皮膚に食い込んで痛い、炎症を繰り返す
『巻き爪(陥入爪)』について

○ 巻き爪(陥入爪)の症状と原因

ハイヒール200

巻き爪」とは、主に足の第1趾(親指)の爪の両側もしくは片側が内側に強く湾曲してしまう病気です。症状がひどくなると、皮膚に爪が食い込んで炎症を起こし、化膿したり、肉芽ができたり、激しい痛みで歩くことさえ苦痛になってしまいます。こうなった状態を「陥入爪」といいます。
巻き爪の原因は、爪の形状の遺伝的要素であったり、サイズの小さい靴やヒールの高い靴を履き続けたり、足の指に大きな負荷がかかるスポーツをしたり、長時間の歩行などだと考えられています。しかし、寝たきりの高齢者で、靴を履かず歩行もしない人達にも、巻き爪が見られることから、足の指に適度な圧力がかかっていない生活も巻き爪の一因とも言われています。
ですから、巻き爪の原因をはっきりと特定することは難しく、何度も再発を繰り返して困っている患者さまが沢山いらっしゃるのです。

○ 巻き爪(陥入爪)の切り方

爪の切り方2S

巻き爪になると痛みを軽減させようとして、皮膚に食い込んだ爪の角を切ってしまう方が多くいらっしゃいます。(左図×側)この方法では、爪を切った箇所は爪の圧迫がなくなったため皮膚が盛り上がり、再度爪が伸びでくると、その盛り上がった皮膚に爪が食い込み、ますます痛みが強くなるという悪循環に陥ってしまいます。また、皮膚に食い込んだ爪を切る時に、周囲の皮膚組織や軟部組織を傷つけて、そこから細菌感染をおこす場合もあります。
そこで、巻き爪の方は、爪が皮膚から離れるまで爪を切らないことが重要です。結果的に左図○側のような四角に近い爪の形になるので、「スクエアーカット」といいます。
巻き爪が軽症の場合には、この切り方をお教えしています。この切り方でも、爪が皮膚に食い込んで痛みがある場合には、治療が必要になります。

○ 爪の構造

爪の構造

巻き爪の治療を理解していただくためには、まず「爪の構造」を知っていただく必要があります。
右図で、①は爪の先端で爪甲が爪床から離れている部分です。通常、皆さんが爪切りで切っている部分です。②は一般に爪と呼ばれている部分です。③は爪甲の下にあり、爪を支えている部分で、爪甲に水分補給などを行っています。④は爪の根元の白い部分で、水分を多く含んでいるので白くなっています。⑤は爪上皮とも言われ、爪半月や爪母を保護しています。そして、最も重要な部分が⑥爪母です。この部分は皮膚の下にあるので外観からはわかりませんが、ここで新しい爪が生まれているのです。また、爪甲の成長に必要な栄養も補給しています。

○ 巻き爪の治療

爪母の除去

さて、爪の構造は理解していただけましたか?
つまり、巻き爪が生えてくる爪母が残っていれば、どんな処置をしても、必ず同じ巻き爪が生えてくるのです。最近。ワイヤーやテープなどを使った無痛の治療法が流行っていますが、あくまでも爪甲の矯正を行っているだけなのです。上でも書きましたが、原因がはっきりしていないので、矯正を止めれば必ず元に戻ります。考えてみてください。歯の矯正をご存じだと思いますが、矯正には1年以上の期間が必要です。2ヶ月位の矯正で、爪母が正常になることはありません。しかも、保険適応ではないので、総額で8万円以上かかるところもあります。
当クリニックでは、左図の赤枠のように巻き爪が生えてくる爪母の部分(下の赤が濃い部分)を含めて完全に除去しています。ですから、再発することはありません。
手術時間は爪の片側で約15分、両側でも約30分です。手術後も歩いて帰宅可能です。痛みに関しては個人差がありますが、経口薬と座薬でほぼコントロール可能です。通院は傷の状態にもよりますが、基本的に術後1,3,5日目に診察と処置をさせていただき、1週間後に抜糸して終了です。
手術は完全予約制となっております。治療費は当然保険適応となりますので、3割負担の方で1万円程度です。お悩みの方は、是非お気軽にご相談ください。

○ 治療症例

症例1 675
症例2 675
症例3 675

オンライン予約は診察時間を保証するものではありません。診察の緊急性の高い患者さまがいらっしゃる場合は、お待ち頂くこともござます。

医療法人富寿会 村田クリニック

住所
〒547-0043
大阪市平野区平野東1-8-29
連絡先
TEL 06-6791-1524
診察時間
9:00~12:00  17:00~19:00
※水・土の夜診、日・祝は休診
最寄り駅
JR加美駅、平野駅から徒歩約11分

村田クリニック 地図
GoogleMapはこちらへ



EPARK会員ネット予約

スタッフ募集

医療法人銀嶺会 土田クリニック

東海医療グループ

モバイルサイト

検索

ページの先頭へ