あれこれブログ
2015.07.21
夏の喘息症状悪化に要注意
皆さん、こんにちは^^
本日もとてもいい天気で、ちょっと大工仕事をしていたら汗だくでした。
近畿地方もついに梅雨明けで、いよいよ夏本番です。
気象庁が発表した予報によると、今年の夏は、関東以西で平年よりも暑い夏になる確率が高くなっているようです。
さて、喘息症状に関しては比較的に安定する夏ですが、エアコンなどの使用により冷気や内部に発生するカビ、フィルターについたままのほこりなどが原因で症状発現・悪化することがあります。
高湿度の環境において、種々のアレルゲン(ほこり、ダニ、真菌(カビ)など)に曝露することは、喘息の重症化を招きます。
また、海外では、真菌は、急性増悪、重症化、喘息死に関係していると報告されています。
このメカニズムとしては、カビやほこりを吸い込むことで、これらが直接刺激となり気管支が収縮することや、カビの細胞壁成分であるβ-グルカンやカビ毒、胞子などが免疫系を刺激・抑制し、喘息発作を引き起こすことが原因であると考えられています。
喘息患者さまの気道は、慢性的な炎症により気道過敏性が亢進しており、健康成人では影響されない刺激によっても症状が発現・悪化しやすい状態になっているのです。
ですから、夏だからと言って安心しすぎてはいけません。
部屋やエアコンをこまめに清掃し、急激な冷房を避けて、少しでも自覚症状があるようなら早めに受診して下さいね。