あれこれブログ

2016.12.28.

3年目が無事に終わりました。

皆さん、こんにちは^^
本日の午前で今年最後の診療が無事に終わりました。
3年間、大きな事故もなくそれなりに順調だったと思います。
来年早々には、オーダーリングシステムも導入するので、患者さまの待ち時間も多少緩和されると思います。
これからも、地域の皆さまに愛される、信頼されるクリニックを目指していきますので、宜しくお願いいたします。

天気もよさそうなので、のんびりとした年末年始をお過ごしください。
皆さまにとって来年もいい年でありますように。

2016.12.26.

見えないネコ

皆さん、こんにちは^^
今年も1週間を切ってしまいました。
そしてクリニックの診療も、今日を含めてあと3日。
何とも早いものです。
さて、今日の話題は「ネコ」です。

2015年頃から、空前のネコブームに沸いています。ネコブームによる経済効果はアベノミクスをもじって「ネコノミクス」と呼ばれているそうですが、関西大学名誉教授・宮本勝浩氏の試算によると、2015年の1年間で約2兆3162億円となるそうです。
このブームを受けてか、平成23年度ではイヌの方が230万頭も多く飼われていましたが、最近ではイヌとネコの飼育頭数はほぼ同数で推移しています。近いうちに、ネコの飼育頭数がイヌを抜くかもしれません。この記事を読まれている方のなかにも、これからネコを飼うことを考えている人もいることでしょう。

しかし、飼いネコが増えることにより心配になるのが、ネコアレルゲンによるアレルギーです。
実は、ネコがいないはずの学校やデイケアなどの公共施設、ネコを飼っていない家庭からも、ネコアレルゲンが検出されることが報告されています。なぜネコを飼っていない場所なのに、ネコアレルゲンがあるのでしょうか。

ネコアレルゲンはネコの毛ではなく、皮膚の皮脂腺からの分泌液や唾液に含まれているFel d1と呼ばれる糖タンパクが主犯格とされています。その成分が、毛づくろいするときなどに毛やフケなどに付着することで空気中に飛び散ってしまうのです。そして、これらが飼い主の衣類等に付いて家の外へ持ち出され、それが別の場所の床に落ちる、他の人の衣類等に付着するなどして、拡散するのではないかと考えられています。特に原因が見当たらないにも関わらず、突然アレルギー症状を訴える患者さんは、どこからかともなく現れたネコアレルゲンに曝露されている可能性があります。

「不思議の国のアリス」に登場する、片方の耳から反対側の耳にまで広がった大きな口でにやにや笑いながら、現れたり消えたりする「チェシャネコ」のように、ネコアレルゲンも意外な場所に現れて、空中を漂っているのかもしれませんね。

2016.12.16.

暑さ寒さに強い人・弱い人

皆さん、こんにちは^^
今年もいよいよ半月となりました。早い早いと言っていましたが、本当に早い!
あっという間に年が越しそうな雰囲気です。
しかし、今日は寒いですね。今年最強の寒波のようです。
ということで、今日のテーマはそんな寒さ・暑さに関する話題です。

暑さ寒さに強い人・弱い人。これにはいろいろな要因が関与しますので、一言で差はこれこれです、と言い切ることはできません。恐らく最も大きな要因は個人差でしょう。これでは答えになっていないのですが、生まれつき足の速い人と遅い人がいたり、生まれつき歌の上手い人下手な人がいるように、暑さ寒さに強い人と弱い人がいるのでしょう。暑さには強いが寒さには弱い人、暑さにも弱いが寒さにも弱い人、どちらにも強い人、等々いろいろなパターンがあります。

暑いときには汗をかきますが、ダラダラと滴るような汗のかき方は冷却効果が悪く、しっとりと肌が湿る程度が最も効果的に体温を低下させることができます。このように汗腺の働き具合も暑さに対する抵抗力を変化させます。汗腺の働き具合は恐らく遺伝的に決まっていますから、生まれつきのものであるとしか言えません。

ベルクマンの法則というのをご存じでしょうか。寒い地方に住む動物ほど大型になるという法則です。例えばクマを例にとると、北極にいるホッキョクグマが最大で、ヒグマ、ツキノワグマ、といった具合に南に行くにつれて小型化し、東南アジアのマレー半島にいるマレーグマが最小です。これは体の体積と表面積との関係によるものです。

熱の産生量は体積で決まるのに対し、熱の放散量は体表面積で決まります。つまり、体が大きくなった方が、熱放散にくらべて熱産生の方がより大きく増加しますから寒さに強くなるわけです。人間についても同様のことが言えるでしょうから、体の大きな人は寒さに強く、体の小さい人は暑さに強いはずです。

以前、NHKの「ためしてガッテン」で太った男性とやせた男性を数人ずつ、パンツ1枚の裸にし、寒い部屋でどちらが長く我慢できるかを比較したものがありました。先に寒さを我慢できなくなって部屋から飛び出してしまったのは、太った男性陣でした。
皮膚には温度感覚があります。つまり、温度の感覚には皮膚が大きく関わっています。太った人は皮下脂肪が多く、脂肪は断熱効果が高いため、血流によって運ばれる熱量はやせた人と同じでも身体の中心部から伝導してくる熱量が少なく、このために皮膚が冷えやすく寒さに敏感なのです。つまり、太った人は寒がりです。

ただし、こんな実験をやった人はいないでしょうから断言はできませんが、うんと寒い部屋に閉じ込めて鍵をかけ、どちらが先に凍死するかを比べたら、断熱効果の高い太った人の方が長く生きられるはずです。つまり皮下脂肪が厚いと皮膚が冷えるので寒く感じるのですが、皮下脂肪が厚い方が体の中心部の熱が奪われにくく、寒さに耐える力は大きいからです。
決して実験しないでくださいね!

2016.12.10.

膝の痛みにキャベツ?

皆さん、こんにちは^^
12月も今日で10日目。本当に早いです。あっという間です。
最後まで気を引き締めて頑張りましょう!
さて、前回、変形性膝関節症に関するお話を書きましたが、今回もその絡みです。

前回も書きましたが。長引く膝の痛みの原因で一番多いのが変形性膝関節症です。重症では手術が必要になります。薬などいろいろな治療が試されていますが、決定的なものは見つかっていません。今回、ドイツの研究班が、なんとキャベツの葉を巻く治療を変形性膝関節症に試した研究の結果を報告しました。

変形性膝関節症は、加齢などにより膝の軟骨がすり減って痛みや動かしにくさを現す変化です。一度傷付いた軟骨は再生しないので、変形性膝関節症はしだいに進行し、治ることはありません。この研究では、変形性膝関節症の進行度がステージIIまたはIIIの人が対象とされました。ステージIIとステージIIIは、ある程度進行し、手術が検討されることもある状態です。平均年齢65歳の変形性膝関節症の患者81人が集められました。対象者はランダムに3グループに分けられ、それぞれ治療を受けました。
①毎日2時間以上キャベツを巻くグループ
②毎日1回以上痛み止めのジェルを塗るグループ
③通常のケアをするグループ
痛み止めのジェルとして、薬剤1gあたり10mgのジクロフェナクが使われました。ジクロフェナクは痛み止めの成分として広く使われています。日本で処方箋なしで買える薬としてはボルタレンACゲルなどが1gあたり10mgのジクロフェナクを含んでいます。

そして、4週間の治療によって次の結果が得られました。
キャベツを巻いたグループで、通常のケアのグループよりも痛みが弱くなっていました。痛み止めのジクロフェナクと比べると痛みに差が見られませんでした。
また膝の機能や生活の質の質問紙でも効果が見られました。

キャベツを巻く治療の効果を示すデータが得られました。キャベツに含まれる何らかの成分が炎症や痛みを抑えるように作用していたのかもしれません。
ただし、ここで紹介したキャベツの効果も、キャベツを食べたときに同じ効果がありそうだとは言えません。
キャベツを巻く方法も、この1件の報告だけで「確かに有効」と決めることはできません。試してみてもいいでしょうし、効果があるかもしれませんが、ほかの方法もいろいろあることと、一度傷付いた軟骨は元に戻らないことを頭に置いていてくださいね。
でも、私的には、ドイツの研究班は何故キャベツを選んだのかの方が興味がありますね。

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