あれこれブログ
2019.11.26
養命酒でインフル予防?
皆さん、こんにちは^^
今週になって最高気温も20℃に届かず、肌寒いですね。
今回はインフルつながりで、TVのCMでもよく出てくる養命酒に関する話題です。
養命酒製造株式会社(以下、養命酒)と愛媛大学医学部附属病院抗加齢・予防医療センターの共同研究グループは、2017/2018シーズンに実施した「クロモジエキス配合あめ」のインフルエンザ予防効果に関する二重盲検試験を実施。風邪症状(発熱、喉・鼻症状)の有無や有症日数についても同時に解析を行った結果、クロモジエキス配合あめ摂取群がプラセボあめ摂取群と比較して、インフルエンザ感染患者の抑制ならびに風邪症状の有症期間を有意に短縮しました。対象者は同大学で勤務し、インフルエンザワクチン接種済みの看護師の男女134名で、1日3回、12週間にわたりクロモジエキス67mgを配合したあめ摂取群とプラセボあめ群に割り付けられました。
養命酒の含有成分であるクロモジ(黒文字、漢方名:烏樟[うしょう])は、日本の産地に自生するクスノキ科の落葉低木です。クロモジから得られる精油はリラックス作用が期待されるリナロールを主成分とし、非常に良い香りがあることから、古くから楊枝や香木などに使用されていました。また、耐久性もあるため、桂離宮の垣根や天皇の即位式後の大嘗祭でも使用されました。
クロモジは全国各地でお茶として販売されていますが、本研究ではあめを利用しています。その理由として、同グループは「インフルエンザウイルスは主に上気道で感染して増殖する。抗インフルエンザ効果が長期間発揮するには成分が長く滞留することが必要であり、あめならば咽頭から喉頭部分に滞留するため予防が可能と考えた」と述べています。加えて、「ただし、一般的な予防法(流行前のワクチン摂取、外出後の手洗いなど)を行いながらの摂取が前提」と、注意事項も伝えています。
養命酒もそのうち「あめ」に姿を変えて、薬局で売られる日が来るのでしょうか?