あれこれブログ
2019.08.29
亜鉛不足で脱毛に
皆さん、こんにちは^^
今年の秋雨前線は台風並みですね。
北九州や西日本の方は十分注意してくださいね。
さて、今回の話題は、亜鉛不足と脱毛のお話です。
亜鉛は1,000の酵素反応、2万以上の転写反応に必要な必須微量元素であり、発生、分化、増殖といった幅広い生体活動に関与しています。しかし、その役割の多くは明らかされていません。2019年7月13~14日に行われた日本men's health医学会において、小川 陽一氏(山梨大学皮膚科学部内講師)が「亜鉛と皮膚疾患」について講演されました。
亜鉛はすべての生物に不可欠であり、継続的に欠乏すると死に至ります。必須微量元素としての生体内含有量は鉄に次いで2番目に多く、体内で常時2~3gに維持されています。しかし、「亜鉛欠乏患者は発展途上国を中心に世界で13億人も存在し、全世界人口の17%に相当する」と小川氏はコメント。亜鉛が欠乏すると、味覚異常をはじめ、皮膚炎や口内炎のほか、脱毛や傷が治りにくいなどの症状が出現します。また、亜鉛濃度は日内変動と加齢変化を起こすことから、後者により50歳以上で潜在的な亜鉛欠乏に陥っている可能性が高いといわれています。
亜鉛不足による皮膚疾患として、ペラグラやビオチン欠乏症などが挙げられますが、同氏は「脱毛」に着目した研究結果を報告。亜鉛欠乏マウスの実験により、亜鉛欠乏による脱毛は、真皮乳頭が萎縮し毛包幹細胞が減少することで毛周期・再生の異常をきたすことが原因であることを明らかにしました。また、この臨床応用として、11歳女児の症例を報告。脱毛の原因として、トリコチロマニア(抜毛癖)や膠原病、甲状腺機能低下症などを否定し、亜鉛濃度が69μg/dLであったことから酢酸亜鉛水和物製剤を開始した結果、良好な結果が得られたそうです。
最後に同氏は「亜鉛欠乏は思っているよりもcommonな疾患・状態である。血清亜鉛が80μg/dL以下であれば酢酸亜鉛水和物製剤の投与を推奨する。また、採血のタイミングは早朝空腹時の測定が望ましいが、朝ごはんを食べたとしても午前中に採血できれば問題ない」と述べています。
50歳以上で脱毛が気になる方は、一度調べてみてはいかがでしょうか?
コメント
私はまだ不足してるのかな?
時々の味がわからない時が有りますから?
- 2019.08.29 14:12
- 丸山日出子
是非、一度調べてみましょう!