あれこれブログ
2014.10.16
再度、吸入ステロイド薬について①
皆さん、こんにちは^^
今朝は各地で一番の冷え込み。
ほんとに急に寒くなってきました。
温度管理をしっかりして、風邪を引かないように気を付けましょう。
さて、先月、吸入ステロイド薬のお話をしましたが、今回はもう少し詳しく話したいと思います。
吸入ステロイド薬(配合剤)には色々なタイプの製剤があることはお話しましたが、大事なことは、毎日吸入することで気管支喘息(咳喘息)をコントロールすることです。良くなったからといって勝手にやめるのが一番よくありません。気管支喘息の患者さまの気管支はただでさえ正常よりも細くなっています。この狭くなった気管支は一朝一夕では元に戻りません。
気管支喘息治療のガイドラインでは、最も軽症のステップ1であっても吸入ステロイド薬が第一選択になっています。これは、今まで蓄積された吸入ステロイド薬のエビデンスに基づいています。そのため、吸入ステロイド薬を長期管理薬として使わない気管支喘息治療はあり得ないと思ってください。
若い患者さまの多くは「もう発作も起こらなくなったから吸入しなくていいや」とすぐに吸入ステロイド薬をやめてしまいがちですが、少なくとも半年は発作がないことを確認してから少しずつ吸入量を減らしていくべきなのです。気管支喘息に対する吸入ステロイド薬は地味な薬剤に見えますが、喘息のコントロールにとって最も重要なお薬なのです。
次回は、妊娠との関係について再確認しましょう!