あれこれブログ
2020.07.20
急いては事をし損じる
皆さん、こんにちは^^
東京の新型コロナ感染者数も気になりますが、最近の大阪の感染者数も気になるところです。
Go To キャンペーンのもう少しで始まりますが、どうでしょうか?
そんな現状を考えてみたいと思います。
急いては事をし損じる。
最近はGoToキャンペーンが始まるなど、国内の「緩み」のスピード加速がヤバイ状態になっています。新型コロナウイルスとの対峙は、「緩めたり、締めたり」の微調整にあります。慌てて緩めすぎてしまうと、また厳しい自粛を強いられてしまいかねません。
ヨーロッパではロックダウンによる患者の減少効果が顕著で、どの国も街の活動の制限解除に向かっています。感染症の流行を止める一番手っ取り早い方法は、感染経路の遮断です。ロックダウンは、対象地域の内外での人の出入りと、対象地域内での外出を規制することです。この二つの条件を満たせば感染経路は激減しますから、感染症も減ります。シンプルな理屈です。
しかし、ロックダウンはおいそれと取れる手段ではありません。その副作用が大きすぎるためです。経済活動や教育活動は滞り、多くのアクティビティーがキャンセル、延期されます。失うものが大きすぎるため、「ロックダウン以外に感染を抑えられないとき」以外は、取らないほうがよい、かなり大きな選択です。しかも、日本ではロックダウンさせることはできません。
日本が2、3月に成功したクラスター追跡は、街のロックダウンを回避したままで新型コロナ対策を可能にする、非常に効率の良い対応策でした。しかし、患者が増えすぎると「後ろから追っかける」クラスター追跡は効果を失い、「先回りする」ロックダウンを余儀なくされます。クラスターのレベルで感染を抑え込むには、ある程度の市民の活動自粛が欠かせません。そのことは欧米のあちこちのデータが示しているとおりです。
急いては事をし損じる。経済活動を再開させるのは悪くありません。が、経済活動を急激に低下させるロックダウンを余儀なくされる事態はなんとしても避けたい。このジレンマに応えるには、「徐々にやる」「慌ててやらない」ことが大事なのです。
やはり危惧しているのは東京です。このまま街の活動がなし崩し的に、ズルズルと、急速に拡大していけば、その感染拡大は「後ろから追いつけない」レベルにまで拡大していくでしょう。ただし、新型コロナ対策は経済活動の障壁ではありません。逆なのです。健全な新型コロナ対策こそが、健全な経済活動復活のための条件なのです。
東京、大阪、そして国はどのように考えているのでしょうか?明確な指標を打ち出してほしいところです。