あれこれブログ
2020.06.25.
SARS抗体がコロナを阻止?
皆さん、こんにちは^^
梅雨のシーズンになってきましたが、体調はいかがでしょうか?
と、暢気なこと言っている場合ではありません。
なんと、あと5日で1年の半分が終わってしますのです!
皆さんは気付いていましたか?
(と、驚くほどのことでもありませんでしたね。。。)
さて、本日の話題は、あのSARS抗体が新型コロナを阻止するかも?の話題です。
2003年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)から回復した患者の抗体が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染を阻止するとした研究論文が発表されました。実験結果について研究者らは、新型コロナウイルスの治療法を模索する上で新たな突破口となりうるとしています。
スイスと米国の研究チームは2003年、774人の死者を出したSARS流行後に感染患者から抗体を採取していました。研究チームは、ウイルスの特定のスパイクタンパク質を標的とする25種類の抗体を用いて、COVID-19による細胞への感染を防ぐことが可能かどうかを確認する実験を行いました。SARSとCOVID-19は、どちらもその病原体が動物由来と考えられるコロナウイルスで、構造が類似しているとされているからです。
実験の結果、研究チームはCOVID-19と感染細胞の両方に結合できる抗体を8種類特定できました。候補の一つは「S309」と呼ばれる抗体で、COVID-19に対して「特に強力な中和活性」を持つことが明らかになったのです。
英科学誌Natureで発表された今回の研究では人に対する実験は行われていませんが、研究チームは今回の成果について、SARS抗体が深刻なCOVID-19の感染や拡散を阻止できることの「概念実証」を提示すると説明しています。
これが、人に適用できるのであれば、治療薬の開発は一気に加速するかもしれませんね。
頑張れ!S309!