あれこれブログ
2015.05.26
やはり、○○咳でした
皆さん、こんにちは^^
快晴の日が続いていますが、逆に真夏日になったりして、熱中症対策が必要になってきました。
しっかり水分補給をして、特に外出時には水分の持参をお勧めします。
さて、今回はブログでもよく取り上げている「咳」の話題です。
その患者さまは、46歳の男性の方でした。
10日程前からのどの痛みと発熱があり、5日前から咳が出始めたということで来院されました。
待合でも、かなり咳込んでおられました。
しかも、咳込んでえづく位の激しい咳でした。
黄色の痰も伴っています。
咳の頻度に日中差はなく、明らかなアレルギー歴もありません。
のどは赤くなっていましたが、呼吸音は正常でした。
胸のレントゲン写真も問題ありません。
咳喘息でしょうか?
私は採血の指示を出しました。
その検査項目には、通常の咳症状では調べない特殊な検査項目を入れておきました。
そして、患者さまに病状を説明し、お薬を出して帰ってもらいました。
3日後、特殊な検査項目の結果が帰ってきました。
やはり陽性でした。
その検査項目とは「百日咳抗体(PT-IgG)」。
しかもその数値は100EU/mL越えの103で、1回の検査で「百日咳」と確定診断がつく数値です。
思わずニンマリしてしまいました^^
感冒様症状で始まり、えづきや嘔気を伴うような激しい咳。
呼吸音は典型的ではありませんでしたが、やはりといった感じです。
マクロライド系抗生剤を更に2週間分追加しました。
患者さまも原因がはっきり分かって、安心されたようです。
たかが咳、されど咳。
やはり、咳の診断は奥が深いですね。