あれこれブログ

2017.03.10

口腔アレルギー症候群

皆さん、こんにちは^^
今週は寒い冬に逆戻りですが、季節は確実に進んでいますね。
それは、花粉症の患者さんが連日来られるからです。
今日は、花粉症に関連した口腔アレルギー症候群についてです。

この季節、「今年も来たか…」と憂鬱な気分の方も多いのではないでしょうか。目はかゆいし、鼻もグジュグジュ…、仕事や日常生活に影響を与える花粉症ですが、今や大人だけの問題ではありません。
ロート製薬株式会社が0~16歳の子ども2,935人の親に行った調査では、約3割の親が「子どもが花粉症だと思う」と回答。子どものアレルギー症状のなかでも花粉症は増加傾向にあり、アトピー性皮膚炎(9.9%)の3倍以上。一方、喘息は8.0%、食物アレルギーは6.1%という結果でした。

症状が出る季節は、春が85.8%と断トツ。スギのほかにも、ヒノキやシラカバ、ハンノキなど、さまざまな樹木の花粉が飛び交います。次が秋で、39.0%。春に比べると少ないものの、秋もれっきとした花粉症シーズンで、ブタクサやヨモギなど雑草の花粉が症状を引き起こします。

花粉症との関係が指摘されている症状に、「口腔アレルギー症候群」があります。食物アレルギーの一種で、特定の果物を食べると、口や唇、喉などにかゆみやピリピリ感が表れます。今回の調査では、花粉症の子どもの20.6%が「果物を食べてかゆみを感じたことがある」と回答。たいていはしばらくすると治りますが、長く続く場合や息苦しさを感じる場合は、アナフィラキシーショックにつながる危険もあるので、速やかに医療機関を受診しましょう。

原因となる果物は「リンゴ・モモ・キウイ」が50.0%と最も多く、次が「メロン・スイカ」の38.9%。いずれの果物も花粉のアレルゲンと構造が似ているため、口腔内でアレルギー症状が起こると考えられており、「交差反応」といわれています。リンゴ・モモ・キウイはハンノキやシラカバ、メロン・スイカはヨモギやブタクサ、トマトはスギと交差反応があると報告されています。

子どもの花粉症については、ぼーっとしているなど、他人からはわかりづらい特徴があるので、周囲の大人が注意してあげることが大切。さらに、乳幼児期から花粉を避ける、屋内への花粉侵入を予防するなど、発症を防ぐことも大切です。
しっかりと予防して、きちんと内服をして、花粉症の季節を乗り切りましょう!

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