あれこれブログ
2020.04.10
餅は餅屋
皆さん、こんにちは^^
大阪でも何と92人の新たな新型コロナウイルスの感染者。
これから、まだまだ増えるんでしょうね。
今更言っても仕方ないですが、緊急事態宣言のタイミングは遅かったですね。
さて、気を取り直して、本日は餅は餅屋のお話です。
先日のこと。長引く咳で来院されたある女性の方。咳喘息の診断で張り薬と飲み薬、吸入薬の説明をして1週間後の来院を指示しました。
1週間後、再診に現れたその方は、咳が改善しないと浮かない表情でした。「ちゃんと吸入は出来ていますか?」と質問すると、何となく返事がはっきりしません。よくよく話を聞いてみると、どうやらステロイド吸入薬を自己判断でしていなかったことが判明。
「ステロイドの内服薬とステロイド吸入薬は、体の中に入る量が1000:1位なので、全く心配は要りませんよ。」と説明し、また2週間後に来院してもらうことになりました。
今はインターネットが普及し、患者さんが自分で様々な情報を取得できる時代です。中には、インターネット上の情報に影響されて、こちらの指導通りに治療をしないなど、自己判断で行動される患者さんもおられます。
そういったケースは、残念ながら、誤った情報を鵜呑みにしてしまっていたり、書いていることを正しく理解できていなかったりする場合がほとんどです。診ていて思うのは、やはり「専門のことは専門家に任せるのが一番」ということです。
餅は餅屋といいますが、医療に限らず、専門外のことは、専門家の意見に耳を傾けることが大切です。自分で調べたり考えたりももちろん大切ですが、そればかりに気を取られて行動してしまうと、自らの選択肢を狭める結果につながりかねません。
自分で調べようとする姿勢は尊重しつつも、間違った認識は正していくように努めている私です。人生、日々勉強!