あれこれブログ
2018.10.11
インフルで8万人死亡
皆さん、こんにちは^^
秋雨前線の影響で、すかっとしない天気ですが、気温差が大きくなっていますので、体調には十分注意してくださいね。
昨日よりインフルエンザの予防接種を開始しておりますが、インフルエンザでのショッキングな出来事をお届けします。
昨年の冬(2017/18)のインフルエンザシーズンにインフルエンザによって命を落とした米国民は8万人と推定され、過去40年で最も死者数の多いシーズンとなったことを米国の公衆衛生当局が9月27日に明らかにしました。
昨シーズンには特に病原性が高い亜型であるH3N2インフルエンザウイルスが米国全土で猛威をふるい、米疾病対策センター(CDC)のデータでは死亡者数や入院者数が史上最多となりました。米公衆衛生局のAdams氏は「昨年はインフルエンザワクチンの接種率が低下し、インフルエンザに感染しやすい状態の人が多かったことも事態を悪化させた」と説明しました。
CDCの推計では、2017/18シーズンにはインフルエンザによる小児の死亡者数も180人と2012/13シーズンの171人を上回りました。Adams氏によると、死亡した小児の大多数はワクチンを接種していなかったといいます。
また、昨シーズンはインフルエンザによる入院者数も90万人と史上最多を記録し、病人で溢れかえった病院の様子がメディアでも報じられました。さらに、全ての年齢層で重症度の高さが記録された初めてのシーズンとなったのです。
しかし、インフルエンザによる打撃を受けたにもかかわらず、米国におけるワクチン接種率は2年前の59%から昨シーズンには57.9%と1.1ポイント低下。特に感染弱者であり、感染すると周囲にも感染が広がりやすい特定の年齢層で接種率が低下したことは状況を悪化させましたた。例えば、生後6カ月~4歳の乳幼児でも接種率の低下がみられましたが、「これらの年齢層の子どもは、それまで健康であったとしても病気になると重篤な合併症を発症しやすい」とAdams氏は指摘しています。また、「低年齢児が感染すると、免疫系の働きが低下した祖父母などの家族間や学校で感染が拡大する可能性もある」と説明しています。
昨シーズンは妊婦のワクチン接種率も低下しましたが、米マサチューセッツ総合病院のRiley氏は「妊婦は免疫が低下しているためインフルエンザに感染しやすい。また、妊娠中に高熱が続くと子どもに先天異常が起こる可能性が高まることが分かっている」と指摘しています。また、「6カ月未満の子どもにワクチンは接種できないが、妊婦がワクチンを接種すると胎児にも抗体が移行するため出生後に感染から守ることができる」と話し、妊婦に対しても積極的な接種を呼びかけています。
これは、あくまでもアメリカでのお話ですが、8万人といえば、2020年の東京五輪でメーンスタジアムに予定されている国立競技場の入場者数です。その人たちが、バタバタとお亡くなられることを想像するだけでもゾッとします。
他人の振り見て、我が振り直せではないですが、いかにインフルエンザの予防接種が重要であるかを理解いただけたと思います。
早目の接種を心掛けてくださいね。