あれこれブログ
2018.10.02
夢のワクチン
皆さん、こんにちは^^
台風24号が過ぎたと思ったら、今度は25号。
ひっきりなしに台風が発生していますが、本日はからっとした秋晴れ。
貴重な快晴なので、有意義な午後をお過ごしください。
さて、昨日、インフルエンザ予防接種の開始をアップしましたが、本日はそれに関連した夢のようなお話です。
インフルエンザの予防接種で病院やクリニックを受診すると鼻水をすすり、くしゃみをする患者で溢れかえった待合室で呼ばれるのを待たなければなりません。しかし、代わりにパッチ型(皮膚に貼るタイプ)のインフルエンザワクチンを自宅に郵送してもらい、自分でワクチンを接種できる日は近く実現するかもしれません。
米感染症研究所のDarrick Carter氏らは、そのようなコンセプトで注射針を使用しない腕に貼る絆創膏状のワクチンを開発し、その予備的な臨床試験の結果を発表しました。Carter氏らは今回、病院を受診しなくても自分で接種できるように、パッチ型の新たなインフルエンザワクチンを開発しました。このパッチはマイクロニードルと呼ばれるごく微小の針を備え、これを通してワクチンが接種される仕組みになっています。同氏によれば、かすり傷や浅い傷を負うと皮膚表面の免疫システムが反応するメカニズムを応用することで、筋肉注射が不要となりました。また、ワクチン抗原には、別の企業から提供されたウイルス様の粒子を産生するようにリプログラミングされた植物細胞を用いまいした。
さらに、Carter氏らは、今回のワクチンに使用した効果増強のために添加されるアジュバントの液状製剤を、ワクチンとともにフェレットに投与する実験を行いました。その結果、1回のワクチン投与でフェレットを完全にインフルエンザ感染から守ることができたのです。
このパッチ型ワクチンの安全性を検証するために100人の健康な成人を対象に実施した臨床試験では、ワクチンの重大な副作用は認められず安全性が確認されました。また、この臨床試験はヒトにおける有効性の検証を目的としたものではありませんでしたが、ワクチン接種群では非接種群と比べてより強い免疫応答が示されたことが分かりました。
以上の結果を受けてCarter氏らは「このワクチンであれば郵送することもできるため、使用者は自分で皮膚に貼ってインフルエンザの感染から身を守ることができるだろう」と説明しています。
日本でいつ認可されるか分かりませんが、郵送は出来なくても、注射の嫌いな子供たちにも非常にメリットのある開発だと思います。
注射が好きな人なんていませんからね!早い実用化を期待しています!