あれこれブログ

2017.04.21

スルフォラファン

皆さん、こんにちは^^
先日の雨と強風でクリニックの前の公園のソメイヨシノは葉桜になりましたが、八重桜が満開を迎えています。
淡い色のソメイヨシノもいいですが、濃い色でどっしりした八重桜もいいものです。
さて、本日はスーパーでも最近よく見かけるようになったブロッコリースプラウトのお話です。

「スルフォラファン」とはブロッコリーや大根、ケールなどのアブラナ科の植物に含まれる辛み成分の一種で、普通のブロッコリーよりもブロッコリーの新芽(ブロッコリースプラウト)に多く含まれています。これまでの研究で、このスルフォラファンは体内の毒を排出する解毒作用や健康に害を及ぼす活性酸素の発生を抑える抗酸化作用などをもち、癌や肝機能障害などのさまざまな疾患予防に効果がある可能性が報告されています。

今回、金沢大学とカゴメ株式会社の研究グループは、スルフォラファンの肥満に対する効果に着目し、マウスを用いた実験で検討しました。
マウスを、高脂肪食または通常食にスルフォラファンを「混ぜる」あるいは「混ぜない」4群に分けて14週間観察しました。その結果、通常食を摂取した2群に比べて高脂肪食を摂取した2群では体重増加がみられましたが、高脂肪食+スルフォラファンを摂取した群では高脂肪食だけを摂取した群に比べて体重増加率が15%抑えられたほか、内臓脂肪も20%減少しました。
スルフォラファンを摂取すると、高脂肪食の摂取で上昇したインスリン抵抗性や空腹時血糖値が改善することもわかりました。また、スルフォラファンの摂取でエネルギーの消費量が増えて脂肪燃焼を促進する「脂肪細胞の褐色化」が促されると説明しています。
さらに、スルフォラファンを摂取すると、高脂肪食の摂取で増加した悪玉の腸内細菌が減少し、肥満型の腸内細菌叢を改善することもわかりました。腸内の毒素が減少し、慢性的な炎症を抑えることでインスリン抵抗性を改善し、糖尿病などの生活習慣病の予防に働くと結論付けています。

今後、ブロッコリースプラウトを食べることで肥満や2型糖尿病といった生活習慣病の改善や予防につながる可能性が期待されています!
早速、近所の
ブロッコリースプラウトが売り切れるかも?

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