あれこれブログ
2020.05.11
新型コロナと栄養
皆さん、こんにちは^^
新型コロナも何となく収束に向かってるようですが、まだまだ気は抜けません。
本日は、新型コロナと栄養についてお届けします。
欧米各国で爆発的に感染者が増加し、イタリアやニューヨークでの医療崩壊のニュースは衝撃的でした。すでに日本にもこの状況が訪れようとしていると思うと戦慄を覚えます。科学が発達した現代にあっても、治療薬やワクチンがないことの恐ろしさを改めて思い知らされました。もしウイルスが体内に入ってきたら、自分の免疫機能をもって未知のウイルスと闘わなければなりません。
栄養状態は、ウイルスと闘うための土台です。どんなに最先端の医療機器を使って治療をしても、「土台」となる体がぐらぐらであれば、土台もろとも壊れてしまいます。一般の方が自分の栄養状態を確認する第一歩は、定期的な体重計測です。痩せすぎていないか、徐々に体重が減っていないか、変動をチェックしてみてください。また、傷が治りにくい、皮膚が荒れやすい方は、たんぱく質や微量栄養素の不足かもしれません。鉄欠乏貧血の方は、爪がもろく平らになったり、スプーン状に反ったりしていることがあります。
そして、食事の量や内容も振り返ってみましょう。外出自粛により「カップラーメンにおにぎり」といった食生活になっている人は、「たんぱく質不足」「微量栄養素不足」が心配です。どうしてもバランスよく食事を取るのが難しい方は、いろいろな微量栄養素がまんべんなく含有されている「マルチビタミン&ミネラル」のサプリメントを活用してみてはいかがでしょうか。栄養剤は微量栄養素も含まれているものがお勧めです。
糖尿病や心臓病などの基礎疾患のある患者の死亡率が高いことも明らかになっています。もともと持っていた生活習慣病などがあることで、今回のような未知の感染症によって、命を落とす危険性が高まってしまうという事実を、どれほどの人が深刻に受け止めているのでしょうか。「持病」がある人やそのご家族には、細心の注意をしていただきたいと思います。
当たり前で地味な営みかもしれませんが、バランスの取れた食生活を積み重ねることが、生活習慣病を防ぎ、低栄養状態を改善し、感染症に対する「備え」につながります。新型コロナウイルスに対しては、これから長期戦になると思いますが、社会全体で「栄養の備え」をしていきたいですね。