あれこれブログ
2018.02.19
インフルに新薬
皆さん、こんにちは^^
全国的にインフルエンザの発生もやや少なくなってきましたが、当クリニックでも1日2~5人は出ています。
さて、今日の話題は、インフルエンザに対する新薬のお話です。
なんと1回飲むだけの新たなインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」が5月にも発売される見通しとなりました。
ウイルスの増殖を抑えるこれまでになかったタイプ。塩野義製薬が開発しました。従来の薬に耐性を持ち、効きにくくなった人にも効果が期待されています。順調にいけば3月に承認され、5月にも薬価が決まり発売される予定です。なので、残念ながら今期のインフルエンザには使えません。
A型、B型のインフルエンザウイルス感染症が対象で、年齢や体重によって異なる量の錠剤を1回飲むだけ。成人の場合、1日2回、5日間飲み続けるタミフルなどと比べて使いやすいのが特徴です。塩野義製薬によると、既存薬よりも他人にウイルスを感染させるリスクを減らせると期待されているそうです。
国内でよく使われるタミフルなどの4種のインフル薬は、細胞内で増殖したウイルスが細胞外に広がるのを抑えます。このタイプの薬が効かない耐性ウイルスが流行した時に、ゾフルーザは効果を発揮しそうです。実際に、10年前には、欧州でタミフルに耐性のあるウイルスが登場し世界中に広まりました。4年前には、札幌市内の患者から、タミフルなどが効きにくいウイルスが検出されています。
しかし、なんとタイミングの悪い発売なのでしょうか。。。
あと、半年発売が早ければ、大活躍したでしょうに。