あれこれブログ
2016.01.12.
今季初のインフルエンザ検出
皆さん、こんにちは^^
この週末は各地で成人式が行われ、街中でも着物姿の女性を沢山見かけました。
皆さん、非常に晴れ晴れしい表情をされていて、何だか羨ましかったです。
やっぱり若いっていいですね^^
(私も気持ちだけは若いつもりなんですが、、、)
さて、本日、当クリニックで今季初めてのインフルエンザA型を検出しました。
昨年は12月中旬にはすでにインフルエンザの患者さまがおられたので、1か月も遅れています。
何と遅いことでしょう。やはり暖冬の影響はインフルエンザにも関係しているようです。
症状は、38度以上の発熱と頭痛、咳、倦怠感、関節痛でした。
通常は5~10分かかる検査キットですが、1分くらいで判定がでました。
昨日から例年並みの寒さに戻っています。
寒くなって猛威を振るうのがインフルエンザです。
これから受験シーズンの始まりです。
今週末にセンター試験を受けられる方も沢山いらっしゃると思いますが、くれぐれも注意してくださいね。
うがい、手洗い、マスク着用。そして、室内の保温だけでなく、加湿もお忘れなく!
2016.01.08.
PM2.5とアレルギー性鼻炎
皆さん、こんにちは^^
急に寒くなって、このあいだまでの陽気がウソのようです。
インフルエンザはまだ流行していませんが、胃腸炎が非常に増えています。
皆さんも気を付けてくださいね。
さて、最近中国の大気汚染の話題をよく耳にしますが、今回はその主役であるPM2.5の話題です。
少し前の話になりますが、兵庫医科大学は、PM2.5の大部分を占める「ディーゼル排気微粒子」がアレルギー性鼻炎を悪化させるメカニズムを明らかにし、それを予防する薬剤と薬剤のスクリーニング法も開発したと発表しました。
アレルギー性鼻炎の患者数は先進国を中心に増加の一途にあり、国内でも約40%もの国民がアレルギー性鼻炎に罹患していると言われています。しかし、アレルギー性鼻炎の発症機序には不明な点も多く、根本的治療法は確立していません。
また近年、中国大陸から高濃度のPM2.5が飛来した時期と春のスギ花粉飛散時期が一致し、以前に比較してアレルギー性鼻炎の患者数は急激に増加、症状の悪化を訴える患者が増加しています。
さらに、国内の自動車からのディーゼル排気微粒子が原因で、今日も喘息やアレルギー性鼻炎の患者はその症状の悪化に悩まされていますが、ディーゼル排気微粒子のアレルギー性鼻炎を悪化させるメカニズムも不明で、治療・予防方法も全く確立されておらず、その解明が急務となっていました。
今回の研究の結果、ディーゼル排気微粒子が鼻粘膜上皮細胞のバリア機能である「タイトジャンクション」(=隣り合う上皮細胞を強く結合する膜蛋白質)を破壊することで、花粉アレルゲンの透過性が亢進し、それによって少量の花粉でもアレルギー性鼻炎症状が重症化する可能性があることを明らかにしました。
さらに、このタイトジャンクションを破壊する正体は、ディーゼル排気微粒子に含まれる炭化水素や有機物質、硫化塩などの「酸化ストレス」であることを解明。抗酸化剤であるN-アセチルシステインがタイトジャンクションの破壊を抑制し、アレルギー性鼻炎症状の悪化を予防できることを明らかにしました。このことにより、「新規アレルギー性鼻炎」の治療・予防薬のスクリーニング法を確立することも可能になりました。
また、このスクリーニング法はアレルギー性鼻炎に留まらず、ディーゼル排気微粒子が原因となって発症する呼吸器疾患(喘息や慢性閉塞性肺疾患など)や皮膚疾患(アトピー性皮膚炎など)、神経疾患、循環器疾患などに対しても効果が期待されているのです。
現在の喘息の治療の第一選択薬は吸入ステロイド薬ですが、いつの日か抗酸化剤の吸入薬が第一選択薬になるかもしれませんね^^
2016.01.04.
明けましておめでとうございます
2015.12.28.
本年度の診察終了
皆さん、こんにちは^^
年末らしい寒さになってきました。
そして今年もあと3日。
本日で本年度の診察が無事に終了しました。
そしてクリニックの院長に就任して2年が経ちました。
本当にあっと言う間でした。
最初はご近所の方がほとんどでしたが、最近は長引く咳で遠方から来られる方が増えてきました。
インターネットのおかげです。
そして、日々患者さまと接している看護師や受付などのスタッフのおかげです。
来年も体調に気を付けて、頑張っていただきたいと思います。
それでは、来年も皆さまにとって素敵な年でありますように。
良いお年をお迎えください。
2015.12.26.
しょう油がインフル増殖を阻止!
皆さん、こんにちは^^
クリスマスも終わり、今年もあと5日となりました。
早いですね。師走とはよく言ったものです。
今年のインフルエンザは11月ごろから騒がれましたが、暖冬のおかげで流行は少し遅れるようです。
そこで、今回はちょっと面白いインフルエンザの話題をお届けします。
しょう油は殺菌効果や臭みを消す効果などが古くから知られていますが、こうした機能をもとにウイルスに対する効果を調べたのが今回の話題です。しょう油で有名なあのキッコーマンは、富山大学、中部大学との共同研究で、しょう油によるインフルエンザウイルス増殖阻害効果で新知見を得ました。
様々なウイルスに対する増殖阻害効果を培養細胞により評価したところ、インフルエンザウイルスで比較的高い効果が確認できました。そこで、インフルエンザウイルスに感染させたマウスを用いて、感染前後それぞれ7日間しょう油を経口投与し、体重の変化、感染3日後のウイルス量、感染14日後の中和抗体価を測定。しょう油非投与のマウスと比較したところ、有意なウイルス増殖阻害効果と中和抗体の産生増強効果、感染にともなう体重減少の抑制が認められました。
さらに、しょう油にエタノールを添加し沈殿物と上澄みに分けて、しょう油、沈殿物、上澄みをマウスに投与したところ、しょう油摂取群と上澄み摂取群に同じウイルス増殖阻害、中和抗体産生増強、体重減少抑制の効果が確認されました。
今回の結果を踏まえて、キッコーマンは上澄みから活性成分を探索し同定するとしています。
将来、しょう油から製造されたインフルエンザワクチンが登場するかもしれませんね^^
2015.12.22.
クミンでコレステロール改善
皆さん、こんにちは^^
明日はお休みで、雰囲気はいよいよクリスマスに向けてのラストスパートといった感じですね。
しかし、小さいお子様のいらっしゃる親の皆さんは大変ですね。
話によると、最近の子供へのクリスマスプレゼントは非常に高価らしいじゃないですか。
皆さん、頑張ってくださいね!
さて、今回の話題はクミンの効能についてです。
スパイスの一種であるクミンは、様々な料理に用いられる食材で、カレーパウダーの主原料としてもお馴染みです。今回のイランでの研究では、このクミン摂取とコレステロール値や肥満と関連する数値の関係が調べられました。
その内容は、88人の肥満傾向の女性を、クミンパウダーとヨーグルトを混ぜて摂取する群と、ヨーグルトのみを摂取する群の2群にランダムに分けました。クミンパウダーは、1日3gを3ヶ月間摂取することとしました。
その結果、クミンパウダーは、空腹時コレステロール、中性脂肪、LDL(悪玉)コレステロールの値を減少しただけでなく、HDL(善玉)コレステロールの値を増加しました。
また、体重、BMI、ウエスト周径、脂肪量やそのパーセントを有意に減少しました。
肥満を改善する食事療法は様々なものが報告されています。クミンがどのようなメカニズムで血液検査値や体重を改善するかは今の段階では不明ですが、今後検証されることで、将来的にクミンの有効性が認められるかもしれません。
しかし、クミンとヨーグルトの組み合わせを、毎日3か月食べるのは、日本人にはちょっとコクかもしれませんね。。。
2015.12.17.
動物に触れて喘息予防
皆さん、こんにちは^^
皆さんは忘年会はもう済みましたか?
私は昨日が医療法人の忘年会でした。
約40名の職員が一堂に会し、食事を楽しむのもいいものです。
最後は酔いも回って現金争奪戦じゃんけん大会も盛り上がっていました^^
さて、本日の話題は、動物と喘息についてです。
小児喘息の増加は世界的な健康上の懸念となっており、子どもが小さい頃の生活習慣によって、喘息の起こりやすさが変わるといわれています。
今回の研究では、スウェーデンで産まれた約65万人の子どもを対象に、生後1年以内に犬などの動物に接触したことと喘息の発症に関連性があるか検証されました。
その結果、0歳児から犬に触れた子どもは、3歳から6歳までの間で喘息を発症する危険性が少なくなるという結果でした。
子どもに動物のアレルギーが見つかっているときなどは勧められませんが、子どもが動物に触れることで、教育上や健康上、心理上の良い影響があるという意見があり、こうした研究も参考にしてよいかもしれませんね。
2015.12.12.
紅茶が骨折を救う
皆さん、こんにちは^^
昨日は平野区も警報が出るほどの荒れ模様でしたが、本日はポカポカ陽気です。
こんな日はランニングでもやりたいところですが、、、
何と1週間前に小指の骨折で手術をしまして、まだ痛みがあるのでウォーキングにしときます。
今回の話題は、骨折つながりではないのですが、紅茶についてです。
紅茶は以前にも体型改善に良いとブログで書きましたが、骨折予防にもいいらしいです。
加齢とともに骨粗鬆症が進行し、骨折の危険性は高まることは知られています。
今回紹介する研究は、その予防として、紅茶と、その他の食事にも含まれるフラボノイドの効果を検証しています。
オーストラリアの研究チームは、76歳以上の女性1,188名を対象に、日常的な食事内容を調査し、摂取している食事や飲み物とそれに含まれるフラボノイド含有量を評価しました。
対象者について10年間もわたる追跡調査を行い、骨粗鬆症による骨折の発生と食事習慣の関連を検証しました。
紅茶を1日3杯以上飲むと、週に1杯以下飲む場合と比べて骨粗鬆症による骨折の危険性が30%低くなりました。
また、紅茶や食事から摂取されたフラボノイドの量が全体の順位で上から3分の1の人は、下から3分の1の人よりも骨折の危険性が低い結果となりました。
フラボノイドには、骨密度を上げる効果があると言われています。もちろん、紅茶をよく飲む人はその背景に何かしらの生活習慣があり、フラボノイドではなくその生活習慣が骨折の危険性を減らしている可能性は否定できません。
今後の検証が期待されますが、紅茶が色々な意味で体に良いのは確かかもしれません。
でも1日に3杯の紅茶を続けるのはちょっと無理かな。アルコールなら可能ですが。。。
2015.12.08.
フレンチパラドックス
皆さん、こんにちは^^
先月にはボジョレーヌーボも解禁となり、これからのシーズンは忘年会等でワインを飲む機会も増えると思います。
本日は、そのワインに関係のある「フレンチパラドックス」の話題です。
「勤労は日々を豊かにして、酒は日曜日を幸福にする」
19世紀に活躍したフランス人の詩人ボードレールの名言です。フランス人はグルメで美味しいものを食べ、ワインも多く飲んでいるのにもかかわらず、イギリス人やドイツ人よりも寿命が長く、心筋梗塞が少ないという「フレンチパラドックス」が指摘されていました。
デンマークで行われたある研究では、ワインをたくさん飲んでいた人ほど死亡率が低く、ビールや蒸留酒ではこのような傾向は認められなかったと報告されています。赤ワインに含まれるポリフェノールがLDLの酸化を防ぐため心筋梗塞になりにくいという説もあります。しかし本当にフレンチパラドックスの原因はワインにあるのでしょうか?
先ほど紹介した研究グループは、この疑問へのヒントとなる興味深い論文も発表しています。大手スーパーマーケット2社が提供した約350万件のレシート情報を得て、ビールを買った人、ワインを買った人が他にどんな食品を買ったのか調査しました。その結果、ビール派はソーセージ、マーガリン・バター、豚肉など、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸といった心筋梗塞の原因となりうる食品をより多く買っていることが分かりました。逆にワイン派は、心筋梗塞を予防する多価不飽和脂肪酸の多い油脂、野菜、果物を選んでいました。さらに、普通のチーズや牛乳ではなく、低脂肪のものを好んで買っていることも分かりました。
フレンチパラドックスには、ワインのポリフェノール効果のみならず、おつまみの種類も関係していたようです。
では、ワインなら安心してたくさん飲むことができるでしょうか?健康な人を対象に飲酒量を調べ、10年あまりフォローした研究では、最も健康的な飲酒量(エタノール量)は6g/日で、健康被害が出始めると考えられるのは42g/日を超えたときでした。
お酒の種類ごとにエタノール量を概算すると、度数16度の日本酒1合は23g、度数5度のビール大びん1本は25g、度数30度の焼酎0.5合は21g、度数12度のワインをグラス1杯なら12gです。こう見るとワインのエタノール量が一番少ないですが、ボトル1本空けてしまうと71gとなるので、油断は禁物です。
もうひとつの疑問は、飲む量は変わらないとしても、毎日飲む「晩酌型」か、たまに飲む「宴会型」ではどちらが良いのかということです。飲酒量ごとに適した飲酒頻度があるのかもしれませんが、まだ結論は出ていないそうです。
これからの宴会のちょっとしたネタにも使えそうな話ですよね。
ちなみに私は晩酌型でもあり宴会型でもありますが、、、
2015.12.05.
クリスマス装飾第2弾
皆さん、こんにちは^^
強風の日が続いていますね。
風さえなかったらお天道様で暖かいのですが、、、
もう12月なので仕方ないのかもしれません。
さて、今回は室内の装飾を取り上げました。
クリニックとデイサービスの装飾です。
絵のようなものは、ちぎり絵となっています。