あれこれブログ
2017.02.21
2色のキウイ
皆さん、こんにちは^^
昨日は春の嵐、本日は昨日より10℃下がって真冬に後戻り。
コロコロと天候が変わりますね。
こういう時期は体調を崩しがちなので、気を付けてくださいね。
さて、今回は改訂された日本人の食事摂取基準2015版からの話題です。
2005年、2010年の改定を経て、更に日本人の食事摂取基準2015年版では、これまで同様に不足や欠乏の予防の回避、過剰摂取による健康障害の予防とともに、生活習慣病(高血圧・脂質異常症・高血糖・腎機能低下)の重症化予防を視野に入れた改定が行われました。
ここで、改めてですが果物の役割を見直してみましょう。
果物で摂取が期待できる代表的な栄養素としては、食物繊維/ビタミンC/カリウム他、ビタミンB群、ビタミンA、ビタミンE、糖質(ブドウ糖・果糖)などがあります。
果物200gの摂取が推奨される中で、国民の平均摂取量はちょうど半量の100g。もっとも食べていないのは15~19歳。食事バランスガイドなどでも果物はきちんと食べるように推奨しています。
今回の改訂で、国民の食べる頻度が増えた食品の1つとして黄色いキウイが追加されました。キウイという果物は調べてみるといろいろと面白いことがあります。まずは、黄色いキウイと緑のキウイでは、特徴的な栄養素が違うこと。
黄色い果肉のキウイはビタミンCがとても多く、緑色の果肉のキウイは食物繊維がとても多いのです。
下図はビタミン、ミネラル、食物繊維など17種類の栄養素が食事摂取基準で定める1日の摂取量に対してどれだけ含まれているかを比較したものです。身近な果物の中でキウイフルーツがとても高い数値を示していることがわかります。(ゼスプリの回し者ではありません!)
キウイは果肉の色が緑色でも黄色でも、どちらでも葉酸やビタミンB6もかなりの量を含んでいるのです。さらに、キウイフルーツのもう1つの大きな特徴は「アクチニジン」という蛋白質の分解酵素を含んでいることです。蛋白質分解酵素ということはお肉などと一緒にキウイを食べると良いということですね。
但し、アクチニジンはキウイのアレルゲンでもあるということは覚えておいてください。離乳食などでも活躍するキウイですが、食べさせ始める時期などは考慮した方が良いでしょう。