あれこれブログ
2017.08.22
癌はタイプミス
皆さん、こんにちは^^
関東では8月に入って21日連続雨ですが、関西は猛暑が続いています。
野菜の高騰など今後に影響を残しそうですね。
さて、今回の話題は、癌の発生はタイプミスと同じという話題です。
肺癌や胃癌は、たばこや食事などの環境要因で起きやすく予防が有効ですが、脳腫瘍や乳癌、前立腺癌など多くの癌は、細胞分裂の際に誰にでも起きる遺伝子の複製ミスが主な原因だとする研究結果を米ジョンズ・ホプキンズ大のチームが発表しました。
チームは「複製ミスは、タイプミスと同じで一定の割合で必ず起きる。癌との戦いに勝つには、予防だけでなく、早期発見が重要だ」と訴えています。
癌の原因には大きく分けて、大気汚染、喫煙、食事といった環境要因、親から受け継いだ遺伝要因、自然に起き、防ぐことの難しい遺伝子の複製ミスの三つに分けられるのです。
チームは国際癌研究機関に登録された世界69カ国の癌患者のデータベースや英国のデータなどを使って、32種の癌について三つの原因の寄与度がどの程度になるか調べました。
この結果、全体では癌を引き起こす遺伝子変異の66%は複製ミスが原因なのに対し、環境要因は29%、遺伝要因は5%であることが分かりました。
複数の変異がなければ癌を発症しないことを考慮すると、環境を改善することで癌の42%は防げると見積もっています。
種類別では、肺癌、胃癌は環境要因の寄与する度合いがそれぞれ66%、55%と高かった一方で、前立腺癌や乳癌は環境要因の割合が低かったのに対し、複製ミスが96%、83%と高くなっていました。
タイプミスと同じと言われても、しっくりしませんが、やはり早期発見が非常に大切なようです。
そのためにも、遺伝子検査がもっと手軽に安価にできる時代が来てほしいものです。