あれこれブログ
2015.04.25
骨粗鬆症を紅茶で予防
皆さん、こんにちは^^
久々に晴天続きで、春を通り越してすでに初夏のようですね。
前の平野公園でも本日はイベントがあるみたいです。
さて、今回は当クリニックも応援している「女性のミカタ」プロジェクトでも取り上げている「骨粗鬆症」についての話題です。
マウスを使った実験ですが、紅茶の苦味成分のポリフェノールに骨の破壊を抑える効果があると、大阪大のグループが発表しました。将来的に骨粗鬆症を予防する薬になる可能性もありそうです。
骨の内部では骨を作る「骨芽細胞」と、骨を壊す「破骨細胞」が働いています。ホルモンのバランスなどが崩れて、破骨細胞の働きが異常に活発になり、骨芽細胞と破骨細胞のバランスが崩れると、骨がもろくなる骨粗鬆症を発症します。
大阪大のグループは、骨髄で破骨細胞が作られる際にSAMという物質が働き、DNAにメチル化と呼ばれる化学変化を起こしていることを突き止めました。さらに、紅茶の苦味成分であるポリフェノール「テアフラビン」が、SAMと一緒に働く酵素の働きを邪魔することも発見しました。
人工的に骨量が3分の1の骨粗鬆症にしたマウスに3週間で「テアフラビン」を計7回注射すると、破骨細胞が減り、骨の量が2倍に回復したそうです。
ただ、人間が普通に飲む紅茶で考えると、1日当たりなんと20杯分に相当するようです。1杯100ccとしても2リットルですから、ちょっと厳しい量ですよね。大阪大のグループは「テアフラビンをサプリメントなどにして摂取すれば、骨粗鬆症を予防できる可能性がある」と話しています。
そんな夢のサプリメントが出来ればいいですね!