あれこれブログ

2018.05.29

五月病

皆さん、こんにちは^^
いよいよ梅雨の時期が近づいてきましたね。蒸し暑いです。
もうすぐ6月ですが、今回は五月病のお話です。

日本人にとって、春は別れと出会いの季節。誰しも、何かしら環境の変化を経験することが多いのです。学生は卒業、入学、進級、クラス替え、新しい友達、新しい先生。社会人は異動・転勤、入社、新しい同僚・上司あるいは部下に新しい仕事。家庭の主婦も、ご主人の転勤などに伴う引っ越しや子供の進級・進学、新しいご近所さんに新しい保護者。慌ただしく3月、4月が過ぎ、5月になって新しい環境にもなじんできたと感じるころ、連休あたりから心身の不調を感じる人が増えてきます。いわゆる「五月病」です。

「五月病」は、ご存じのとおり正式な病名ではありません。新しい環境や秩序への適応が困難になることによって起こるさまざまな症状を総称したもので、5月に特徴的に現れやすいことからこのように呼ばれています。「五月病」の歴史は、実は古く、今から50年前の1968年に初めて報告され、この年の流行語にもなったそうです。もともとは、主に大学の新入生が、5月の連休明けごろに一過性に虚脱感、無気力、抑うつ感などを呈する状態を指す言葉でした。

その後、「五月病」という言葉が一般に広まっていくと、むしろ大学生に対して使われることは少なくなり、新入社員、異動など職場環境の変化にさらされたサラリーマン、さらには子供まで、幅広く用いられるようになりました。新入社員の場合は、3ヵ月程度研修があるため、6月ごろに調子が悪くなり、不安や抑うつが顕在化することが多いといわれ、「六月病」とも呼ばれることもあります。

社会人1年目にメンタルの調子が悪くなるのは、サラリーマンに限ったことではありません。医師にとっても、初期研修の時期が最も強いストレスを感じている時期とされています。では、どのくらいの研修医が抑うつ状態となっているのでしょうか。
全国の臨床研修病院250施設において、2011年度採用の研修医1,753名を対象にアンケート調査が行われています。このうち4月のオリエンテーション時と研修開始3ヵ月後の6月末の2回のアンケートに両方とも回答があり、抑うつ状態を評価する項目に欠損のない1,238名を対象とした解析において、研修開始3ヵ月後に新たに抑うつ状態を呈した研修医の割合は19.6%でした。臨床研修制度が導入された2004年度調査時の25.2%に比べると有意に減少しているものの、依然として約5人に1人が抑うつ状態を発症していました。研修開始前から抑うつ状態にあった研修医を含めると、研修開始3ヵ月後の抑うつ状態率は30.5%となりました。

5~6月に抑うつ状態になってしまった場合、周囲との人間関係ができ、適応に時間をかけるうちに、自然と改善していくことが多いとされています。しかし、抑うつ気分、興味や喜びの喪失が1ヵ月以上続くようであれば、積極的にうつ病を疑い対応することが望まれます。

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