あれこれブログ
2016.02.03
インフルエンザと風邪
皆さんこんにちは^^
早いもので、もう2月。そして、今日は節分。
南南東に向かって恵方巻きは食べましたか?
私は今晩いただきます。
さて、インフルエンザの話題続きですが、もう一つお届けします。
インフルエンザが流行し始め、平野区でも学級閉鎖がみられるようになりました。
「もしかしてインフルエンザかも!?」と思う一方で、「ただの風邪!?」と迷うこともあると思います。今回は、インフルエンザの初期症状と風邪との違い、子供と大人の違い、治療薬の概要についてお話します。
インフルエンザの症状と言えば、まず発熱を思い浮かべるかもしれません。たしかに、インフルエンザの特徴として、高熱(おおよそ38度以上)を出すことが知られていますが、その他にもよく知られている症状があります。
それは、咳、関節痛、筋肉痛、頭痛です。この中の関節痛や筋肉痛は、インフルエンザウイルスと戦う物質が体内で出ることと関係しています。この物質は、発熱とも関係していて、ウイルスを退治する白血球の活性化に役立つといわれています。
それではより詳しく、インフルエンザと風邪の症状の違いを見ていきましょう。前述のように、インフルエンザの特徴として高熱がありますが、特に風邪との違いは「急な発熱」です。一般的な傾向として、発症から高熱のピークに至るまでの時間が非常に短い(半日程度)といわれています。また、咳や鼻水といった症状は見られますが、風邪ではこれらの症状が先に見られる場合がある一方で、インフルエンザの場合は、これらの症状が見られずに熱が突然でることもあります。
そして、子供と大人ではインフルエンザの症状に多少の違いが見られます。全体的には、子供の方が大人よりも高熱になりやすいといわれています。また、子供では嘔吐や下痢などの症状も見られることがありますが、大人ではあまり見られません。
それでは、このような症状が見られた場合、どのように対応すれば良いのでしょうか。次に、インフルエンザと風邪で治療方法、特に治療薬について解説します。インフルエンザの治療薬(抗インフルエンザ薬)として、よく耳にする薬は以下の4つでしょう。
タミフル(経口薬、1日2カプセル、5日間)、リレンザ(吸入薬、1日2回吸入、5日間)、イナビル(吸入薬、1回吸入のみ)、ラピアクタ(点滴、1回のみ)
これらの薬は、それぞれ患者さんの年齢や病状によって使い分けられます。薬によって効果にはあまり差がないと報告されています。
一方、風邪では抗インフルエンザ薬が使われることはなく、解熱剤や、一部のものに限り抗生物質などが処方されることが多いと思います。ただし、インフルエンザでは、抗インフルエンザ薬に併せて解熱剤や咳止めなどが使われることもあります。
インフルエンザは重症化する怖れのある感染症です。その症状や風邪との違いを把握することで、より早く対応することができます。
インフルエンザが疑われる症状が見られた場合には、早めに受診してくださいね。