あれこれブログ

2017.04.06.

ロイコトリエン受容体拮抗薬

皆さん、こんにちは^^
暖かい日が続いて、クリニックの前の平野公園の桜も5分咲きくらいでしょうか。
今日もシートを広げてお花見を楽しんでいる方がいらっしゃいました。
うらやましい。。。
しかし、今夜から天気は下り坂。
イベントの日曜日は降水確率50%。。。何とか持ち直してほしいところです。
さて、今日の話題は喘息の治療薬についてです。

喘息や咳喘息の治療には、吸入ステロイド薬のほか、ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)の飲み薬も使われています。
喘息の治療に第一選択として使われる薬は、やはり吸入ステロイド薬です。しかし、人によって吸入ステロイド薬だけでは足りない場合もあります。ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)は主に吸入ステロイド薬を補う治療として使われます。日本では、プランルカスト(商品名オノンなど)、モンテルカスト(商品名キプレス、シングレアなど)が使え、いずれも飲み薬です。

喘息患者を対象として、吸入ステロイド薬の治療中にLTRAを追加した時の効果について、これまでに行われた研究結果が調査され、『Cochrane Database of Systematic Reviews』に報告されました。
吸入ステロイド薬の量を変えないでLTRAを追加した場合、LTRAを追加しなかった場合に比べて次の改善が見られました。
LTRAを追加したグループでは、研究期間に増悪発作が起こってステロイド内服薬が必要になった人の数が約半数になりました。すなわち、6週間から16週間の間において、22人に1人の割合で、LTRAを追加することにより同程度の発作を防げることを意味しています。
また、副作用の可能性がある症状などが発生した数については、LTRAを追加したグループと追加しなかったグループの間で統計的な違いは見られませんでした。

ロイコトリエン拮抗薬は、現在の喘息治療の中で重要な役割があり、広く使われています。効果を示すデータがまとめられていることで、実際に行われている治療の根拠を確かめることができ、ほかの治療と比較するためにも参照することができるので、ありがたいですね。
ロイコトリエン拮抗薬は、当クリニックでも、大活躍している薬なのです。

2017.02.14.

喘息吸入薬が花粉症に効く

皆さん、こんにちは^^
まだまだ寒い日が続いていますが、体調はいかがでしょうか?
という本人も先日の連休で風邪をひいて、2日間寝て治しました。
金曜日のあの寒い夜に出歩いたのが原因です。
医者の無養生とはよく言ったものです。
本日はバレンタインですが、全く関係のない喘息と花粉症の話題をお届けします。

喘息患者さんのうち6~7割の患者さんがアレルギー性鼻炎を合併していると言われています。花粉症の時期に鼻炎対策をおろそかにしてしまい、喘息症状が悪化することもしばしば見受けられます。その原因は主に3つ考えられます。
1)アレルギー性鼻炎の鼻汁が、鼻腔から後鼻漏を生じ、それを吸いこんでしまうことで喘息症状を誘発する。
2)アレルギー性鼻炎の鼻粘膜で反応するヒスタミンやロイコトリエンなどの炎症物質が血流を介し、喘息炎症を誘発する。
3)アレルギー性鼻炎による鼻閉の結果、口呼吸になってしまい、アレルゲンが鼻粘膜のフィルター機能を介さないで気管支粘膜に直達し、喘息炎症を誘発する。

そのため喘息患者には、本格的な花粉飛散期の2~4週間ほど前から、花粉症の初期治療を開始するように勧めています。それに加えて、当クリニックでは以前から、初期治療以外に、吸入ステロイド薬(ICS)または吸入ステロイド配合薬を吸入したら鼻から呼気を出すよう指導しています。
ICS使用中の喘息患者さんに対し、ICS吸入後に鼻から呼気を出すように指導すると、鼻腔にステロイドが広がり、花粉症の症状が軽くなるケースを数多く経験してきました。ICSは吸入すると肺に沈着しますが、呼気中に残るICSは鼻腔側へ呼出することで鼻粘膜に作用すると考えられます(下図参照)。ICSと同じ成分が含まれている点鼻薬が市販されていることを考えると、ICSを鼻腔へ呼出することはアレルギー性鼻炎にも効果が期待できると言えるでしょう。

ICS吸入後の鼻腔への呼出が効果的な理由として
1)鼻腔後方から流入する霧状のICSは鼻腔全体から副鼻腔に至るまで拡散する。一方、鼻腔前方から薬剤を噴霧する点鼻ステロイド薬は、主に下鼻甲介に付着し、上部や副鼻腔にまで拡散されにくい。
2)副鼻腔の開口部は鼻腔後方に向けて開いており、解剖学的に鼻腔後方から流入する霧状のICSは副鼻腔まで拡散しやすい。
などのメカニズムが考えられています。

つまり、解剖学的に言っても、ICS吸入後の鼻腔への呼出は理にかなっているのです。
追加料金がかかるわけではないので、是非実践してみてくださいネ!

2016.12.26.

見えないネコ

皆さん、こんにちは^^
今年も1週間を切ってしまいました。
そしてクリニックの診療も、今日を含めてあと3日。
何とも早いものです。
さて、今日の話題は「ネコ」です。

2015年頃から、空前のネコブームに沸いています。ネコブームによる経済効果はアベノミクスをもじって「ネコノミクス」と呼ばれているそうですが、関西大学名誉教授・宮本勝浩氏の試算によると、2015年の1年間で約2兆3162億円となるそうです。
このブームを受けてか、平成23年度ではイヌの方が230万頭も多く飼われていましたが、最近ではイヌとネコの飼育頭数はほぼ同数で推移しています。近いうちに、ネコの飼育頭数がイヌを抜くかもしれません。この記事を読まれている方のなかにも、これからネコを飼うことを考えている人もいることでしょう。

しかし、飼いネコが増えることにより心配になるのが、ネコアレルゲンによるアレルギーです。
実は、ネコがいないはずの学校やデイケアなどの公共施設、ネコを飼っていない家庭からも、ネコアレルゲンが検出されることが報告されています。なぜネコを飼っていない場所なのに、ネコアレルゲンがあるのでしょうか。

ネコアレルゲンはネコの毛ではなく、皮膚の皮脂腺からの分泌液や唾液に含まれているFel d1と呼ばれる糖タンパクが主犯格とされています。その成分が、毛づくろいするときなどに毛やフケなどに付着することで空気中に飛び散ってしまうのです。そして、これらが飼い主の衣類等に付いて家の外へ持ち出され、それが別の場所の床に落ちる、他の人の衣類等に付着するなどして、拡散するのではないかと考えられています。特に原因が見当たらないにも関わらず、突然アレルギー症状を訴える患者さんは、どこからかともなく現れたネコアレルゲンに曝露されている可能性があります。

「不思議の国のアリス」に登場する、片方の耳から反対側の耳にまで広がった大きな口でにやにや笑いながら、現れたり消えたりする「チェシャネコ」のように、ネコアレルゲンも意外な場所に現れて、空中を漂っているのかもしれませんね。

2016.09.06.

寝室に忍び寄る○○

皆さん、こんにちは^^
9月に入っても残暑が厳しいですね。
しかも、毎週のように台風が発生して、ムシムシ感もMAX。
ということで、ムシに関連した話題をお届けします。

○○の死骸や糞はアレルギー疾患のアレルゲンとしてよく知られており、目には見えませんが、寝室やカーペットなどの室内に潜んでいます。その○○が、ダニ(チリダニ)なのです。寝室の布団や枕にダニがはびこってしまう理由として、どのようなことが考えられるのでしょうか。それを解くカギは意外にも「臭い」にあるのかもしれません。
自分の臭いが染み込んだ寝具やその臭いがこもった寝室は、自分自身は気にならなくても、時に自分以外の人を不快にさせることがあります。夫と同居している25~49歳の妻に、体臭が気になる夫の物についてアンケート調査を行ったところ、82.0%もの妻が「枕・枕カバー」と答えています。そのように、妻たちに嫌がられる夫の枕ですが、意外にもその臭いに惹かれてやってくるのがダニなのです。
では、どの臭い成分が問題なのでしょうか。使い古した枕カバーやハウスダストに付いた成分を調べたところ、揮発性物質の一つであるノナナールに多くのダニが誘引されました。ノナナールは、加齢臭の原因物質としてよく知られているノネナールとよく似た構造をしています。
ノナナールは、人の頭や背中等の皮膚表面からだけでなく、人の落せつからも揮発すると考えられています。ダニは、広い寝室で餌である落せつを探すとき、高揮発性のノナナールの臭いを感知しているのです。
夫の枕の臭いを気にする妻がこのことを知ったら、夫は枕に嫌な臭いをつけるだけでなくダニまで呼び込んでいるのかと、夫に対して腹立たしく思うかもしれません。しかし、ノナナールは若い女性の体臭からも検出されており、決して男性だけの問題ではないのです。
また、その他の様々な化合物についても検討されました。それによると、枕カバー・ハウスダストの抽出物の成分中に、フタル酸エステルが多量に検出されました。フタル酸エステルは汚染物質のひとつであり、アレルギー疾患の有病リスクを上げることが示唆されています。つまり、ノナナールなどにより誘引されたダニの糞や死骸がアレルゲンとなって喘息の発症・悪化にかかわり、さらにフタル酸エステルが喘息に悪影響を及ぼすことが、理論上問題になります。

ダニアレルゲンや汚染物質が喘息を引き起こさないようにするためにも、身体を清潔にすることはもちろん、室内のこまめな掃除、寝具・衣類の洗浄、換気などでアレルゲンや汚染物質を除き、“Indoor Pollution”を避けましょう。

2016.06.09.

喘息と梅雨

皆さん、こんにちは^^
本格的な梅雨シーズンが始まりました。
この時期には、喘息の症状が悪化したり、発作が起こったりしやすいのです。
何故でしょうか?

ジメジメと蒸し暑いこの時期は、ダニが大好きな季節なのです。 湿度60%、気温25度を超えると、ダニは一気に増え始めます。
梅雨から夏にかけて増えたダニは、空気が乾燥して気温も涼しくなってくる秋には死滅します。 このダニの死骸は生きているダニよりもさらに細かく、気管支に入り込みやすいため、秋の発作の原因の一つとなってしまいます。
ですからこの梅雨の時期にできるだけダニの繁殖を防ぐことは、秋のダニアレルゲンを減らすことにもなって、一石二鳥の効果があるわけです。

また、この時期の天気図を見てみると、梅雨前線が日本列島を横断するように長く伸びていますよね。
梅雨前線は雨を降らせるのと同時に、気圧にも影響を与えています。 急にお天気が変わる時、つまり気圧が急激に変化する時に、発作が起こりやすいのです。

そして、夏風邪です。冬の風邪の原因となるウイルスは、寒くて乾燥したところを好みます。 しかし、夏風邪の原因となるウイルスは、逆に暑くてジメジメしたところが大好きなのです。これらのウイルスが梅雨になると繁殖し始めます。 そしてこのウイルスが原因の夏風邪をひき、そこから発作が誘発されてしまうのです。

ダニ、気圧、夏風邪。
気圧の変化を予防することは出来ませんが、ダニや夏風邪は予防することが可能です。
しっかりと対策をして、梅雨の時期を乗り切りましょう。
それでも、喘息症状が悪化したら、早めに受診して下さいね!

2016.04.04.

黄砂とPM2.5

皆さん、こんにちは^^
大阪の桜も先週末満開となって、クリニックの前の平野公園でも花見の人がいっぱいです。
私は、今週末に行うフェスタの準備でバタバタしていて、お花見ができるか心配です。
さて、今回はこれから増えてくる黄砂についてです。

黄砂(とそれに含まれるPM2.5)は、中国大陸の砂漠地域で風に巻き上げられた砂や鉱物の粒子などのことを指します。この黄砂が風に乗って日本に運ばれる際に、黄砂と大気汚染中に含まれる有害な化学物質が日本に降下し、体に影響する可能性が問題視されています。大気汚染としては、工業地帯の排煙、車の排気ガス、ダスト、森林火災などが原因として考えられており、1年中日本で観測されるものですが、特に2月から増え始め、だいたい4月ごろにピークとなります。
黄砂の粒子には、石英などの鉱物、粘土鉱物が多く含まれています。日本に到達するまでに、黄砂の大きさは4μmくらいになりますが、一部2.5μm以下(PM2.5と呼びます)のものも含まれていて、黄砂が飛来してくる場合、PM2.5の濃度も高くなります。多くの研究により、黄砂に含まれないはずのアンモニウムイオン、硫酸イオンといった物質が抽出されていることから、日本に運ばれるまでに汚染物質を取り込んでいるのではないかと言われています。日本の黄砂降下量は、なんと年間1~5トンと推定されています。

黄砂の健康への影響については、様々な研究報告があります。黄砂の直径がおおよそ4μmで、この大きさは肺の中でも気管支の一番奥にある肺胞まで到達してしまう大きさであるため、健康に影響するのです。ですから、気管支喘息や閉塞性肺疾患(COPD)、アレルギー性鼻炎・結膜炎などの病気との関係性について報告されています。
また、黄砂の多い日では救急搬送が多くなることや咳症状の悪化が認められたという報告があり、黄砂によって気管支や肺に何かしらの病気を抱えている人の症状が増悪する可能性も言われています。
鳥取県では、健康な人を対象に、黄砂が多い日と少ない日で、自覚症状がどのように変わっているか?という研究が行われた結果、健常者であっても、目、鼻、皮膚の悪化を訴える人が多いというものでした。つまり、健康な人への影響もある可能性が示されたわけです。

このような背景の中、黄砂やそれに含まれるPM2.5に対して、どのように対策をすれば良いのでしょうか?
黄砂やPM2.5への対策は、体内にそれらの物質が入ることを防ぐことが大事です。天気予報などで知ることができる黄砂やPM2.5の情報をチェックして、もし気になるようでしたらマスクなどをして外出するということもひとつの手かもしれません。

2016.03.10.

ビタミンDが喘息改善

皆さん、こんにちは^^
ポカポカの陽気から一転、真冬に逆戻りですね。
インフルエンザもまだまだ検出されています。
10度以上の温度差なので、体調管理には十分注意してくださいね。
さて、今回の話題はビタミンDと喘息のお話です。

一般的にビタミンDはカルシウムの吸収に必要で、骨粗鬆症の補助治療として良く使われますが、骨だけでなく様々な臓器に作用しています。実は、喘息に関してもビタミンDの摂取が有効と言われています。東京の医療チームは、喘息を患う日本の子供達を対象に、低濃度・短期間でのビタミンDの効果を調べました。

今回は、喘息を患う日本人の子供(89名)を無作為に、ビタミンDを摂取する群(800IU/日、54名)と偽薬を摂取する群(35名)に分けました。そして、摂取後2か月と6か月に、喘息発作の頻度と重篤度を判定しました。

その結果、低容量、短期間(2ヶ月間)のビタミンD摂取で、喘息発作の頻度・重篤度が低下していたのです。医療チームは、「標準的な治療に加えて低容量の短期間のビタミンD補充は、学童期の子供の喘息のコントロールを改善するかもしれない。」と述べています。

喘息に対するビタミンDの作用は知られていましたが、今回の調査は、沢山摂らなくても、短期間でも、ビタミンD摂取が有効である結果となりました。ビタミンDの大量摂取による血中カルシウム濃度への影響を考えると、低量での有効性は非常に大事だと思われます。
一般的な食材である椎茸やきくらげ、イワシやしらす干し等のビタミンDを多く含む食品が効果を現しうるかどうかも興味がありますね。

2015.12.17.

動物に触れて喘息予防

皆さん、こんにちは^^
皆さんは忘年会はもう済みましたか?
私は昨日が医療法人の忘年会でした。
約40名の職員が一堂に会し、食事を楽しむのもいいものです。
最後は酔いも回って現金争奪戦じゃんけん大会も盛り上がっていました^^
さて、本日の話題は、動物と喘息についてです。

小児喘息の増加は世界的な健康上の懸念となっており、子どもが小さい頃の生活習慣によって、喘息の起こりやすさが変わるといわれています。
今回の研究では、スウェーデンで産まれた約65万人の子どもを対象に、生後1年以内に犬などの動物に接触したことと喘息の発症に関連性があるか検証されました。

その結果、0歳児から犬に触れた子どもは、3歳から6歳までの間で喘息を発症する危険性が少なくなるという結果でした。

子どもに動物のアレルギーが見つかっているときなどは勧められませんが、子どもが動物に触れることで、教育上や健康上、心理上の良い影響があるという意見があり、こうした研究も参考にしてよいかもしれませんね。

2015.10.27.

貼り薬の咳止めを希望?

皆さん、こんにちは^^
昼間は快適な陽気ですが、朝晩めっきり冷え込んできましたね。
昨夜も外出時にはボア付きのパーカーを羽織ったくらいでした。
しっかり、体調管理しましょうね!
さて、本日は、当クリニックで処方している「ツロブテロールテープ」についてのお話です。

最近、当クリニックを咳で受診される患者さまやお子さまの保護者の方で、
「以前処方してもらった貼り薬の咳止めが欲しいんですが、、、」とか、
貼り薬の説明をしていると「これは咳止めではないのですか?」という場面に遭遇します。

当クリニックでは「ツロブテロールテープ」を処方していますが、「ホクナリンテープ」も「セキナリンテープ」も同じものです。これらのテープの裏には「ツロブテロール」という薬が塗ってあり、貼るとじわじわと皮膚から薬が吸収され、6〜8時間後に血中濃度が上がり、24時間以上持続して気管支を広げる効果があります。夕方に貼っても朝まで効果が持続するので、早朝に起こりやすい喘息発作や咳喘息を予防することもできます。

注意していただきたいのは、「ツロブテロール貼付薬は咳止めのお薬ではない」ということです。あくまでも「気管支拡張薬」なのです。また、ツロブテロール貼付薬は、既に起こっている喘息発作をすぐに止めることはできません。効果が出るまで、多少時間がかかるからです。

少し専門的な話になりますが、ツロブテロール貼付薬の効能は「下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解:気管支喘息、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺気腫」と、製薬会社発行の添付文書に記載されています。
この「気道閉塞性障害に基づく」という部分に注目してください。気道閉塞性障害とは、喘息、気管支炎などで気管支を取り巻く筋肉が炎症によって分厚くなり、呼吸困難となる症状のことを指しています。簡単に説明すると、ヒューヒュー、ゼーゼーし、息が吐きにくくなる症状のことです。この症状を緩和するものがツロブテロール貼付薬で、咳を止める効果は添付文書にも明記されていません。

貼るお薬は手軽ではありますが、咳が出るからツロブテロール貼付薬という考え方は正しくありません。
各々の薬の働きを正しく理解して、適切に使用しましょう!

2015.10.03.

喘息の妊婦さん

皆さん、こんにちは^^
北海道は暴風雨で大変のようですが、大阪は秋晴れ。
前の公園ではどこかの運動会が行われていました。
さて、今までに「喘息と妊娠」については、ブログにアップしたり、新たなページを作成したりしてきましたが、先日実際にあった悲しい出来事をお知らせします。

先日、喘息の妊婦さんが小さなお子さんを連れて来院されました。
妊娠29週目で、喘息が悪化しやすい時期です。
その方は看護師さん。
もともと喘息があって、メプチン吸入が効かなくなって、発作が収まらない状態でした。

なのに、直線距離で10km以上も離れているこのクリニックにどうして来られたのか理由が分かりませんでした。
看護師さんならお勤めの病院にかかればいいのになぁ。
もしくは、近くのかかりつけ医の方が子連れなので楽なのになぁ。
別の事情があるのかなぁ。
と考えましたが、ご本人は喘息の発作でしゃべるのもしんどいくらい。

早速、ステロイドと気管支拡張剤の点滴を行いました。
点滴終了時にはだいぶ楽になられたようなので、事情をお伺いしすると、
「勤務している病院も近くの診療所も全部あたったんですが、『妊娠しているので薬は出せない』と言われたんです。ネットで必死に探して、こちらに来させてもらいました。これだけ、たらい回しにされるとは思ってもみませんでした。」とのお答えでした。

何と悲しい現状でしょうか。
というか、妊娠しているからこそ、お腹の子供の命を守る必要があるからこそ、投薬や治療が必要なのに、「薬は出せない」なんて、いったい何を考えているのかと少し腹立たしくなりました。
当然、妊婦さんに対しても安全性の高いシムビコートの吸入を処方し、2週間後に再度受診をするようにお伝えして、帰宅して頂きました。

もっともっと、喘息の妊婦さんに正しい情報を提供して、丈夫なお子さんを出産してもらえればと思います。

2015.09.24.

ファストフードと喘息②

皆さん、こんにちは^^
シルバーウィークも終わりましたが、皆さんはお出かけになりましたか?
私は事情により遠出はしませんでしたが、11月のマラソンに向けてウォーキングを強化してやってました。

さて、以前に妊婦さんとファストフードの関係をアップしましたが、今回は子供とファストフードの関係についてお届けします。
子供によく見られるアレルギーの症状と食習慣の関係はしばしば議論されています。
今回、研究班は、コロンビアの6歳から7歳の子供3,209人を対象として、12種類のグループの食品を摂取する頻度と、喘息などのアレルギー反応によって起こる代表的な症状である喘鳴や、鼻炎、湿疹の症状を調べ、統計的に解析を行いました。

その結果、新鮮な果物、豆類を多く食べる子供で湿疹が少なく、ジャガイモを多く食べる子供で喘鳴が少なく、ファストフードを多く食べる子供では喘鳴が多くなっていました。

この研究の方法では、アレルギーの症状が原因で食べ物が偏った可能性や、ファストフードを多く食べる背景にアレルギーを誘発する別の要因があった可能性なども考えられ、必ずしも果物や豆類がアレルギーを予防するとは断定できません。
また、コロンビアで得られた結果は、食習慣が似た地域には当てはまりやすいかもしれませんが、日本でも同様かどうかはわかりません。コロンビアでの食習慣とアレルギーの関係、またコロンビアの生活環境についてのより多くの情報とあわせて考える必要がありそうです。

とはいえ、ファストフードの摂りすぎは、前回の妊婦さん同様、喘息のお子さんにとっても良くはなさそうですね。
一般的で構わないので、バランスのとれた食事を心がけましょう!

2015.09.10.

季節の変わり目に要注意

皆さん、こんにちは^^
台風18号が各地に災害をもたらしましたが、大阪は大きな被害がなくホッとしています。
しかし、各地の冠水の様子を見ていると、川が氾濫しているわけではなのに何故?って思ってしまいます。
排水設備能力の見直しが必要なのかもしれませんね。
さて、今回はこの時期に喘息症状の悪化で気を付けていただきたい点をお届けします。

一般的に、喘息症状の悪化や発作は、1年のうちで秋に多いと言われています。
9~10月は秋雨前線や台風の影響で雨が降りやすく、不安定な気候が多い季節です。
台風などによる気圧の変化と喘息発作には関係があることが知られており、患者さんに対するアンケート調査でも喘息症状の悪化原因で最も多かったのは、気候の変化という報告もあります。
気象予報などを参考に、気候が不安定な時は、外出を控えましょう。

また、花粉の飛散が意外と多いのが10月なのです。
「花粉」は春のイメージがありますが、秋に飛散する花粉も多く存在します。ブタクサやヨモギなどが秋に多い花粉で、花粉はアレルゲンとして喘息症状悪化の原因となります。
10月は紅葉狩りなど外出の機会が多くなるだけに、マスクをするなどの対策が必要です。
さらに10月は、澄み切った空が晴れ渡った日など、日中の暖かさに反して夜間は冷え込むことが多く、体調を崩しがちです。風邪などのウイルス感染は花粉などのアレルゲンと相乗的に作用して、喘息の増悪をひき起こすことも考えられています。

喘息症状の出ない良好なコントロールを目指して、毎日の気道炎症に対する治療を継続するとともに、症状が出たら早めに受診して下さいね。

2015.08.29.

この季節、ダニにご用心

皆さん、こんにちは^^
8月もあと3日で終わります。今年の2/3が終了です。早いですね。
学生さんの夏休みも終わると思っていたら、周辺の小中学校は今週の月曜から2学期が始まっているそうです。
何だかかわいそうな気もします。
さて、今回の話題は、ダニの話題だに^^

比較的、喘息の症状が落ち着くことが多いといわれる夏ですが、悪化要因があるので注意が必要です。
実は、それがダニなのです。
喘息患者さんの寝室の床における塵を集めて、その中のダニ抗原量を測定してみると、実は
1年中で8月が1番多く、8月を中心に夏の時期に多くなっていました。(下図)

年間のダニ抗原量
ダニなどのアレルゲンを吸入し、免疫細胞がそれを認識すると、そのアレルゲンに特異的なIgE抗体が産生されます。その後、再度アレルゲンに曝露されると、特異的なIgE抗体を表面にたくさん持ったマスト細胞が活性化され、炎症メディエーターが放出されます。これにより、即時型喘息反応が起こり、喘息発作が誘発されるようになります。

日本の生活様式、気候などはダニの繁殖に適していることから、こまめな清掃などによりその除去を心がける必要があります。
しかし、ダニやホコリをすべて取り除くことは不可能です。
また、吸入ステロイド薬などの長期管理薬を定期的に使用している喘息患者さんを対象としたアンケート調査では、52.5%の患者さんがホコリによる喘息症状発現・悪化を経験していることが報告されています。

日々の定期吸入により症状が安定していても、何らかのきっかけで症状が発現・悪化した場合には、症状を緩和する治療とともに速やかに炎症を抑制することが重要です。
そんな時に活躍するのが、
定期吸入だけでなく症状悪化時に追加吸入できるシムビコートです。
しっかりと吸入して、発作のない生活を送りましょう!


2015.08.03.

ファストフードと喘息①

皆さん、こんにちは^^
暑い日が続いていますね。
7月20日からの1週間で熱中症で救急搬送された方は7,000人以上!
私は大丈夫と過信せずに、温度・湿度管理と水分補給はこまめに行いましょう。

さて、今回の話題は、「ファストフードと喘息」です。
ファストフードが喘息やアレルギーに悪い影響を与えているという説があります。特に妊娠中の母親の食事が子供に影響するのではないかという観点から、アメリカの母子を対象にした研究が行われました。
研究班は、ロサンゼルスの1,201組の母子を対象として、妊娠時のファストフード摂取量を出生後に聞き取り、子供が生後3.5年時点での喘息および鼻炎と関連があるかどうかを統計解析しました。
その結果、母親が出生前に毎日ファストフードを食べていたと答えた場合、子供に重症の喘息症状があることが多くなっていました。また、ファストフードを食べていた頻度が高いほど、子供の重症喘息のリスクが大きい傾向もあることも報告されました。
研究班は「これらの結果は、母親の食事によるファストフードへの子宮内での頻繁な曝露が、幼い子供において喘息症状発症のリスク因子である可能性を示唆する」と結論しています。
この研究の方法では、母親がファストフードを食べた背景に未知の要因があり、その要因が子供の喘息に影響した可能性も否定できません。ですから、ファストフードと喘息の関係はこの結果だけから確かとは言えませんが、別の面から見ると、妊娠中の母親の肥満や栄養状態が子供に影響するという説もあり、また妊娠中は妊娠糖尿病のリスクもあります。

しかし、妊娠中の食事を考える上で、ひとつの要素として参考になるかもしれません。
それにしても、妊娠中に毎日ファストフードを食べるなんて、いかにもアメリカ人らしいですね。

2015.07.21.

夏の喘息症状悪化に要注意

皆さん、こんにちは^^
本日もとてもいい天気で、ちょっと大工仕事をしていたら汗だくでした。
近畿地方もついに梅雨明けで、いよいよ夏本番です。
気象庁が発表した予報によると、
今年の夏は、関東以西で平年よりも暑い夏になる確率が高くなっているようです。

さて、喘息症状に関しては比較的に安定する夏ですが、エアコンなどの使用により冷気や内部に発生するカビ、フィルターについたままのほこりなどが原因で症状発現・悪化することがあります。
高湿度の環境において、種々のアレルゲン(ほこり、ダニ、真菌(カビ)など)に曝露することは、喘息の重症化を招きます。
また、海外では、真菌は、急性増悪、重症化、喘息死に関係していると報告されています。

このメカニズムとしては、カビやほこりを吸い込むことで、これらが直接刺激となり気管支が収縮することや、カビの細胞壁成分であるβ-グルカンやカビ毒、胞子などが免疫系を刺激・抑制し、喘息発作を引き起こすことが原因であると考えられています。
喘息患者さまの気道は、慢性的な炎症により気道過敏性が亢進しており、健康成人では影響されない刺激によっても症状が発現・悪化しやすい状態になっているのです。

ですから、夏だからと言って安心しすぎてはいけません。
部屋やエアコンをこまめに清掃し、急激な冷房を避けて、少しでも自覚症状があるようなら早めに受診して下さいね。

2015.06.20.

良好だった咳喘息の経過が、、、

皆さん、こんにちは^^
各地でゲリラ豪雨のニュースが聞かれます。
エルニーニョ現象が影響しているみたいですね。
日本から遠い南アフリカの海の影響を受けるとは、不思議な感じです。
さて、今回の話題も咳喘息に関してです。

5月初旬に他院で肺炎の治療を受けて、5月下旬に咳と右胸部痛で来院された患者さまがおられました。
痰が続いていましたが、呼吸音は正常で、胸部レントゲンも異常を認めませんでした。
ただ、肋骨のレントゲン写真で、第9肋骨骨折を認めました。咳による疲労骨折です。咳1回の消費エネルギーは、わずか2kcalですが、それが何十回何百回と重なると、肋骨骨折を起こすこともあるのです。
バストバンド固定をして、通常の咳喘息の治療を開始しました。ただし、シムビコートは以前に他院で処方してもらったものが残っているというので、処方しませんでした。

1週間後、再来され症状を聞くと、咳も30%位に減少して、バストバンド固定の効果もあり、胸痛も改善していました。
経過良好と判断し、更に2週間の処方を行いましたが、シムビコートはまだ残っているということなので処方しませんでした。

それから5日後、その患者さまが再来されました。「ずっといい感じだったのに、咳がぶり返してきた」という理由でした。
「シムビコートの吸入はきちんとできていますか?」と確認すると、「出来ています」とおっしゃいます。
「小窓は赤くなっていませんか?」と尋ねると、「そこは見ていませんが、クルッ、カチッとしてから吸っているので大丈夫だと思います」とのお答え。

やはり、、、

シムビコートは60吸入できます。朝2吸入・夜2吸入の指示をしていたので、最初の1週間で約半分(28吸入+α)はなくなっているはず。以前に他院で処方された時もある程度吸入されていたと考えると、途中から空のシムビコートを吸入しているという計算に。
クルッ、カチッは薬がなくなっても何度でも出来ることを説明すると、「薬がなくなれば、クルッ、カチッが出来なくなると思っていました」と、、、

改めて、シムビコートの吸入指導は大切だと実感させられました。

2015.06.09.

喘息と天候の関係

皆さん、こんにちは^^
本格的な梅雨の季節になりました。
今年の梅雨は、長引く雨ではなく、雨と晴れがころころ変わる梅雨のようです。
体調管理をしっかりしていきましょう!

さて、本日のテーマは「喘息と天候」です。
梅雨や秋雨の時期、移動性高気圧や台風の近づいた時、寒冷前線の通過する時は、喘息症状が発現・悪化しやすくなるといわれています。
わが国でのアンケート調査では、定期的に受診し、吸入ステロイド薬などの長期管理薬を使用している気管支喘息患者さんの86.2%が、何らかのきっかけで症状が発現・悪化したことがあると回答し、その要因として、半数以上の患者さんが天候を挙げています。

気象の変化の中では、急激な気温の変化が増悪因子とされており、前日と比較して3℃以上の気温低下で発作が起きやすいといわれています。
また、梅雨の時期に現れやすい北高型、冬に多い西高東低型、春や秋によくみられる移動性高気圧型の気圧配置の日には、症状および発作が有意に増加したとの報告もあります。

喘息は変動性疾患であるため、吸入ステロイド薬や吸入ステロイド配合剤などの長期管理薬を使用していても、天候の変化などの日常生活における避けがたい要因により症状が発現してしまいます。何らかのきっかけで症状が発現・悪化した場合には、症状を緩和する治療とともに速やかに炎症を抑制することが重要です。

吸入ステロイド配合剤のひとつであるシムビコートは、速やかな気管支拡張効果を有するホルモテロールと、速やかかつ強力な抗炎症効果を有するブデソニドが含まれています。それにより、定期吸入を治療の基本として、発作発現時の一時的な追加吸入により抗炎症治療を強化することが可能なのです。

しっかりと吸入ステロイド剤を活用して、発作のない生活を送りましょう^^

2015.05.26.

やはり、○○咳でした

皆さん、こんにちは^^
快晴の日が続いていますが、逆に真夏日になったりして、熱中症対策が必要になってきました。
しっかり水分補給をして、特に外出時には水分の持参をお勧めします。

さて、今回はブログでもよく取り上げている「咳」の話題です。
その患者さまは、46歳の男性の方でした。
10日程前からのどの痛みと発熱があり、5日前から咳が出始めたということで来院されました。
待合でも、かなり咳込んでおられました。
しかも、咳込んでえづく位の激しい咳でした。
黄色の痰も伴っています。
咳の頻度に日中差はなく、明らかなアレルギー歴もありません。
のどは赤くなっていましたが、呼吸音は正常でした。
胸のレントゲン写真も問題ありません。

咳喘息でしょうか?
私は採血の指示を出しました。
その検査項目には、通常の咳症状では調べない特殊な検査項目を入れておきました。
そして、患者さまに病状を説明し、お薬を出して帰ってもらいました。

3日後、特殊な検査項目の結果が帰ってきました。
やはり陽性でした。
その検査項目とは「百日咳抗体(PT-IgG)」。
しかもその数値は100EU/mL越えの103で、1回の検査で「百日咳」と確定診断がつく数値です。
思わずニンマリしてしまいました^^

感冒様症状で始まり、えづきや嘔気を伴うような激しい咳。
呼吸音は典型的ではありませんでしたが、やはりといった感じです。
マクロライド系抗生剤を更に2週間分追加しました。
患者さまも原因がはっきり分かって、安心されたようです。

たかが咳、されど咳。
やはり、咳の診断は奥が深いですね。

2015.05.07.

ストレスと喘息

皆さん、こんにちは^^
GWも終わり、日常の仕事をスタートされる方も多いと思います。
今年からの新入社員や新入生の方で、GWで帰省したり、旅行したりでストレス発散された方も、これから色々なストレスが溜まってくる季節です。
そこで、今回のテーマは、「ストレスと喘息」についてです。

喘息は変動性の病気であり、吸入ステロイド薬などの長期管理薬を使用していても、日常生活における避けがたい要因により発作症状が出てしまうことがあります。
喘息症状を悪化させる要因は多数ありますが、風邪、天候や花粉などのほか、多くの人が新生活を始めるこの季節は、進学や就職、異動など環境の変化によるストレスや疲労、引っ越しによる埃(ハウスダスト)など、様々な要因に注意が必要です。

「ストレス」は、「喘息予防・管理ガイドライン2012」でも喘息症状の発現や悪化などに関与する因子として記載されています。患者さんの心理社会的背景や家族のあり方などが喘息の発症、増悪、治療管理に影響を与えると示されていて、喘息の発症や再燃に先行して、生活上の変化や日常生活のストレスが見られることがあるともいわれています。
そのメカニズムは、ストレスが好酸球などの炎症細胞などを増加させ、その結果、気道過敏性や炎症が亢進していくことが考えられています。また、過労から免疫能が低下し、気道感染が喘息症状を引き起こす可能性や、ストレスが自律神経などに影響を及ぼす化膿性などが示唆されています。

多くの人が新生活を始めるこの季節、喘息患者さんにとって日常避けられないストレスなどの要因は多く存在します。喘息症状を悪化させないためにも、治療においては、日々の定期吸入に加えて、起こった症状に対して速やかに対処することが非常に重要です。
当クリニックで主に処方している「シムビコート」は、速やかな気管支拡張効果を有する薬剤と、速やかでかつ強力な抗炎症効果を有する薬剤が含まれています。それにより、定期吸入を治療の基本として、発作時の一時的な追加吸入により抗炎症治療を強化することが可能となるのです。

ストレスに負けずに、通常の日常生活が送れるように、しっかりと自己管理していきましょう!

2015.04.14.

シムビコートの小窓事件

皆さん、こんにちは^^
グズグズした天気が続いて、すっかり桜も散ってしまいました。
寒の戻りもあり、体調管理には十分気を付けてくださいね。
さて、今回はブログでも良く取り上げている吸入ステロイド薬配合剤「シムビコート」のちょっとした事件をお届けします。

「最近、シムビコートを吸っても良くならない」と言われて、他院から当クリニックに替わられた喘息の患者さまがおられました。
他院では以前からシムビコートが処方されていて、お話を伺うとそれなりの効果はあったようです。
吸入の回数も、朝2吸入と夜2吸入を基本として、呼吸がしんどくなると屯用されていました。
吸い方の確認をしましたが、全く問題ありません。
薬の整理も兼ねて、現在服用している薬を吸入中のシムビコートも含めて全て持参するようにお願いしました。

次の日、大量のお薬とともに問題のシムビコートがやってきました。
機器の不具合でもあるのか確認していると、なんと、残りの吸入回数を示す小窓が真っ赤の状態に。
つまり、残量「0」です。
小窓の赤い色も剥げかけており、残量「0」の状態でかなり使い込んでおられたようです。

最近、シムビコートが効かないわけです。
これで納得。一件落着^^
と、笑ってはいけませんが、ご本人に説明し、ご本人、私、看護師の3人で笑ってしまいました。

確かに、シムビコートの薬剤の粒子が非常に細かいため、薬を吸っている感覚が乏しく、空気を吸っているのと変わらないと言われる方もおられます。
ですから今回のような事件が起こったのでしょう。
シムビコートを吸入中の皆さん。
是非、吸入の前に小窓をご確認ください!

2015.04.01.

コメントを頂いた方へ

妊娠の件でコメントを頂いた方、こんにちは。
コメントで返しましたが、見ていただけたかどうか不安になってブログにも掲載することにしました。
早く治療されることを切に望みます。

喘息は妊娠後期に悪化する傾向があり、また風邪によっても悪化します。
ブログでも書きましたが吸入ステロイド薬の安全性は確立されています。是非使用されるべきだと思います。
フルティフォームがご心配であれば、パルミコートか同一成分を含むシムビコートに変更されてはどうでしょうか?
詳しくは2014年10月21日の「再度、吸入ステロイド薬②」を参考にしてください。
また、「妊娠と薬情報センター」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/druglist.html
もご覧になられるとご安心頂けるかと思います。

2015.03.28.

PM2.5と喘息

皆さん、こんにちは^^
全国的にポカポカ陽気ですが、関西はお花見にはちょっと早いようです。
クリニック前の公園の桜も咲き始めです。
来週あたりが見頃でしょうか。
さて、今回は前回に引き続きPM2.5の話題です。

兵庫医科大の公衆衛生学教室は、大気中の微小粒子状物質「PM2.5」に含まれる特定の物質が、喘息発作に関連していることを突き止めました。その物質は、石炭や石油の燃焼などで排出される「硫酸イオン」という物質で、国内で喘息との関連を特定したのは初めてです。
2008年8月
~13年3月の間、姫路市医師会などの協力を得て、同市内で調査を実施し、PM2.5の濃度や含まれる成分と喘息発作の関連を調べました。すると、大気1立方メートル当たりのPM2.5濃度が環境基準の1日平均35マイクログラムを週1日超えただけで、喘息発作の率が全年齢で7%、0~14歳では13%増えました。さらに成分ごとに分析したところ、硫酸イオンが含まれていた場合は発作の率が10%高くなるという結果となりました。

子供は、体が小さい上、屋外にいる時間が比較的長いことなどから、大気汚染物質の影響を受けやすいと考えられます。また、硫酸イオンは国内での排出に加え、石炭や石油の利用が多い中国からの飛来が問題となっています。

硫酸イオンと喘息の関係は判明しましたが、個人の努力で影響を避けるのは困難な状況です。
改めて、社会が責任を持って、国を超えて大気汚染防止対策に乗り出す必要がありそうですね。

2015.02.07.

咳喘息の再診

皆さん、こんにちは^^
節分も過ぎて、いよいよ春に向かって季節も移り変わって欲しいものです。

さて、当クリニックも2年目を迎え、咳喘息で再診される患者さまもおられます。
その中で、初回は1か月ほどで長引く咳が改善したのに、再診してから1か月以上たっても症状の改善があまり見られない患者さまがいらっしゃいます。
しかも、投薬内容も初回と同じにも関わらず。

再診時は咳喘息ではなくて、マイコプラズマ肺炎なのか?
しかし、発熱もないし、周りでも流行ってないし、、、
今回はアトピー咳嗽なのか?
しかし、咳喘息の投薬が全く効いていない訳でもないし、、、
それとも、副鼻腔気管支症候群なのか?
しかし、既往もないし、後鼻漏もないし、、、
またまた、逆流性食道炎なのか?
しかし、胸やけもないし、食事とも関係していないし、、、
非常に頭を悩ませました。

しかし、よくよく話を聞いてみると、、、
なんと、ご自身で薬を調整されていて、1番大事な吸入ステロイド薬配合剤(当クリニックで1番処方している「シムビコート」)の吸入を中止していらっしゃったのです。
これで、すべての謎が解けました!
再度、吸入ステロイド薬配合剤の重要性を説明させていただき、他の何をおいても(他の薬も重要なのですが)、吸入を欠かさないようにお願いしました。

指示通りに服薬してくれているだろうという私の勝手な判断と、再診で薬に慣れた患者さまの判断が招いた問題でした。
何度もブログでも書きましたが、吸入ステロイド薬(配合剤)は非常に重要な薬です。必ず指示通りの吸入を再度お願いいたします。

2014.12.10.

喘息と薬に対する無知

皆さん、こんにちは^^
少しだけ寒さが和らぎましたが、今週末からまたまた寒波襲来のようですね。
四国でも先週末の大雪で、未だに孤立している地域があるようなので、またまた心配です。

さて、以前のブログでも書きましたが気管支喘息は、1990年代から喘息発作の予防に吸入ステロイド薬が使われるようになって、発作による死亡や入院が激減しました。喘息管理のガイドラインでも吸入ステロイド薬は第一選択薬です。
しかし、患者会などを通して「いまだ数多くの患者に吸入ステロイド薬が使われていない」といった声や苦情が厚生労働省に寄せられているようです。
今回、厚生省の研究班による患者8240人に対する調査で、喘息発作が月1回以上あっても「発作予防薬を服用しない」患者が2割弱、「発作治療薬を服用しない」患者が3割弱いることなどの実態が明らかになりました。

非常に嘆かわしい現実です。
医療従事者専用のサイトでも、未だに「ステロイド内服による副作用のために多くの気管支喘息の患者が亡くなっている」とか、「ステロイドに百害あって一利なし」とか発言する医師がいますから、仕方ないといえば仕方ないのかもしれません。
医師が、常に新しい正しい情報を把握するのは当たり前のことですが、、、

但し、患者さまも薬に対して、正確な情報を知っておいてくださいね。
例えば、上記にある「発作予防薬」と「発作治療薬」は全く別のものです。(1部の薬を除いて)
発作の時に「発作予防薬」を使っても全く意味がありませんし、逆に予防に「発作治療薬」を使っても意味がありません。
当クリニックでも薬品情報をお渡しし、口頭でも説明させていただいていますが、不明な点や疑問な点があれば、遠慮なくお尋ねください。

2014.10.25.

再度、吸入ステロイド薬について③

皆さん、こんにちは^^
先週末は天気がすぐれませんでしたが、今週末は全国的に秋晴れのようです。
私の趣味の一つであるウォーキングにももってこいの気候です。

さて、吸入ステロイド薬の話が続いていますが、今回が最終話です。
今回は、子どもと吸入ステロイド薬について。

「子どもにステロイドなんて・・・・」と躊躇するお母さまがいると思いますが、乳幼児の気管支喘息に対しても吸入ステロイド薬は重要な長期管理薬です。乳幼児を含めて多くの喘息患児にリスクを上回る利益をもたらすとされており、少なくともコントロール不良状態を放置しておくリスクの方が圧倒的に高いことは言うまでもありません。
「吸入ステロイド薬の使用で身長が伸びなくなる」という話を聞いたことがあるかもしれません。実際にいくつかの報告では、半年以上吸入ステロイド薬を使用すると、将来的に1cm程度身長の伸びが少なくなる可能性があるとされています。
しかし、子どもの身長への影響を恐れて吸入ステロイド薬を使用しなければ、気管支喘息の発作のリスクが非常に高まることは間違いありません。仮に身長が1cm程伸びなかったとしても、亡くなることはありませんが、喘息の重積発作は尊い命を奪ってしまうこともあるのです。
以前は、0~4歳の喘息死は年間100人前後でしたが、吸入ステロイド薬の普及により、現在は一桁まで減少しています。

つい先日も6歳(体重22kg)で咳喘息疑いの患者さまが来院されました。
しっかりと吸入ステロイド配合剤を処方しました。
個人的には、乳幼児に対してもしっかり長期管理薬として使用すべきだと考えています。 

2014.10.21.

再度、吸入ステロイド薬について②

皆さん、こんにちは^^
すっかり秋の気配ですね。
今週末にはまた行楽日和が戻ってきそうなので、ゆっくり楽しみたいですね。

さて、今回も吸入ステロイド薬のお話を。
以前に「吸入ステロイド薬と妊娠」について書きましたが、もう少し詳しく書いてみたいと思います。

気管支喘息(咳喘息)のある患者さまが妊娠をすると、それだけで病状が悪化しやすくなると言われています。そのため、妊娠してから発作を繰り返すようになる方は少なくありません。最も気管支喘息が悪くなりやすいのは妊娠24~36週以降の出産前と言われています。妊婦さんが「胎児に良くない」と自己判断で吸入ステロイド薬を中断しても、しばらくは発作が起きませんが、忘れた頃になって妊娠後期に喘息発作が出始めるという事態になりかねません。

これは多くの薬剤に当てはまることですが、妊娠中に薬剤を使用すると催奇性のリスクが高くなります。それぞれにリスクの高低がありますが、気管支喘息治療の第一選択薬である吸入ステロイド薬は、ほぼ安全であることが分かっています。特にブデソニド(当院で処方しているシムビコートに使われているステロイド薬)は最も安全な吸入ステロイド薬とされており、アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration ; FDA)の胎児危険度分類でもこの薬剤だけが「グレードB」(最も安全なのがグレードA)を獲得しています。

また、喘息の治療薬が母乳に入る可能性はありますが、その量は極めてわずかとされています。そのため、新生児や乳児に影響が出る可能性はほとんどありません。

女性の生涯で、吸入ステロイド薬を中止しなければならない期間はないのです!

2014.10.16.

再度、吸入ステロイド薬について①

皆さん、こんにちは^^
今朝は各地で一番の冷え込み。
ほんとに急に寒くなってきました。
温度管理をしっかりして、風邪を引かないように気を付けましょう。

さて、先月、吸入ステロイド薬のお話をしましたが、今回はもう少し詳しく話したいと思います。

吸入ステロイド薬(配合剤)には色々なタイプの製剤があることはお話しましたが、大事なことは、毎日吸入することで気管支喘息(咳喘息)をコントロールすることです。良くなったからといって勝手にやめるのが一番よくありません。気管支喘息の患者さまの気管支はただでさえ正常よりも細くなっています。この狭くなった気管支は一朝一夕では元に戻りません。

気管支喘息治療のガイドラインでは、最も軽症のステップ1であっても吸入ステロイド薬が第一選択になっています。これは、今まで蓄積された吸入ステロイド薬のエビデンスに基づいています。そのため、吸入ステロイド薬を長期管理薬として使わない気管支喘息治療はあり得ないと思ってください。

若い患者さまの多くは「もう発作も起こらなくなったから吸入しなくていいや」とすぐに吸入ステロイド薬をやめてしまいがちですが、少なくとも半年は発作がないことを確認してから少しずつ吸入量を減らしていくべきなのです。気管支喘息に対する吸入ステロイド薬は地味な薬剤に見えますが、喘息のコントロールにとって最も重要なお薬なのです。

次回は、妊娠との関係について再確認しましょう!

2014.09.16.

吸入ステロイド薬の正しい使い方

皆さん、こんにちは^^
秋晴れが続く関西ですが、1日の温度差がかなりあるので、しっかり対応しましょう。

さて、吸入ステロイド薬(配合剤)の話が続きましたが、概要は分かっていただけたでしょうか?
前回までに書きましたが、吸入ステロイド薬(配合剤)は全身的副作用が非常に少なく優れた治療効果のある薬です。
しかし、正しい吸入が出来ていないとその効果も不十分となってしまいます。
処方時に患者さまには説明させていただいておりますが、主な注意点を挙げておきます。

①当クリニックで主に処方しているシムビコートは、使用する前に準備が必要です。下部の回転グリップを回して、3回「カチッ」と鳴らしてください。

1回2吸入の時は、「カチッ」「カチッ」吸入ではなくて、「カチッ」吸入「カチッ」吸入で行ってください。2吸入分をまとめて吸入はできません。

③シムビコートの中に入っている薬剤の粒子が非常に小さく、量もごくわずかなので、薬剤を吸った感じがしないかもしれません。しかし、一般的に、うどんやそばがすすれる方であれば、ジュースをストローで飲める方であれば、充分に吸入はできています。

正しく吸入できているか不安な場合は、「吸入チェックシート」や「練習用吸入器」をご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。

吸入ステロイド薬(配合剤)を正しく使って、苦しい咳から解放されましょう!

2014.09.11.

吸入ステロイド薬配合剤について

皆さん、こんにちは^^
関西では秋晴れが続いていますが、関東ではゲリラ豪雨で、私の友人が住んでいる台東区では、道路が川になってました。
友人宅は無事でしたが、本当に異常気象には困ったものです。

さて、前回まで吸入ステロイド薬について書いてきましたが、今回は当クリニックで処方している吸入ステロイド薬配合剤も含めて紹介したいと思います。
近年、世界的にアドエア、シムビコートなどの、吸入ステロイド薬と長時間作用性β2刺激薬(気管支拡張薬)の配合剤が気管支喘息(咳喘息)によく使われるようになっています。
現在、日本でも4種類の配合剤が発売されています。
①アドエア:日本で最初(2007年6月)に発売された配合剤で、現在は自吸式とエアゾール式があります。
②シムビコート:2010年1月に発売された自吸式の配合剤で、日本でアドエアとシェアを二分しています。
③フルティフォーム:2013年11月に発売されたエアゾール式の配合剤で、ステロイドはアドエアと同成分です。
④レルベア:アドエアの成分を進化させて2013年12月に発売された自吸式の配合剤で、1日1回吸入が特徴です。
※①~③は1日2回吸入が一般的
吸入ステロイド薬配合剤


当クリニックでは、基本的にシムビコートを使っています。理由としては、
◆他の3剤に比べて、薬剤の粒子が小さく、中枢気道のみならずより末梢気道への作用が期待できる。
◆アドエアは、吸入ステロイド薬の用量によって3剤型使い分ける必要がありますが、シムビコートは1剤型で、患者さまの状態に応じて吸入の回数を増減することで用量の調節が可能。
◆レルベアは14日投与しかできない。
などがありますが、最大の理由は、シムビコートに含まれる気管支拡張薬の効果発現が迅速で、効果持続が長いため、咳込んで苦しい時などに屯服使用が出来ることです。これは、他の3剤では認められていません。これをSMART(Symbicort Maintenance and Reliever Therapy)療法といいます。
但し、シムビコートを処方する患者さまには必ず説明してありますが、朝夕の定期吸入を含めて、1日最大8吸入までにしてください。

吸入ステロイド薬配合剤を使って、苦しい咳から早く解放されましょう!

2014.09.08.

吸入ステロイド薬と妊娠

皆さん、こんにちは^^
朝夕はすっかり秋の気配で、今週は秋晴れが続きそうです。
先週、吸入ステロイド薬の安全性についてアップしましたが、先日、妊娠の可能性のある咳喘息の方が来られましたので、もう少しお話をしておこうと思います。

「妊娠中に吸入ステロイド薬を使用しても大丈夫?」と心配される方は多いと思います。
前回のブログ(こちら)で書きましたが、吸入ステロイド薬が体内に吸収されて全身に流れる量は、ごくごく微量なので、全く問題ありません。
逆に、妊娠中に著しい喘息発作が起こると、母体の低酸素血症が胎児に悪影響を及ぼすので、積極的に吸入ステロイド薬を使用して喘息をコントロールすることの方が大切です。
ちなみに、吸入ステロイド薬(パルミコート:当クリニックで主に処方しているシムビコートに入っているステロイド薬と同成分)を使用した2000例以上の患者さんの催奇形性を調査した研究では、一般の妊婦の催奇形性の発生率と同程度であったという報告もあります。
なお、抗アレルギー薬やロイコトリエン受容体拮抗薬は、妊娠中は原則的に禁忌となっていますので、注意が必要です。

余談ですが、男性が吸入ステロイド薬を使用していても、産まれてくる子供さんに全く影響はありませんので、ご安心ください^^

2014.09.03.

吸入ステロイド薬は怖い?

皆さん、こんにちは^^
8月も終わり、今年もあと4か月となりました。
そして、イネ科や、雑草類(ブタクサ、ヨモギ)などの花粉が飛散する秋の花粉症の季節ともなりました。
長引く咳で来院される患者さまが1日3人以上来られることもあります。
当クリニックでは、吸入ステロイド薬(
と気管支拡張薬の配合剤)を積極的に処方していますが、そのお薬について簡単に説明したいと思います。

「ステロイド」と聞けば、多くの方が「副作用が怖い」というイメージをお持ちだと思います。
以前に、アトピー性皮膚炎の治療に使うステロイドの塗り薬に関して、マスコミがステロイドの怖さを大々的に謳ったことも一因で、わが国には悲しいかな「ステロイドは危険な薬」という認識が根付いてしまったようです。 

しかし、それは大きな間違いなのです。
内服薬や注射薬である「全身投与ステロイド薬」と、吸入薬や点鼻薬、塗り薬である「局所投与ステロイド薬」をはっきり区別しなければなりません。
局所投与ステロイド薬は、正しく使用する限り、全身的副作用の心配はありません!
なぜなら、内服のステロイド薬の1回量はミリグラム単位ですが、吸入ステロイド薬の1回量はマイクログラム(1/1000ミリグラム)単位と非常に少量だからです。
しかも、肺から吸収された薬の大部分が、すぐに肝臓で分解されるため、血液中のステロイド濃度はごくごく微量にすぎないのです。 

ですから、世界的にも、気道の炎症を抑える効果が強力で、副作用が少ない吸入ステロイド薬が、喘息治療の第一選択薬として位置づけられているのです。
ですから、咳喘息の患者さまにも、当クリニックでは、吸入ステロイド薬(と気管支拡張薬の配合剤)を積極的に使用しています。
咳込みは非常につらいものです。
安心してご使用ください!

2014.07.18.

長引く咳、咳喘息以外にも?

皆さん、こんにちは^^
九州南部は梅雨明けし、関西も来週にも梅雨明けのようです。
本格的な夏の到来ですね。
汗かきにはつらい季節ですが、暑いのは大好きなので、楽しみです!

さて、以前のブログで「その咳、ひょっとして咳喘息では?」 のタイトルでアップしてから、多くの方々にアクセスして頂きました。
以前のブログ記事は、こちら
また、その後に咳喘息の詳細ページを公開しましたが、こちらを見られて来院された患者さまも多数いらっしゃいました。
咳喘息の詳細ページは、こちら

ところが今回は、咳喘息ではない長引く咳の患者さまが来院されました。
長引く咳の原因は、咳喘息だけではありません。
私の経験値ですが、原因の約80%が咳喘息で、約10%が「アトピー咳嗽」、約5%が「副鼻腔気管支症候群」、残り5%が「慢性気管支炎」、「肺癌」、「逆流性食道炎」などです。
今回来院された患者さまは、「アトピー咳嗽」でした。
詳細ページの「診断について」や「治療について」に記載してある気管支拡張薬が全く効かないのです。
言い訳ではありませんが、上記の95%を占める3大原因について、初診で鑑別することは不可能だと思います。
ですから、初診時の投薬は7日にさせていただき、薬の効果を確認する必要があるのです。
改めて、「咳」の病態の奥深さを感じました。

今後、咳喘息以外の詳細ページも追加していきますので、是非ご参照ください。



2014.06.26.

エアコンにご用心!

皆さん、こんにちは^^
蒸し暑い夜が続いていますね。
すでにエアコンで冷房や除湿をされている方もおられると思いますが、、、
ちょっと臭ってみてください!

湿度が高くなる梅雨の時期。
その湿気を大好きなのが「カビ」。
特にエアコンのフィルターは、ハウスダストと湿気で、カビにとってはウハウハの繁殖場所です。
それを知らずにエアコンをつけると、恐ろしいかな、
部屋中にカビがばらまかれて、気管支喘息や咳喘息の症状を悪化させてしまいます。
フィルターを掃除しても、まだ臭いが残る場合には、エアコン内部にカビが発生している可能性があります。
こうなると、費用は掛かりますが、プロにお任せするしかありません。
最近は1万円以下でやってくれる業者がたくさんありますので、健康のためにも是非お勧めします。
(ちなみに、私は業者の回し者ではありません。。。)

これから夏に向けて高温多湿が続きますから、フィルターのお掃除はこまめに行ってカビの発生を抑えましょう!
もし、喘息等の症状が悪化したら早めの受診をお願いします。

2014.02.27.

その咳、ひょとして咳喘息では?

皆さん、こんにちは。

今週になって、長引く咳で来院されている方が増えています。
風邪の後に咳だけが続く、風邪症状は全く無いのに咳だけが続く、
夜間に咳き込んで眠れない等の訴えで来院される方が多いのです。
そして、市販の風邪薬や咳止め等で対応したが効かないと言われます。

そんな症状は「咳喘息」かも知れません。
この「咳喘息」は、最近の考え方で、簡単に言うと気管支喘息の咳だけ症状です。
基本的にはアレルギーが関与しているので、風邪薬では絶対に治りません。

上記に該当する症状がある方は、出来るだけ早く受診してください。
咳喘息を放置しておくと、気管支喘息に移行するとも言われています。

単なる「咳」とバカにしてはいけませんよ!

ページの先頭へ