いつもの生活の場で、より良い生活を     息切れ、咳や痰、歳のせいですか?
在宅酸素療法(
HOT)           慢性閉塞性肺疾患(COPD

人は誰でも空気中の酸素を吸って生きています。しかし、肺などに障害のある患者さまは、身体に必要な量の酸素を取り込むことが出来ず、少しの運動で息切れがしたり、睡眠時に呼吸がしにくくなったりします。このように慢性的に酸素不足になる状態を「慢性呼吸不全」といいます。
このような症状には、外部から酸素を補う(吸入する)必要がありますが、それを家庭や職場などの生活の場で出来るようにしたのが在宅酸素療法HOT: Home Oxygen Therapy)です。以前は、酸素吸入のために長期入院が必要でしたが、HOTによって、住み慣れた環境で療養を行い、仕事や趣味を楽しんだり、自由に外出したり、その人らしい前向きな生活が送れるようになりました。
日本では1985年(昭和60年)に健康保険の適用となってから急速に普及し、現在HOTを受けている患者さまは約15万人にも及んでいます。

 肺の構造と働き

肺の構造_675

HOTや下記の疾患を理解していただくためにも、肺の構造や働きについてお話しします。
鼻や口から吸い込まれた空気は、気管・気管支を通って左右の肺に運ばれます。気管支は肺の中で枝分かれをしながら次第に細くなっていき、最終的には「肺胞」という小さな袋の集まりになります。ブドウの房をイメージしてください。この肺胞の大きさは100~200μmと非常に小さく、1mmの1/10~1/5に相当します。といっても、ピンときませんよね。簡単に言うと髪の毛の太さ位です。
この肺胞の周りには、毛細血管がとりまいていて、肺胞内の空気との間で、酸素を血液中に取り込み、体内でできた二酸化炭素を排出して、ガス交換を行っています。
この重要なガス交換を行っている肺胞は約1億個あるといわれ、その肺胞を広げるとバレーボールコート半分程の面積になる計算です。これだけの面積があるから十分な呼吸ができるのです。

 慢性呼吸不全の主な原因

慢性呼吸不全は、様々な肺の病気が原因となりますが、近年大幅な患者数の増加で注目を集めているのが「慢性閉塞性肺疾患COPD: Chronic Obstructive Pulmonary Disease)」です。(従来、「肺気腫」と「慢性気管支炎」と呼ばれていた疾患の総称です。)
国内の潜在患者数は500 万人以上といわれ、2010年以降、日本人の死亡原因の第9位にのし上がり、年間16,000人の命を奪っているのがCOPDなのです。また、HOTの基礎疾患として約45%を占め、最も多い疾患です。

 COPDについて

COPDの初期症状は、咳や痰がしつこく続く、階段や坂道を昇る時に息切れがする、同年代の人と同じペースで歩くのがつらい、といった症状が特徴的で、40~50歳頃に自覚され始めます。そのため、歳のせいだと思い込まれて、見逃されているケースも多くみられます。
COPDの最大の原因は喫煙で、患者さまの90%以上は喫煙者です。また、喫煙開始の年齢が若いほど、また1日の喫煙本数が多いほどCOPDになりやすく、進行しやすいと言われています。
タバコなどに含まれる有害な化学物質を吸入することにより、気管支や肺胞に炎症をひきおこします。炎症が長引くと、知らないうちに肺胞が壊れつながることにより、機能しない袋を作ったり(いわゆる肺気腫)、気管支壁が肥厚し気道分泌物が貯留して空気の通り道が狭くなったり(いわゆる慢性気管支炎)、その両方の病変が混在したりします。
喫煙を続けていると、この病変が増加して肺の働きが弱まり、症状が悪化するのです。更に悪化すると呼吸不全や心不全を起こす命に関わる病気ですので早期発見、早期治療が重要です。喫煙歴のある方で、上記のような症状がある方は、軽く考えないで早めにご相談ください。

 COPDの診断と治療

肺機能CT350

COPDの診断には、スパイロメーターという機械を使った呼吸機能検査(スパイロメトリー)によって行います。この検査は、COPDの診断には欠かせない検査で、肺活量と、息を吐くときの空気の通りやすさを調べます。COPDの患者さまは、息が吐き出しにくくなっているため、1秒量(FEV1)を努力肺活量(FVC)で割った1秒率(FEV1%)の値が70%未満のとき、COPDと診断します。
また、胸部レントゲン写真で肺の部分の透過性亢進(黒っぽくなる)、横隔膜の平坦化を認めたり、胸部CTで肺の部分の低吸収領域(機能しない袋:右の胸部CTの黄色のマークのところ)の増加や気道内腔の狭小化を認めたりします。
COPDの治療に関しては、COPDの病気自体が非可逆的な病変であり、肺胞破壊病変を修復するような根治的な治療は現時点でも開発されていません。しかし、病気の進行を食い止めるための第一歩は禁煙です。まずは、きっぱりとタバコを止めることが重要です。また、新たな薬剤開発や呼吸リハビリテーションやHOTの発展と普及によって、これまでよりも格段によい生活状態に改善できるようになってきています。現在の状況を可能な限り改善し、それを維持し、長期的な悪化を可能な限り最小限にとどめていくのが、現在の基本的な治療です。

 HOTについて

前述のように、COPD等で慢性呼吸不全になった患者さまには、不足している酸素を補う必要があります。HOTによって、活動的になれる、心臓への負担を軽減する、息切れが改善する、入院回数を減らすことができる、長生きができる、生きがいのある生活を送ることができる等の様々なメリットがあります。
HOTを行う際には、多くの患者さまが室内では酸素濃縮装置(左図)を、外出時は携帯用の酸素ボンベを使用しています。酸素濃縮装置は、空気中に含まれる約21%の酸素を濃縮して、約90%の高濃度酸素を供給します。家庭用の電源で作動し、無制限に酸素を供給することが可能です。これらの装置は医療機関を通じて貸し出され、主治医の判断により酸素量が処方されます。
HOTを行うにあたり、薬も併用することが基本となります。COPDの場合、気道を広げ空気の通りを良くする気管支拡張薬、気道の炎症を抑える吸入ステロイド薬、痰を出しやすくする去痰剤、細菌感染を抑える抗菌剤などを用います。薬や酸素量の調整のため、1ヶ月に1度は必ず通院または往診での受診が必要となります。HOTは健康保険が適応されるので、費用は1割負担の患者さまで8,000円弱、3割負担の患者さまで24,000円弱となります。

オンライン予約は診察時間を保証するものではありません。診察の緊急性の高い患者さまがいらっしゃる場合は、お待ち頂くこともござます。

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