あれこれブログ

2015.12.08

フレンチパラドックス

皆さん、こんにちは^^
先月にはボジョレーヌーボも解禁となり、これからのシーズンは忘年会等でワインを飲む機会も増えると思います。
本日は、そのワインに関係のある「フレンチパラドックス」の話題です。

「勤労は日々を豊かにして、酒は日曜日を幸福にする」
19世紀に活躍したフランス人の詩人ボードレールの名言です。フランス人はグルメで美味しいものを食べ、ワインも多く飲んでいるのにもかかわらず、イギリス人やドイツ人よりも寿命が長く、心筋梗塞が少ないという「フレンチパラドックス」が指摘されていました。

デンマークで行われたある研究では、ワインをたくさん飲んでいた人ほど死亡率が低く、ビールや蒸留酒ではこのような傾向は認められなかったと報告されています。赤ワインに含まれるポリフェノールがLDLの酸化を防ぐため心筋梗塞になりにくいという説もあります。しかし本当にフレンチパラドックスの原因はワインにあるのでしょうか?

先ほど紹介した研究グループは、この疑問へのヒントとなる興味深い論文も発表しています。大手スーパーマーケット2社が提供した約350万件のレシート情報を得て、ビールを買った人、ワインを買った人が他にどんな食品を買ったのか調査しました。その結果、ビール派はソーセージ、マーガリン・バター、豚肉など、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸といった心筋梗塞の原因となりうる食品をより多く買っていることが分かりました。逆にワイン派は、心筋梗塞を予防する多価不飽和脂肪酸の多い油脂、野菜、果物を選んでいました。さらに、普通のチーズや牛乳ではなく、低脂肪のものを好んで買っていることも分かりました。
フレンチパラドックスには、ワインのポリフェノール効果のみならず、おつまみの種類も関係していたようです。

では、ワインなら安心してたくさん飲むことができるでしょうか?健康な人を対象に飲酒量を調べ、10年あまりフォローした研究では、最も健康的な飲酒量(エタノール量)は6g/日で、健康被害が出始めると考えられるのは42g/日を超えたときでした。
お酒の種類ごとにエタノール量を概算すると、度数16度の日本酒1合は23g、度数5度のビール大びん1本は25g、度数30度の焼酎0.5合は21g、度数12度のワインをグラス1杯なら12gです。こう見るとワインのエタノール量が一番少ないですが、ボトル1本空けてしまうと71gとなるので、油断は禁物です。

もうひとつの疑問は、飲む量は変わらないとしても、毎日飲む「晩酌型」か、たまに飲む「宴会型」ではどちらが良いのかということです。飲酒量ごとに適した飲酒頻度があるのかもしれませんが、まだ結論は出ていないそうです。

これからの宴会のちょっとしたネタにも使えそうな話ですよね。
ちなみに私は晩酌型でもあり宴会型でもありますが、、、

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