あれこれブログ
2016.10.22
今年のインフル早いかも
皆さん、こんにちは^^
5日連続の夏日の後は、一気に秋に変わった大阪。
昨日の帰宅時、2枚しか着ていなかった私は、「さぶっ!」って震えてしまいました。
明日はいよいよふれあいフェスタです。天気になあれ!
今回はちょっと気になるインフルエンザの話題です。
実は沖縄県のインフルエンザ流行が、例年にない早い立ち上がりを見せているのです。全県では7週連続で増加し、第40週(~10月9日)には定点当たり6.22人と高水準に達しました。地域別には、那覇市で定点当たり11.17人と注意報レベルである10人を超えています。
現在の沖縄県の流行から何が読み取れるのでしょうか?
第40週で、県全体では6.22人を超えましたが、これは同時期で比べると、過去8シーズンで2番目に高い数字となります。ちなみに全国では、同週時点で0.23人と低いままです。
沖縄県で最も高かったのは2009/10年シーズンで、新型インフルエンザが発生した年でした。この時の流行は全国的に夏に始まり、冬にかけて再燃しました。新型発生という特殊事情があったことを考慮し、通常シーズンだけでみると、今シーズンは例年にない早い立ち上がりとなる可能性が高いのです。
ちなみに昨シーズンの全国的な流行入りは年が明けてからで、9年ぶりの遅い立ち上がりでした。
気になるのは流行しているウイルスのタイプ。沖縄県のインフルエンザウイルス検出状況によると、9月以降に検出されている株は7件で、その全てがA香港型でした。同県は昨シーズンも、流行当初に検出されたタイプはA香港型が主流でした。A香港型は他のタイプに比べて重症化しやすいと言われているので、早めのワクチン接種で、重症化を防ぎたいところです。
第40週のデータを感染者の年齢別で見ると、10歳代が107人で最も多く、0-9歳が72人、60歳以降が63人で続いています。
まだシーズンが始まったばかりで予断を許しませんが、沖縄県の流行の現状からは、①早い流行の立ち上がり、②A香港型の先行、③10歳代以下で流行―という特徴が見えてきます。
沖縄県の流行状況が必ずしも全国の流行を先取りするものではありませんが、先行指標の1つとして考慮しておく必要はありそうですね。