あれこれブログ

2016.02.08

インフルエンザの解熱薬

皆さん、こんにちは^^
立春も過ぎて、暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続きます。

今週末から寒さも和らぐみたいですが、そのまま暖かくなるのでしょうか?
最近の話題はインフルエンザばかりですが、皆さんにどうしても知っておいて欲しいことがあるので、本日もインフルエンザの話題です。

インフルエンザは多くの場合、高熱により体力などを奪い、重症化し命に関わることも少なくない感染症です。処方されるタミフルなどの抗インフルエンザ薬はウイルスの増殖を抑える薬であり、熱を下げる薬ではありません。
当然ですが、熱を下げるには通常、解熱薬を使います。一般的な解熱薬は、体の中で熱や痛み、炎症などをおこす化学物質などを抑えることで効果をあらわす解熱鎮痛薬となります。「痛み止め」とはこの解熱鎮痛薬を指すことが多く、処方薬だけでなく市販薬としても多くの種類が流通しています。

さて、解熱鎮痛薬と言えば、多くの方がイメージするのは「バファリン」ではないでしょうか?
この製剤の主成分はアスピリンという成分なのですが、このアスピリンを含めていくつかの解熱鎮痛薬をインフルエンザの症状に使用すると体に思わぬ障害をもたらす可能性があります。
アスピリンやエテンザミドなどのサリチル酸系と呼ばれる薬の他、メフェナム酸(ポンタールなど)やジクロフェナクナトリウム(ボルタレンなど)といった解熱鎮痛薬をインフルエンザの発熱に対して使用すると、インフルエンザ脳炎・脳症、ライ症候群といったものが発症する危険性が高くなるとされているのです。頻度は稀ですが特に小児に発症すると、重症化し死亡に至ることさえあります。
医療機関を受診した場合は、インフルエンザでこれらの成分を含む解熱鎮痛薬が処方されることはないとは思いますが(ないと信じたいですが)、市販薬は医療機関の受診無しで購入できてしまうことや同じような名前でも含まれている成分が異なる場合があるため、特に注意が必要と思われます。

日本ではインフルエンザの発熱時に使用する解熱鎮痛薬としてアセトアミノフェンという薬が推奨されています。アセトアミノフェンはカロナール、コカール、アンヒバ、アルピニーなどの名称で処方される薬で、一般的な解熱鎮痛薬とは少し異なる機序で熱や痛みを緩和する薬剤です。そして、一般的な解熱鎮痛薬に多いとされる胃腸障害などの危険性も少ない薬剤です。また喘息などの呼吸器疾患をもつ人にも比較的安全に使用できるとされ、小児から高齢者まで幅広い年代で使用できるのもメリットの一つとなっています。
インフルエンザの発熱にロキソプロフェンナトリウム(ロキソニンなど)も処方されることがありますが、小児などへの安全性が確立していないことなどもあり、ことインフルエンザによる発熱に対しては、第一選択薬はアセトアミノフェンといえるでしょう。

ちなみに、当クリニックでは、ロキソプロフェンを鎮痛目的以外で処方することはまずありませんし、一般の風邪の時の解熱にもアセトアミノフェンを処方しています。
熱が出た時に何でもかんでも手持ちの解熱鎮痛薬を飲むのは控えてくださいね^^

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