あれこれブログ
2018.03.29
シムビコートが効かない①
皆さん、こんにちは^^
すっかり春ですね。平野公園の桜も満開です。
花見したいですね!
さて、今回は私が最も信頼している薬の一つである「シムビコート」のお話です。
風邪の後の長引く咳で来院された30歳代の女性。
以前から同様な症状を繰り返されて、色々な病院を回り、気管支喘息や逆流性食道炎や咳喘息等の診断のもと、治療されていました。
待合でもかなり咳き込まれている様子。
呼吸音は正常、強制呼気でも呼吸音正常。
呼気NOは26と微妙な数字。
アレルギー歴は花粉症かな?程度。
お薬手帳を見ると、モンテルカスト(シングレア)とシムビコートが処方されていました。
「シムビコートでよく効きませんでしたか?」と質問すると、
「ほとんど効きませんでした。先生(前医)はよく効くからって言ってたんですけど。。。」
おかしいなぁ?と思いましたが、やはり咳喘息の診断のもと、気管支を広げるテープ、アレルギーを抑える薬と、上皮を修復して痰の切れを良くする薬と、吸入のシムビコートの説明に入りました。
「帰ったらすぐ2吸入、寝る前にも2吸入、そして明日からは定期的に朝2吸入夜2吸入してください。それでも途中で咳き込むようなことがあったら、屯服として追加で吸入してください。ただし、1日8吸入までで。」と、当たり前の説明を終えると、その患者さんは、
「こんな話は一切聞いていませんでした。ただ単に、吸入してとしか聞いていませんでした。」と。
なんとも勿体ない話です。せっかくのシムビコートの特徴であるSMART(Symbicort Maintenannce & Reliever Therapy)療法の説明が一切されていなかったのです。しかも、低用量の朝1吸入夜1吸入のみ。
説明に納得されたその患者さんは、1週間後にやってきました。
「先生、とっても良くなりました!」
めでたし、めでたし。