あれこれブログ
2014.12.12
インフルエンザワクチンの誤解
皆さん、こんにちは^^
今年もあと20日。早いですね、師走だけに。
当クリニックもクリスマスの飾りつけがやっと終わりました。
さて、インフルエンザワクチンについて。
「インフルエンザワクチンをシーズンの最初に接種すると、シーズン終盤には抗体価が低下してワクチンの効果が期待できない」。来院された患者さまや現場の医療従事者からこのような誤解を耳にすることがあります。
日本臨床内科医会インフルエンザ研究班の研究によると、インフルエンザワクチン接種前、接種2週間後、4週間後、流行期後の約6カ月後にワクチンの抗体価を測定すると、多くの人で半年後も抗体価が感染防御水準以上に保たれていて、防御効果は十分継続していると考えられるのです。
また、ワクチンを接種した人にありがちな誤解が「ワクチンを接種したのにインフルエンザにかかったのはおかしい」というもの。現行のインフルエンザワクチンが、発症を抑制できることは様々な研究からも明らかで、重症化予防も期待できるのです。
ただ、感染そのものを予防する効果には限界もあり、感染を100%防ぐことができるものではないことをご理解いただければ幸いです。
ですから、インフルエンザワクチンは必ず早めに接種するようにしましょうね!