.5などの大気汚染物質が極東ロシアからも飛来していることを解明しました。
これまでの研究で、中国の華北平原に蓄積した大気汚染物質が高気圧の移動に伴い、国内に飛来している事実は明らかになっていました。
同研究所によると、今冬はシベリアからの風が例年より強いため、堆積した大気汚染物質が東日本に飛来せず、太平洋に流される傾向が強かったとみられています。
しかし、そうした中でも、黒色のPM2.5が蔵王で観測され、酸性状態の樹氷が観察されたそうです。さらに、人工衛星の画像などを用いて調査したところ、極東ロシアから中国北東部地域にかけての東北アジア地域から飛来した大気汚染物質であることを特定するに至りました。
中国からだけでなく、ロシアからもPM2.5が飛来するとは恐ろしいことです。そして、その氷が融けて水となり土壌に浸み込み、地元の農家へと流れていくことを考えると、ますます恐ろしいです。
先週末に九州の一部地域でも、PM2.5の注意報が出されました。咳喘息や気管支喘息の方は、花粉だけでも大変な時期ですが、さらに注意してマスク等でしっかり予防してくださいね。
2015.03.18.
院長のお気に入りVol.9 武田
皆さん、こんにちは^^
春本番のような暖かさです。
しかし、今日の夕から天気が崩れて、来週には冬の寒さに逆戻り。
まだまだ三寒四温とはいかないようです。
さて、今回のお気に入りは、「武田」さん。
平野にも串かつのお店は何軒かありますが、何といってもここでしょう!
屋台・立ち飲みのスタイルで45年。
場所は、光永寺の東側の路上です。ひっそりとした住宅街の一角です。
ここの特徴は、屋台でありながら串かつの種類の多さとオリジナリティの高さ。
写真の中上は、ニラのベーコン巻とマグロのネギま。
右上も味付けねぎのあげ包みと納豆のあげ包み。
その他、かしわは特大でお勧めです。連れは2本も食べてました。
もう一つの特徴が、パン粉の細かさ。
だから、油っこくなくて、何本でもいけちゃいます。
そして、値段は殆どが50円~100円。高くても200円くらい。
さらにさらに、ここのどて焼きがうまい!
下処理がしっかりされていて、お肉はとろとろ。甘めの味噌がよく合います。
早めの時間に行ったのですが、私たちが食べている間も、お客さんは入れ代わり立ち代わり。
お持ち帰りのお客さんも何人もいらっしゃいました。
皆さん、美味しいものはよくご存知です。
最近は、日祝も16時からやられているようです。
ただし、雨天やネタ切れになると閉めてしまうので、電話での確認をお勧めします。
お母さん2人とお孫さんで頑張ってるお店。
ずっと、あの場所で頑張ってほしいものです。
左上:名刺、左下:外観、中上と右上:本文参照、中下:串カツのネタ、右下:どて焼き
2015.03.14.
片足立ち、何秒出来る?
皆さん、こんにちは^^
本日はホワイトデイですが、ちゃんとお返しはされましたか?
毎年、思うのですが、お菓子メーカーの策略に国民全体がのっかってるなぁって。
どちらでもいいことですが、、、
さて、今回は「片足立ち」の話題です。
米国心臓協会は、片足で20秒以上立てないケースでは脳血管疾患や認知機能低下のリスクが高いことを示した京都大学の研究を紹介しました。
この研究は、平均67歳の男性546人および女性841人を対象に、開眼のまま片足で立っていられる時間を2回繰り返して計測し、成績が良い方の計測値をデータとして採用し、脳微小血管障害の状態は脳MRIで評価しています。
解析の結果、片足立ちが20秒以上できない対象者は、ラクナ梗塞(微小梗塞)や微小出血など臨床症状のない微小血管障害と関連することが分かりました。バランス困難者が占める割合は、ラクナ梗塞が2個所以上で34.5%、1個所で16%、微小出血病変が2個所以上で30%、1個所で15.3%でした。年齢、血圧、頸動脈壁厚で調整すると、微小出血やラクナ梗塞が多い被験者ほど片足立ち時間が短く、片足立ち時間が短いことは認知スコア低下とも独立に関連していました。
研究者は「片足立ち時間は姿勢不安定を簡単に評価する方法であり、脳の異常と関係する可能性があり、バランス困難を示す患者には、脳血管疾患や認知低下のリスクを念頭に置く必要がある」と述べています。
さあ、皆さんも試してみてくださいね。
ちなみに私は、ちゃんとできて、ほっとしています。
2015.03.07.
味噌汁が糖尿病を救う?
皆さん、こんにちは^^
3月になって、ひな祭りも終わり、もう1週間。
暖かい日が少しずつ増えている気がします。
さて、今回の話題は「味噌汁と糖尿病」です。
大豆食品を摂取すると血中のアディポネクチン値が上昇すると言われていて、大豆食品の糖尿病予防効果が注目されています。
アディポネクチンとは、脂肪細胞のみから分泌されるホルモンで、「長寿ホルモン」とも言えるタンパク質なのです。また、内臓脂肪が増えると下がり、逆に、内臓脂肪が減ると上がることから、メタボリックの診断でも注目されています。
山形県のとある町の住民検診受診者約1500人を対象として、食事習慣と糖尿病関連の検査値との関連を調べた結果、味噌汁を1日に3杯以上摂取している人たちは、2杯以下の人たちに比べて、有意に空腹時血糖が低く、血中アディポネクチン値が高いことなどが分かったそうです。
また、味噌汁の摂取回数が多いと塩分の摂取が多くなるため、血圧が上がる心配がありそうですが、味噌汁が2杯/日以下の人たちと3杯/日以上の人たちで、血圧に差は認めませんでした。
これらの結果から報告者たちは、「味噌汁を毎食摂取すると、糖尿病予防に有効な可能性がある」としています。
日本人の大好きな味噌汁で、糖尿病が予防できるなんて、嬉しいですね!
2015.02.26.
本格的な花粉症シーズン到来
皆さん、こんにちは^^
本日は雨でしたが、明日からまた空気が乾燥しそうです。
いよいよ花粉症が本格的に流行しはじめる季節が到来し、花粉症の方には辛い季節がやって来ましたね。
あるニュースでは、今年は前年に比べると東京や大阪は1.5倍以上の飛散数になるそうです。今では花粉の飛散数予測のスマホアプリが色々出ており、エリア別、時間帯別などであらわしてくれるので、是非活用して情報収集に努め、状況にあった予防をしていきましょう。
また、黄砂やPM2.5の飛散も始まっていますので、花粉症だけでなく喘息をお持ちの患者さまも十分な注意が必要です。
この季節になると「花粉症かも」と思い、受診される方が増えています。症状が風邪と似ていることや、季節的にも風邪をひきやすい時期なので、なかなか区別がつきにくいことが原因のようです。
花粉症と風邪の簡単な見分け方は、何もしなくても鼻水が垂れてきたり、目のかゆみがあったりすると花粉症の可能性が高く、粘り気のある鼻水であったり、喉に痛みがあったり、頭痛や発熱があると風邪の可能性が高くなります。
花粉症と風邪では薬の内容も全く違いますので、違和感のある方は当クリニックまで早めにご来院ください。特に花粉症の鼻水には、1日1回の点鼻で効果を発揮する薬もご用意していますので、お気軽にご相談ください。