あれこれブログ
2015.11.19
香りの効用
皆さん、こんにちは^^
週末の雨はあがりましたが、今日は晴れの予想なのにずっと曇り。
昼間に用事があって少し外出しましたが、寒いくらいでした。
どうもすっきりしない天気が続きますね。。。
さて、今回の話題は「香り」についてです。
自然の香りの中には、覚醒、鎮静作用等の様々な生理的な作用をもたらすものが存在しています。
大阪市立大学の抗疲労に関する研究を行っているグループは、香りを認識する嗅覚受容体に着目した研究を行っている花王株式会社との共同研究において、香りによる抗疲労作用機構の一端を明らかにしたと発表しました。
今回の一連の研究では、まず約400種存在するヒトの嗅覚受容体の中から、抗疲労作用を示すことが知られているグリーンとグレープフルーツの2種の香りに共通して応答する嗅覚受容体6種を特定。これら6種の嗅覚受容体が、抗疲労作用に関係する可能性を示しました。
また、前述の6種の嗅覚受容体に対し、それぞれの受容体を活性化する新しい香りの探索を行ったところ、約170種類の香料の中から、4種の香料の混合物である、ハチミツがかった甘い花の香り(MCMP)が、6種の受容体を活性化することも発見しました。
さらに、このMCMPによる抗疲労作用を、パフォーマンス試験で調査。17名の健常男性を対象に、MCMPの香りあり、なしの条件下でパソコン作業による疲労負荷を40分間行い、その前後で作業効率の指標である課題の正答率を評価しました。その結果、香りなしの場合に疲労負荷後に正答率が有意に低下するのに対し、香りありの場合には正答率の低下が認められず、疲労が抑制されたことが示されました。
香りの生理作用に関する研究は、グレープフルーツ精油による抗肥満作用やラベンダー精油によるリラックス作用などが知られていますが、生理作用に関わる可能性がある嗅覚受容体を特定し、実際にヒトの抗疲労における生理作用との関連を確認した研究は今回が初めてとなります。
ちなみに、私は、鶴橋の駅を降りた時の、あの焼肉の臭いが大好きです。。。^^