あれこれブログ
2020.01.24
超悪玉コレステロール
皆さん、こんにちは^^
中国は新型コロナウイルスの話題で大変ですが、日本は暖冬のせいもあり予想外にインフルエンザの発生が例年より少ない感じです。
このまま春になるとは思いませんが、雪があるべきところに無いのも寂しい気がします。
さて、本日の話題は超悪玉コレステロールについてです。
動脈硬化は、高血圧、脂質異常症、糖尿病などによってダメージを受けた血管壁に、LDL(悪玉コレステロール)が入り込むことで進行します。
通常、LDLはコレステロールを肝臓から末梢に運んでいますが、生活習慣病の人には、血管壁に入り込みやすい、小型で密度の高いLDL(small dense LDL)が存在するのです。これは、“超悪玉コレステロール”とも呼ばれ、近年注目を集めています。このsmall dense LDLが、動脈硬化を強力に誘発すると考えられ、血清脂質値が正常にもかかわらず、動脈硬化を引き起こした例も報告されています。
血管壁に入り込んだLDLは、「酸化」されることで白血球のターゲットとなり、プラークの形成をもたらいします。LDLの酸化反応は、身近な食品中にも含まれる「酸化コレステロール」によって促進され、特にsmall dense LDLは酸化されやすいのです。
つまり、動脈硬化を防ぐためには、酸化コレステロールが多く含まれる食品を避けたほうがよいと言えるでしょう。
例えとして、焼き鳥の皮の部分、インスタントラーメンの麺、マーガリンやマヨネーズの変色した部分、二度揚げされた揚げ物、漬け込み保存された魚卵、加工肉食品、するめやビーフジャーキーなどUV照射を受けた食品などが挙げられます。
酸化コレステロールについてはさまざまな研究が行われていますが、まだ解明できていない点も多く、現行の治療ガイドラインには記載されていません。バイオマーカーや治療標的として利用するためには、引き続き研究を重ねる必要があるのです。
つまり、現時点で酸化コレステロールを特異的に下げる薬はまだないので、まずは酸化コレステロールの摂取を避け、食事療法と運動療法を組み合せた生活習慣の改善が重要ということです。