あれこれブログ
2016.02.26.
いよいよ花粉飛散が本格化
皆さん、こんにちは^^
寒い日が続きますね。北風ピープーです。
暖冬と言っていたのがウソのようです。
この寒い中、以前から4階にあった村田クリニックと平野新生苑の看板に自分で照明を取り付けました。
以前は夜になると真っ暗で何も見えなかったのですが、遠くからでも認識できるようになりました!
まるで、街の便利屋さんのようです。。。
さて、今回は花粉症についてです。
2016年春のスギ・ヒノキ花粉飛散総数は、2015年6~8月の気象条件と11~12月のスギ雄花の花芽調査から、東北北部と北陸を除き2015年を上回る見込みです。関西から九州にかけては前年の2倍から3倍になる地域が多く、過去10年平均の52%~131%と予測されています。
また、過去10年平均の飛散量は、10年前と比較して約2倍になっており、近年の花粉飛散量自体も増加しています。
スギ花粉の飛散開始を同じ地点で区切った予測前線図では、2016年春のスギ花粉飛散開始は、15年から16年にかけてはエルニーニョの影響があり暖冬の見込みで、飛散開始は各地とも例年並かやや早く、関西では2月中旬からと予想されていました。
この予想はかなり的中しており、花粉に敏感な患者さまは、眼の痒みや鼻水、鼻づまり、くしゃみといった花粉症の症状をすでに訴えておられます。そして、来週には気温も上昇し、いよいよ本格的に花粉が飛散する予想です。
花粉症対策としてマスクを使用されている方も多いのではないでしょうか。マスクを使用することで、吸いこむ花粉の量を約15~30%に減らすことができると言われており、特に鼻の症状が気になる方にはお勧めです。
また、服装はウールなどの素材は花粉が付着しやすく、綿や化学繊維などは付着しにくいと言われています。春先用の洋服選びに覚えておくと便利ですね。
花粉症を理解し、早めに対策をして、症状が出た場合には早めに受診して、花粉シーズンを快適に乗り切りましょう。
2016.02.20.
院長のお気に入りVol.13 大ちゃん
皆さん、こんにちは^^
関西はこれから春の嵐になるようですね。
風邪やインフルエンザはまだまだ多い時期ですから体調管理には十分注意しましょう。
さて、今日は久々の院長のお気に入りをお届けします。
今回のお気に入りは、「大ちゃん」さん。
平野で「イカ焼き」を楽しむなら、ここでしょう。
場所は、クリニックから南下して、南港通りを過ぎて瓜破霊園に向けてさらに南下すると、一つ目の信号の右角にお弁当屋さんがあります。それを右折してすぐ右手です。
テイクアウトもできますが、カウンター席でイートインもできますし、缶や瓶ですがアルコールも置いてあります。
平野区にはたこ焼き屋さんは沢山あるのですが、イカ焼き屋はなかなかありません。何軒か食べ歩きましたが、えっ!ていうほど小さかったり、薄かったりで、ここ大ちゃん以上の美味しいイカ焼きには巡り合えていません。
写真でも分かるようにお皿から飛び出んばかりのボリューム!そして中に入っているイカの量も半端ない!私はいつもチーズ入りを食べるのですが、300円でお腹いっぱいになるほどです。その他、珍しいところではもち入りもお勧めです。
そして、たこ焼も大きくて美味しいのです。ここのたこ焼の特徴は、中にタコは当たり前ですが、こんにゃくが入っていて食感も楽しめます。さらに、ネギやしょうがは後乗せで、かつお節も粉ではなくて普通のかつお節を振り掛けているので、これまたボリューム満点!
そして、是非お勧めしたいのが、たこの唐揚です。普通は小さくて、硬いタコが使われていることが多いのですが、ここのタコは大きくて柔らかい!ビールのあてに最高なのです。
そして、裏メニューですが玉ねぎのリング揚げも写真のボリュームです。
ご家族でやられていますが、体調に気を付けて、今後ともお元気で頑張って欲しいと思います。
左:店舗入り口 中上:イカ焼き 中下:メニュー 右上:タコの唐揚 右中:玉ねぎリング揚げ 右下:たこ焼き
※関係ありませんが、前回紹介した「まんがい家」さんは閉店されていました。残念です。
2016.02.17.
平野区もインフルエンザ警報発令
皆さん、こんにちは^^
今週は寒い1週間になりそうですが、週末には暖かくなり、来週はまたまた寒くなる様子。
株価も乱高下していますが、気温も同じですね。
本当に寒暖の差が激しく、体調管理が難しい気候になってきました。
さて、ついに平野区にもインフルエンザ警報が発令されました。
保育園や学校でも学級閉鎖が相次いでいます。
以前にも書きましたが、今年は例年に比べインフルエンザの立ち上がりが2か月遅れています。
この調子で行くと、4~5月位までインフルエンザが続くかもしれません。
また、これから本格的な花粉シーズンです。
花粉症の方は、鼻の粘膜がアレルギー反応で傷つくことにより、いっそうインフルエンザにかかりやすくなります。
しっかりとマスクで防御して、早めの服薬を心がけましょう!
でないと、インフルエンザと花粉症のダブルパンチを受けかねませんよ!
2016.02.13.
食べても太りにくくなるサプリ?
皆さん、こんにちは^^
今日は暖かいですね。でもこの週末は春一番が吹いて大荒れ模様。
そして、来週には再び寒波が。。。
春が待ち遠しいですね。
本日の話題は、皆さんにとって夢のようなサプリの話題です。
食べても太らないことを望んでいる人も多いかもしれません。
「プロバイオティクス」という言葉を聞かれた方もおられると思いますが、プロバイオティクスは、人にとって有益な働きをしてくれる微生物で、腸内環境を整える役割があります。
このプロバイオティクスのサプリが夢のサプリになるかもしれません。
今回のアメリカ・バージニアの研究では、肥満ではない男性20人に対し、プロバイオティクスのサプリメントを飲む群と偽薬群にランダムに分け、高カロリー、高脂肪の食べ物を4週間毎日食べた時に、身体にどのような効果が見られるか検証されました。
その結果、プロバイオティクスを飲んだ群では、4週間の体重増加が平均約880g少なくなったのです。
プロバイオティクスを飲むことで、体重増加を抑える効果が見られたということです。
高脂肪、高カロリー食を1か月も続ければ、誰でも体重が増加するのは当たり前ですが、生活習慣の改善に加えて、このような研究を参考にすることで、より健康に近づくかもしれませんね。
2016.02.08.
インフルエンザの解熱薬
皆さん、こんにちは^^
立春も過ぎて、暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続きます。
今週末から寒さも和らぐみたいですが、そのまま暖かくなるのでしょうか?
最近の話題はインフルエンザばかりですが、皆さんにどうしても知っておいて欲しいことがあるので、本日もインフルエンザの話題です。
インフルエンザは多くの場合、高熱により体力などを奪い、重症化し命に関わることも少なくない感染症です。処方されるタミフルなどの抗インフルエンザ薬はウイルスの増殖を抑える薬であり、熱を下げる薬ではありません。
当然ですが、熱を下げるには通常、解熱薬を使います。一般的な解熱薬は、体の中で熱や痛み、炎症などをおこす化学物質などを抑えることで効果をあらわす解熱鎮痛薬となります。「痛み止め」とはこの解熱鎮痛薬を指すことが多く、処方薬だけでなく市販薬としても多くの種類が流通しています。
さて、解熱鎮痛薬と言えば、多くの方がイメージするのは「バファリン」ではないでしょうか?
この製剤の主成分はアスピリンという成分なのですが、このアスピリンを含めていくつかの解熱鎮痛薬をインフルエンザの症状に使用すると体に思わぬ障害をもたらす可能性があります。
アスピリンやエテンザミドなどのサリチル酸系と呼ばれる薬の他、メフェナム酸(ポンタールなど)やジクロフェナクナトリウム(ボルタレンなど)といった解熱鎮痛薬をインフルエンザの発熱に対して使用すると、インフルエンザ脳炎・脳症、ライ症候群といったものが発症する危険性が高くなるとされているのです。頻度は稀ですが特に小児に発症すると、重症化し死亡に至ることさえあります。
医療機関を受診した場合は、インフルエンザでこれらの成分を含む解熱鎮痛薬が処方されることはないとは思いますが(ないと信じたいですが)、市販薬は医療機関の受診無しで購入できてしまうことや同じような名前でも含まれている成分が異なる場合があるため、特に注意が必要と思われます。
日本ではインフルエンザの発熱時に使用する解熱鎮痛薬としてアセトアミノフェンという薬が推奨されています。アセトアミノフェンはカロナール、コカール、アンヒバ、アルピニーなどの名称で処方される薬で、一般的な解熱鎮痛薬とは少し異なる機序で熱や痛みを緩和する薬剤です。そして、一般的な解熱鎮痛薬に多いとされる胃腸障害などの危険性も少ない薬剤です。また喘息などの呼吸器疾患をもつ人にも比較的安全に使用できるとされ、小児から高齢者まで幅広い年代で使用できるのもメリットの一つとなっています。
インフルエンザの発熱にロキソプロフェンナトリウム(ロキソニンなど)も処方されることがありますが、小児などへの安全性が確立していないことなどもあり、ことインフルエンザによる発熱に対しては、第一選択薬はアセトアミノフェンといえるでしょう。
ちなみに、当クリニックでは、ロキソプロフェンを鎮痛目的以外で処方することはまずありませんし、一般の風邪の時の解熱にもアセトアミノフェンを処方しています。
熱が出た時に何でもかんでも手持ちの解熱鎮痛薬を飲むのは控えてくださいね^^
2016.02.03.
インフルエンザと風邪
皆さんこんにちは^^
早いもので、もう2月。そして、今日は節分。
南南東に向かって恵方巻きは食べましたか?
私は今晩いただきます。
さて、インフルエンザの話題続きですが、もう一つお届けします。
インフルエンザが流行し始め、平野区でも学級閉鎖がみられるようになりました。
「もしかしてインフルエンザかも!?」と思う一方で、「ただの風邪!?」と迷うこともあると思います。今回は、インフルエンザの初期症状と風邪との違い、子供と大人の違い、治療薬の概要についてお話します。
インフルエンザの症状と言えば、まず発熱を思い浮かべるかもしれません。たしかに、インフルエンザの特徴として、高熱(おおよそ38度以上)を出すことが知られていますが、その他にもよく知られている症状があります。
それは、咳、関節痛、筋肉痛、頭痛です。この中の関節痛や筋肉痛は、インフルエンザウイルスと戦う物質が体内で出ることと関係しています。この物質は、発熱とも関係していて、ウイルスを退治する白血球の活性化に役立つといわれています。
それではより詳しく、インフルエンザと風邪の症状の違いを見ていきましょう。前述のように、インフルエンザの特徴として高熱がありますが、特に風邪との違いは「急な発熱」です。一般的な傾向として、発症から高熱のピークに至るまでの時間が非常に短い(半日程度)といわれています。また、咳や鼻水といった症状は見られますが、風邪ではこれらの症状が先に見られる場合がある一方で、インフルエンザの場合は、これらの症状が見られずに熱が突然でることもあります。
そして、子供と大人ではインフルエンザの症状に多少の違いが見られます。全体的には、子供の方が大人よりも高熱になりやすいといわれています。また、子供では嘔吐や下痢などの症状も見られることがありますが、大人ではあまり見られません。
それでは、このような症状が見られた場合、どのように対応すれば良いのでしょうか。次に、インフルエンザと風邪で治療方法、特に治療薬について解説します。インフルエンザの治療薬(抗インフルエンザ薬)として、よく耳にする薬は以下の4つでしょう。
タミフル(経口薬、1日2カプセル、5日間)、リレンザ(吸入薬、1日2回吸入、5日間)、イナビル(吸入薬、1回吸入のみ)、ラピアクタ(点滴、1回のみ)
これらの薬は、それぞれ患者さんの年齢や病状によって使い分けられます。薬によって効果にはあまり差がないと報告されています。
一方、風邪では抗インフルエンザ薬が使われることはなく、解熱剤や、一部のものに限り抗生物質などが処方されることが多いと思います。ただし、インフルエンザでは、抗インフルエンザ薬に併せて解熱剤や咳止めなどが使われることもあります。
インフルエンザは重症化する怖れのある感染症です。その症状や風邪との違いを把握することで、より早く対応することができます。
インフルエンザが疑われる症状が見られた場合には、早めに受診してくださいね。
2016.01.29.
授乳中のタミフル
皆さん、こんにちは^^
全国的に冷たい雨が降っていますね。
この1週間で平野区もインフルエンザが注意報レベルに上がってきました。
昨日も1日でA型2名とB型1名が検出されました。
今月はインフル繋がりの話題が続いていますが、今回は授乳中のタミフル内服についてです。
授乳中に薬を使うと、薬が母乳を通じて子どもの体に入ることがあります。そのため授乳中の薬には注意が必要とされますが、インフルエンザの治療に使われるタミフルは安全なのでしょうか。実際の計測値を報告した論文を紹介しましょう。
ある研究班は、インフルエンザをタミフルで治療された女性から相談を受けました。この女性は9か月の子どもに授乳中でしたが、タミフルが母乳を通じて子どもに影響を与えるかどうかを判断する根拠がなかったため、研究班は治療期間の授乳中止を勧めました。
そのかわり、研究班はタミフルの治療が行われた5日間に、この女性から母乳のサンプルを提供してもらい、母乳の中にタミフルまたはその代謝物が含まれているかどうかを調べたのです。
分析の結果、母乳に含まれていたタミフルとその代謝物の量はわずかでした。乳児が1日母乳だけを飲んだ場合、最大で体重1kgあたり0.012mg程度のタミフルを飲むことに相当すると計算されました。これは母親が体重1kgあたり2.5mg程度を飲んでいたことに比べると0.5%の量であり、一般に安全性の目安とされる10%を下回ることから、影響の心配が少ない範囲と判断されました。
微量ながら母乳にもタミフルが移行することから、タミフルの添付文書には「授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせる」という記載がありますが、具体的な危険性が指摘されているわけではないのです。
また、国立成育医療研究センターが公表している「授乳期でも安全に使用できると考えられる薬」の一覧の中にもタミフルは含まれています。
そうでなくても育児に大変な時に、高熱や倦怠感や関節痛や頭痛などの様々なインフルエンザの症状で苦しむのは更につらいことです。
早期に受診をして、早期にタミフルの内服を行いましょう!
2016.01.25.
妊娠とタミフル
皆さん、こんにちは^^
今年最強の寒波で沖縄でも雪!
大阪も寒いです。。。
インフルも猛威をふるいはじめました。
ということで、またまたインフルつながりの話題です。
妊娠中のインフルエンザ感染は、産まれてくる子どもにも影響することがあります。子どもと母親の体を守るため、早い時期から治療を始めることが重要です。
一般的にインフルエンザの治療に使われるタミフルは、症状が現れてから2日以内に服用することで有効性が示されている薬です。今回の研究は、2009年にニューヨークで確認されたインフルエンザ感染者のデータを分析し、妊婦がインフルエンザ感染から何日以内にタミフルを服薬したかというデータとその後の重症化について検証しています。
症状の開始から2日以内にタミフルを服用した妊婦30人のうち重症化した人は1人だけ(3.3%)でしたが、症状の開始から3~4日後に治療を開始した14人のうち3人(21.4%)が、5日以上経てから治療を開始した9人のうち4人(44.4%)が重症化しました。
また、22人の女性がインフルエンザによる入院中に出産し、新生児がNICUで集中治療を受けたり死亡したりする割合は重症の女性6人のうち5人(83.3%)に、対して中等症の女性では16人中2人(12.5%)に起こりました。
つまり、妊婦ではインフルエンザの発症後2日以内にタミフルを服用すると、それよりも後に服用した人と比べて、重症化する人が少ないという結果でした。また、重症化した人のほうが、産まれた子どもがNICUで集中治療を受けたり死亡したりする割合が多くなっていました。
妊娠中に熱や咳が出ると、不安になることも多いと思います。
母体のためだけでなく、お腹のお子さまのためにも、できるだけ早く治療を受けることをお勧めします。
2016.01.20.
インフルエンザにかかりにくい人?
皆さん、こんにちは^^
いっぺんに寒くなって、北海道や東北では2か月間の雪が2日で降るという大寒波。
大阪でも一昨日の夜中は粉雪が少し舞ってました。
さて、前回アップした「しょう油でインフル阻止」は12月にもアップしておりました。
すいませんでした。
ということで、気を取り直して、インフルつながりの話題をお届けします。
毎年流行するインフルエンザ。インフルエンザが流行しない年というのは、未だかつてありません。
患者数は例年1,000万人前後ですから、およそ10人に1人がインフルエンザにかかる計算になります。
インフルエンザの話になると、「まだ一度もかかったことがない」、「大人になってからかからなくなった」という人は珍しくなく、その一方で逆に「2年連続でかかっている」という不運な方もいらっしゃいます。体質によって、インフルエンザにかかりやすい人とそうでない人がいるのでしょうか?
インフルエンザにかかりにくくなる体質というのは、まだ医学的には信頼できる報告がありません。しかし、「今まで一度もかかったことがない!」という人もいるのが現実です。それはなぜでしょうか? かかりやすい人、かかりにくい人がいるのでしょうか?
1年のうちで10人に1人がインフルエンザになるとすると、20年連続でインフルエンザに「かからない」確率は計算上12%です。つまり、知人が100人いたら、その中で12人は20年連続でかかっていない人だということになります。その一方で、2年連続でかかってしまう不幸な人が数人いても、おかしくないでしょう。
つまり、インフルエンザに強い(または弱い)気がしてしまうのは、体質ではなく単に統計的な問題として説明可能なようです。そこから考えると、これまで一度もインフルエンザにかかったことがなかったとしても、今年かかる可能性が低いとは決して言えないということになります。
インフルエンザを予防するための効果が最も高いと考えられているのはワクチンによる予防接種です。
しかし、ワクチンであっても100%の予防率というわけにはいきません。ワクチンの効果については様々な研究があり、これらを統合したところ、予防効果は75~86%と推定されています。
当クリニックでも1月末までご用意しているので、まだの方は早めに接種してくださいね^^
2016.01.15.
しょう油でインフル増殖を阻止
皆さん、こんにちは^^
本当に寒くなりましたね。といってもこれが例年通り。
前回も書きましたが、今までが暖かすぎたのです。
前回から、さらにそのご家族からもインフルA型が検出され、ラピアクタの点滴をして帰られました。
さて、今日の話題は前回に引き続きインフルの話題です。
しょう油は殺菌効果や臭みを消す効果などが古くから知られていますが、こうした機能を基に、あのキッコーマンは、富山大学、中部大学との共同研究で、しょう油によるインフルエンザウイルス増殖阻害効果で新知見を得ました。
様々なウイルスに対する増殖阻害効果を培養細胞により評価したところ、インフルエンザウイルスで比較的高い効果が確認できました。そこで、インフルエンザウイルスに感染させたマウスを用いて、感染前後それぞれ7日間しょう油を経口投与し、体重の変化、感染3日後のウイルス量、感染14日後の中和抗体価を測定。しょう油非投与のマウスと比較したところ、有意なウイルス増殖阻害効果と中和抗体の産生増強効果、感染にともなう体重減少の抑制が認められました。
さらに、しょう油にエタノールを添加し沈殿物と上澄みに分けて、しょう油、沈殿物、上澄みをマウスに投与したところ、しょう油摂取群と上澄み摂取群に同じウイルス増殖阻害、中和抗体産生増強、体重減少抑制の効果が確認されました。
今回の結果を踏まえて、キッコーマンは上澄みから活性成分を探索し同定するとしています。
将来、しょう油から製造されたインフルエンザワクチンが登場するかもしれませんね^^