あれこれブログ

2014.08.18

お腹の夏風邪にご注意を!

皆さん、こんにちは!
熱中症の患者さまも以前に比べ減ってきたようですが、逆に西日本では日照不足の影響が懸念されています。
しかし、まだまだ湿度の高い状態は続いているので、しっかり健康管理をしていきましょう。

さて、今月に入って「感染性胃腸炎」の患者さまが増えている気がします。
患者さまには分かり易いように、「夏風邪がお腹に来ましたね」とお伝えしていますが、本日は少しだけ詳しく説明しておきます。

感染性胃腸炎とは大きく分けて、ウイルスが原因になるものと、細菌またはその毒素が原因になるものとで分かれ、吐き気や嘔吐、下痢や腹痛、微熱などの胃腸炎を引き起こす病気です。

ウイルスによる場合は、「ノロウイルス」や「ロタウイルス」が知られており、冬場に多く見られます。
これに対して細菌が原因となる場合は、サルモネラ(半生の鶏肉,豚肉などやペットを介して)、腸炎ビブリオ(生の海産魚介類を介して)、カンピロバクター(半生の肉類を介して)、病原性大腸菌(O-157など)などがあり、毒素が原因となる場合は、黄色ブドウ球菌やセレウス菌、ウェルシュ菌(夏場に放置された食品や加熱不十分な食品を介して)などがあり、主に夏場に見られます。

夏に見られる細菌や毒素による胃腸炎の場合には、特に脱水症状に注意が必要です。全身倦怠感に見舞われることが多く、ぐったりした症状が表れることが多いので、早めに水分を補給して当クリニックを受診してください。

また、ウイルス性の場合は、感染力が高いため、集団感染を引き起こしやすいとされていますが、細菌(毒素)性は食品に付着した細菌(毒素)を体に取り込んでしまったことにより発症する為、人から人への感染は起きにくいとされています。どちらが原因であったとしても、日頃から手洗いやうがいの励行(特にトイレの後、便や吐物を処理した後、調理の前、食事の前など)が求められます。また、食品の十分な加熱や、調理器具の消毒も心がけましょう。

感染性胃腸炎にならないようにして、暑い夏を乗り切りましょう!

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