あれこれブログ

2015.06.27.

夕食時の赤ワイン一杯

皆さん、こんにちは^^
梅雨の間の晴れ間。そして土曜日。
今日はどこの散策に出かけようかと考えております。
さて、今日の話題は赤ワインの効用についてです。

「健康的な食事に加えて少量のワイン、特に赤ワインを摂取することは安全で心血管・代謝リスクを軽減できる」と何とも嬉しい研究結果が、欧州肥満学会で発表されました。
適切なアルコール摂取の在り方をめぐっては意見が一致しておらず、特に2型糖尿病患者さんのアルコール摂取に関しては議論のあるところです。また、2型糖尿病患者さんを対象にアルコール摂取の安全性や有効性を検討した長期間の比較試験は今までにあまりありませんでした。

今回の研究では、良好にコントロールされている糖尿病患者さん224例を、①赤ワイン②白ワイン③ミネラルウォーターのいずれかを2年間、毎夕食時に150mL摂取する3群に分けて行われました。
その結果、ミネラルウォーター群に比べ赤ワイン群では脂質代謝が改善していることがわかりました。また、赤・白ワイン群ではミネラルウォーター群に比べわずかに糖代謝も改善して、特に赤ワインによる改善効果が大きかったようです。

お酒好きには朗報ですが、あくまでもワイン150mLの量を厳守しての話です。
普段の生活で、この150mLでワイン摂取を止められるかどうかの方が大きな問題だと思うのは私だけでしょうか?
ちなみに、私は150mLで止められる自信は全くありません。。。

2015.06.20.

良好だった咳喘息の経過が、、、

皆さん、こんにちは^^
各地でゲリラ豪雨のニュースが聞かれます。
エルニーニョ現象が影響しているみたいですね。
日本から遠い南アフリカの海の影響を受けるとは、不思議な感じです。
さて、今回の話題も咳喘息に関してです。

5月初旬に他院で肺炎の治療を受けて、5月下旬に咳と右胸部痛で来院された患者さまがおられました。
痰が続いていましたが、呼吸音は正常で、胸部レントゲンも異常を認めませんでした。
ただ、肋骨のレントゲン写真で、第9肋骨骨折を認めました。咳による疲労骨折です。咳1回の消費エネルギーは、わずか2kcalですが、それが何十回何百回と重なると、肋骨骨折を起こすこともあるのです。
バストバンド固定をして、通常の咳喘息の治療を開始しました。ただし、シムビコートは以前に他院で処方してもらったものが残っているというので、処方しませんでした。

1週間後、再来され症状を聞くと、咳も30%位に減少して、バストバンド固定の効果もあり、胸痛も改善していました。
経過良好と判断し、更に2週間の処方を行いましたが、シムビコートはまだ残っているということなので処方しませんでした。

それから5日後、その患者さまが再来されました。「ずっといい感じだったのに、咳がぶり返してきた」という理由でした。
「シムビコートの吸入はきちんとできていますか?」と確認すると、「出来ています」とおっしゃいます。
「小窓は赤くなっていませんか?」と尋ねると、「そこは見ていませんが、クルッ、カチッとしてから吸っているので大丈夫だと思います」とのお答え。

やはり、、、

シムビコートは60吸入できます。朝2吸入・夜2吸入の指示をしていたので、最初の1週間で約半分(28吸入+α)はなくなっているはず。以前に他院で処方された時もある程度吸入されていたと考えると、途中から空のシムビコートを吸入しているという計算に。
クルッ、カチッは薬がなくなっても何度でも出来ることを説明すると、「薬がなくなれば、クルッ、カチッが出来なくなると思っていました」と、、、

改めて、シムビコートの吸入指導は大切だと実感させられました。

2015.06.15.

院長のお気に入りVol.10 Styl.

皆さん、こんにちは^^
関西はなんだか雨が少なくてあまり梅雨らしくありませんね。
本日も梅雨の合間の晴天です。
今日の話題はちょっとご無沙汰していた「院長のお気に入り」シリーズです。

さて、今回のお気に入りは、「Styl.」さん。
平野にもイタリアンのお店は「EL Soleil」さんや「アモーレ・ナオミ」さんなどがありますが、自宅の近くで美味しいお店がここなのです。
場所は、場所は平野公園から南に下って、南港通りを地下鉄平野駅の方へ歩いてすぐ。

ここが大好きなのは、モチモチパスタとパリパリピザ。
そして、お手軽なおつまみにお手頃の美味しいワイン。

この日の最初のチョイスは、生ハム、真鯛のカルパッチョ、スナズリのコンフィー。
そして、イタリアワインには珍しい6年以上熟成させた赤ワイン「BARILIN 2001」。
いずれも、ワインにあう量もちょうどいいおつまみです。
子羊のグリルも臭みがなく、柔らかで、肉汁いっぱいで、文句なしです。

そして、パリパリピザ。

生地の厚いモッチリピザはよくあるのですが、この薄い生地のピザにはなかなか出会えません。

本日は「クワトロフロマージュ(4種のチーズのピザ)」をチョイス。
チーズの旨みが前面に出ていて、生地のパリパリ感との食感も楽しめます。
〆のモチモチパスタは、「オイルサーデンとアンチョビとドライトマトのペペロンチーノ」。
歯ごたえがあってモチモチで、こちらも他ではなかなか味わえないパスタです。

こじんまりとしたお店ですが、マスターの気遣いを感じるお店です。
マスターは平野の方ではないのですが、たまたまこの物件が気に入って始められたそうです。
これからも、頑張ってほしい1軒です。

Style

2015.06.09.

喘息と天候の関係

皆さん、こんにちは^^
本格的な梅雨の季節になりました。
今年の梅雨は、長引く雨ではなく、雨と晴れがころころ変わる梅雨のようです。
体調管理をしっかりしていきましょう!

さて、本日のテーマは「喘息と天候」です。
梅雨や秋雨の時期、移動性高気圧や台風の近づいた時、寒冷前線の通過する時は、喘息症状が発現・悪化しやすくなるといわれています。
わが国でのアンケート調査では、定期的に受診し、吸入ステロイド薬などの長期管理薬を使用している気管支喘息患者さんの86.2%が、何らかのきっかけで症状が発現・悪化したことがあると回答し、その要因として、半数以上の患者さんが天候を挙げています。

気象の変化の中では、急激な気温の変化が増悪因子とされており、前日と比較して3℃以上の気温低下で発作が起きやすいといわれています。
また、梅雨の時期に現れやすい北高型、冬に多い西高東低型、春や秋によくみられる移動性高気圧型の気圧配置の日には、症状および発作が有意に増加したとの報告もあります。

喘息は変動性疾患であるため、吸入ステロイド薬や吸入ステロイド配合剤などの長期管理薬を使用していても、天候の変化などの日常生活における避けがたい要因により症状が発現してしまいます。何らかのきっかけで症状が発現・悪化した場合には、症状を緩和する治療とともに速やかに炎症を抑制することが重要です。

吸入ステロイド配合剤のひとつであるシムビコートは、速やかな気管支拡張効果を有するホルモテロールと、速やかかつ強力な抗炎症効果を有するブデソニドが含まれています。それにより、定期吸入を治療の基本として、発作発現時の一時的な追加吸入により抗炎症治療を強化することが可能なのです。

しっかりと吸入ステロイド剤を活用して、発作のない生活を送りましょう^^

2015.06.01.

オクトーバーフェスト2015

皆さん、こんにちは^^
暑い日が続いてますが、体調はいかがですか?
この週末も日曜日は雨の予報でしたが、空振り。
でも暑さにも負けず、今年も行ってきました!

「オオサカ オクトーバーフェスタ2015」
今年は天王寺公園が工事中の為、長居公園で行われました。
そのため例年より会場は小さめでしたが、ビールを買いに行く移動距離が短くて便利でした。



医療法人の関係者の方と行ったのですが、しっかり飲みましたよ^^
一人で合計3L位は飲んだのではないでしょうか。
つまみは、定番のソーセージやカツレツ、生ハムなどを頼みましたが、今年はアイスバインを出しているところが1か所しかなくてとても残念でした。

しっかりと鋭気を養ったので、今週も頑張りましょう!
(でも、日本のビールが一番美味しいかも)

2015.05.26.

やはり、○○咳でした

皆さん、こんにちは^^
快晴の日が続いていますが、逆に真夏日になったりして、熱中症対策が必要になってきました。
しっかり水分補給をして、特に外出時には水分の持参をお勧めします。

さて、今回はブログでもよく取り上げている「咳」の話題です。
その患者さまは、46歳の男性の方でした。
10日程前からのどの痛みと発熱があり、5日前から咳が出始めたということで来院されました。
待合でも、かなり咳込んでおられました。
しかも、咳込んでえづく位の激しい咳でした。
黄色の痰も伴っています。
咳の頻度に日中差はなく、明らかなアレルギー歴もありません。
のどは赤くなっていましたが、呼吸音は正常でした。
胸のレントゲン写真も問題ありません。

咳喘息でしょうか?
私は採血の指示を出しました。
その検査項目には、通常の咳症状では調べない特殊な検査項目を入れておきました。
そして、患者さまに病状を説明し、お薬を出して帰ってもらいました。

3日後、特殊な検査項目の結果が帰ってきました。
やはり陽性でした。
その検査項目とは「百日咳抗体(PT-IgG)」。
しかもその数値は100EU/mL越えの103で、1回の検査で「百日咳」と確定診断がつく数値です。
思わずニンマリしてしまいました^^

感冒様症状で始まり、えづきや嘔気を伴うような激しい咳。
呼吸音は典型的ではありませんでしたが、やはりといった感じです。
マクロライド系抗生剤を更に2週間分追加しました。
患者さまも原因がはっきり分かって、安心されたようです。

たかが咳、されど咳。
やはり、咳の診断は奥が深いですね。

2015.05.21.

コーヒー摂取で死亡リスクを低下

皆さん、こんにちは^^
からっと晴れたすがすがしい天気ですね。
沖縄も梅雨入りし、本格的な梅雨シーズンが近づいてきました。
梅雨の時期になると、喘息や咳喘息が悪化する方もおられるので、注意しましょう!
さて、今回は「コーヒー」に関する話題です。

日本人約9万人を対象とした約20年間の研究で、コーヒーを1日3~4杯摂取する人は、ほとんど飲まない人に比べて全死亡リスクが24%低下することを東京大学国際保健政策学が報告しました。
コーヒーを飲む習慣は世界的に広がっており、わが国でも毎日コーヒーを飲む成人は47%に上るとも言われています。こうした中、コーヒーによる健康効果については数多くの研究がなされていますが、アジアでコーヒー摂取と5大死因との関連性を検討した研究はなされたことがなく、今回が初めての研究成果発表のようです。

5大死因とは、①がん、②心疾患、⑤不慮の事故を言いますが、残念ながら今回の研究では①がんとの関連性は認められませんでした。
しかし、コーヒーを1日3~4杯摂取する人では、ほとんど飲まない人に比べて②心疾患による死亡リスクが36%、③脳血管疾患による死亡リスクが43%、④呼吸器疾患による死亡リスクが40%低いことが分かりました。
研究者たちは、「コーヒーには、グルコースの吸収を抑えたり血圧を低下させるクロロゲン酸や、血管内皮機能を改善するカフェイン、抗血栓作用があるピリジニウムが含まれていて、これらが死亡リスク低下に寄与した可能性がある」としています。

私もコーヒーは大好きですが、コーヒー好きには何よりも朗報ですね!

2015.05.13.

サウナで心血管死亡が減少!

皆さん、こんにちは^^
台風一過で、とってもいい天気です。
まだ5月ですが、まるで初夏の陽気ですね。
さて、今回は私の大好きなサウナについての記事を発見したので、紹介します。

サウナ入浴は血行を高めることが知られていますが、心血管死亡や総死亡にもプラスの作用があるのだろうか?こんな疑問への答えとなる研究結果が、サウナ入浴が盛んなフィンランドからもたらされました。
その研究は、フィンランド在住の42~60歳の男性で、定期的にサウナを利用していた2315人(平均年齢は53歳、BMIの平均は26.9、サウナ利用回数の平均は2.1回/週、1回あたりの利用時間の平均は14.2分)を抽出し、サウナ入浴の頻度や入浴時間と、心血管死亡や総死亡との関連を検討したものです。
フィンランドのサウナは乾式で、湿度は10~20%、浴室の温度は80~100度に設定されており、湿度は焼けた石の上に水をかけた時に一時的に上昇するようです。
その結果、頻繁(週4~7回)で入浴時間の長い(19分以上)サウナ入浴は、心臓突然死、致死的冠疾患、心血管死亡、総死亡のリスク低下と関係していたそうです。

ただし、この結果はフィンランド人でのデータですので、日本人に当てはまるかどうかは定かではありません。
しかし、サウナ大好きな私にとっては非常にうれしいニュースです。

2015.05.07.

ストレスと喘息

皆さん、こんにちは^^
GWも終わり、日常の仕事をスタートされる方も多いと思います。
今年からの新入社員や新入生の方で、GWで帰省したり、旅行したりでストレス発散された方も、これから色々なストレスが溜まってくる季節です。
そこで、今回のテーマは、「ストレスと喘息」についてです。

喘息は変動性の病気であり、吸入ステロイド薬などの長期管理薬を使用していても、日常生活における避けがたい要因により発作症状が出てしまうことがあります。
喘息症状を悪化させる要因は多数ありますが、風邪、天候や花粉などのほか、多くの人が新生活を始めるこの季節は、進学や就職、異動など環境の変化によるストレスや疲労、引っ越しによる埃(ハウスダスト)など、様々な要因に注意が必要です。

「ストレス」は、「喘息予防・管理ガイドライン2012」でも喘息症状の発現や悪化などに関与する因子として記載されています。患者さんの心理社会的背景や家族のあり方などが喘息の発症、増悪、治療管理に影響を与えると示されていて、喘息の発症や再燃に先行して、生活上の変化や日常生活のストレスが見られることがあるともいわれています。
そのメカニズムは、ストレスが好酸球などの炎症細胞などを増加させ、その結果、気道過敏性や炎症が亢進していくことが考えられています。また、過労から免疫能が低下し、気道感染が喘息症状を引き起こす可能性や、ストレスが自律神経などに影響を及ぼす化膿性などが示唆されています。

多くの人が新生活を始めるこの季節、喘息患者さんにとって日常避けられないストレスなどの要因は多く存在します。喘息症状を悪化させないためにも、治療においては、日々の定期吸入に加えて、起こった症状に対して速やかに対処することが非常に重要です。
当クリニックで主に処方している「シムビコート」は、速やかな気管支拡張効果を有する薬剤と、速やかでかつ強力な抗炎症効果を有する薬剤が含まれています。それにより、定期吸入を治療の基本として、発作時の一時的な追加吸入により抗炎症治療を強化することが可能となるのです。

ストレスに負けずに、通常の日常生活が送れるように、しっかりと自己管理していきましょう!

2015.04.25.

骨粗鬆症を紅茶で予防

皆さん、こんにちは^^
久々に晴天続きで、春を通り越してすでに初夏のようですね。
前の平野公園でも本日はイベントがあるみたいです。
さて、今回は当クリニックも応援している「女性のミカタ」プロジェクトでも取り上げている「骨粗鬆症」についての話題です。

マウスを使った実験ですが、紅茶の苦味成分のポリフェノールに骨の破壊を抑える効果があると、大阪大のグループが発表しました。将来的に骨粗鬆症を予防する薬になる可能性もありそうです。
骨の内部では骨を作る「骨芽細胞」と、骨を壊す「破骨細胞」が働いています。ホルモンのバランスなどが崩れて、破骨細胞の働きが異常に活発になり、骨芽細胞と破骨細胞のバランスが崩れると、骨がもろくなる骨粗鬆症を発症します。

大阪大のグループは、骨髄で破骨細胞が作られる際にSAMという物質が働き、DNAにメチル化と呼ばれる化学変化を起こしていることを突き止めました。さらに、紅茶の苦味成分であるポリフェノール「テアフラビン」が、SAMと一緒に働く酵素の働きを邪魔することも発見しました。
人工的に骨量が3分の1の骨粗鬆症にしたマウスに3週間で「テアフラビン」を計7回注射すると、破骨細胞が減り、骨の量が2倍に回復したそうです。

ただ、人間が普通に飲む紅茶で考えると、1日当たりなんと20杯分に相当するようです。1杯100ccとしても2リットルですから、ちょっと厳しい量ですよね。大阪大のグループは「テアフラビンをサプリメントなどにして摂取すれば、骨粗鬆症を予防できる可能性がある」と話しています。
そんな夢のサプリメントが出来ればいいですね!

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