あれこれブログ

2016.04.04

黄砂とPM2.5

皆さん、こんにちは^^
大阪の桜も先週末満開となって、クリニックの前の平野公園でも花見の人がいっぱいです。
私は、今週末に行うフェスタの準備でバタバタしていて、お花見ができるか心配です。
さて、今回はこれから増えてくる黄砂についてです。

黄砂(とそれに含まれるPM2.5)は、中国大陸の砂漠地域で風に巻き上げられた砂や鉱物の粒子などのことを指します。この黄砂が風に乗って日本に運ばれる際に、黄砂と大気汚染中に含まれる有害な化学物質が日本に降下し、体に影響する可能性が問題視されています。大気汚染としては、工業地帯の排煙、車の排気ガス、ダスト、森林火災などが原因として考えられており、1年中日本で観測されるものですが、特に2月から増え始め、だいたい4月ごろにピークとなります。
黄砂の粒子には、石英などの鉱物、粘土鉱物が多く含まれています。日本に到達するまでに、黄砂の大きさは4μmくらいになりますが、一部2.5μm以下(PM2.5と呼びます)のものも含まれていて、黄砂が飛来してくる場合、PM2.5の濃度も高くなります。多くの研究により、黄砂に含まれないはずのアンモニウムイオン、硫酸イオンといった物質が抽出されていることから、日本に運ばれるまでに汚染物質を取り込んでいるのではないかと言われています。日本の黄砂降下量は、なんと年間1~5トンと推定されています。

黄砂の健康への影響については、様々な研究報告があります。黄砂の直径がおおよそ4μmで、この大きさは肺の中でも気管支の一番奥にある肺胞まで到達してしまう大きさであるため、健康に影響するのです。ですから、気管支喘息や閉塞性肺疾患(COPD)、アレルギー性鼻炎・結膜炎などの病気との関係性について報告されています。
また、黄砂の多い日では救急搬送が多くなることや咳症状の悪化が認められたという報告があり、黄砂によって気管支や肺に何かしらの病気を抱えている人の症状が増悪する可能性も言われています。
鳥取県では、健康な人を対象に、黄砂が多い日と少ない日で、自覚症状がどのように変わっているか?という研究が行われた結果、健常者であっても、目、鼻、皮膚の悪化を訴える人が多いというものでした。つまり、健康な人への影響もある可能性が示されたわけです。

このような背景の中、黄砂やそれに含まれるPM2.5に対して、どのように対策をすれば良いのでしょうか?
黄砂やPM2.5への対策は、体内にそれらの物質が入ることを防ぐことが大事です。天気予報などで知ることができる黄砂やPM2.5の情報をチェックして、もし気になるようでしたらマスクなどをして外出するということもひとつの手かもしれません。

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